クグロフグラッセ ☆ タンドレス | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
3週間にわたるサロン・デュ・ショコラレポート。。。一応終了です。
でも実は購入したショコラについては、まだ何にも書けてないですよね^^;
半分ぐらいは、講座で生徒の皆さんと一緒にいただく予定なので、
また後ほどレポしますね。。。多分。
(まず1月のガレット・デ・ロワ講座のレポをしなくっちゃ^^;
 結局よ~いドン!もレポできてないまま次が・・・)

タンドレスさんのお菓子も3回分ぐらいレポできてません。。。
いつも全種類購入するので、かなり気合を入れて書かないといけないので★

でも、サロン・デュ・ショコラ@京都伊勢丹さんのデセールレポを重ねてきたので、
せっかくだから、タンドレスさんでいただいた感動のデセールも
ご紹介させていただきますね☆

  

 
 


 
 
タンドレス
さんのサロンメニューとして登場したクグロフグラッセ
でも他のお菓子同様、一期一会の商品なので、
私もまだ一度しかお目にかかったことがないんです。。。
 
だけどその日のmenuにあれば、毎回いただくこと間違いなし!
の衝撃の美味しさでした(*^^*)❤
(家族はきっとみんな❤のお味なので食べさせてあげたいけど・・・
 サロン限定menuなので残念です。。。)

 
クグロフグラッセとは、クグロフ型にアイスクリームを詰めた
アントルメ・グラッセ(アイスクリームのケーキ)のこと。
 
薄いダックワーズ生地の上に、ラムレーズンのパルフェと
キャラメルのアイスクリーム。
中心にシャンティを絞り、ココアとピスタチオでデコレートされています。

 
 
 


 
 
せっかくなので、ちょっとクルクルと回転して、
そのフォルムの美しさも堪能していただきましょう☆

クグロフグラッセというと、レストランのデセールで
いただくことが多かったんですが・・・
今まで食べてたのは、一体何???
単なるクグロフの形のアイスクリームだったのね。。。
と、ひと口食べて、ビビッ!と衝撃の走ったこちらのクグロフグラッセ。

しっかりとキャラメルの美味しい苦みを引き出した、
深くコクのある味わいのキャラメルのアイスクリーム。
そして、このラムレーズンのパルフェが
美味しさのキーを握っていると思うんですが・・・
ラム酒がガツン!と効いたパルフェは、
アイスクリームよりもなめらかな口溶けで、
ほわ~っととろけた後に、ラム酒の甘やかで馨しく澄んだ香りの
余韻が長く続いていきます。。。
 
まさに山口シェフの「お酒を効かせるものにはしっかりと効かせる!」
という心情を体現している作品。
このラムレーズンが、得も言われぬ美味しさなんです❤
ラム酒の馨しい香りを纏わせるには、たくさん効かせればいいという訳ではなく、
(それでは、舌に直接ガツンと辛みが走ってしまいますよね)
ふうわりと、天女の羽衣のような上質の香りのヴェールを纏わせている感じ・・・
 
もうひと口・・・という誘惑に心までとろけ、
心酔してしまうアダルトな美味しさです(*^^*)❤

 
 
  


 
 
そして中心には、ちょっぴり温もりの感じられる、ふんわりと絞られたシャンティが。
 
実はこのシャンティ・・・以前は一緒に凍らせていたそうなんですが、
シャリシャリとした食感があまり良くないということで、
後で絞るスタイルに変えられたんだそう。
絶対にこちらの方がいいと思います!
冷たいアイスのお口休め的な存在になってるんですもの。

アイスとパルフェとシャンティ・・・
お口の中でとろけゆく速度が異なるので、それぞれのテクスチャーと
香りがお口の中でゆっくりと織重なり合いながら、三位一体となり、
あとには馨しい香りの余韻のみが残るさまが、本当に素晴らしい逸品☆
 
とても繊細でありながら、迫りくるような大人テイストなので、
お酒の弱い方は、ご遠慮くださいね。

 
ところで、なぜサロンでいただけるmenuの最初が、
このクグロフグラッセだったのかと不思議に思いうかがってみると・・・
山口シェフがアイスクリームが大好きだからなんですって。
なんだか意外です。。。寒いのが苦手そうなイメージなので(笑)

逆に私は、カップのアイスクリームを一個完食するのも必死なほど
あまりアイスクリームは得意ではないんですが・・・
(少しぬくもりの感じられるソフトクリームは大好きです!)
このクグロフグラッセは、舌に直接冷たさが響いてこないので、
2個でも3個でも食べられちゃいそうでした♪

 
山口シェフお菓子は、お酒をしっかり効かせているものが多く
様々な風味、香り、食感が重なり合うので、その一体感を
適温で食べたときに、ビビッ!と衝撃が走る大人のお菓子なので、
なかなか万人に受け入れられるのは難しいと思いますが・・・
一度その魅力の虜になると離れられなくなってしまう不思議な魔力をもっています。
 
menuが日替わりなのも、あぁ…今日はお伺いできなくて残念★
と思うことも多々ありますが、一期一会の出逢いに胸をときめかせながら、
今度はどんな作品に出逢えるんだろう…というワクワク感もあって、
それはそれで楽しむことができるんですよね♪
 
本当に真摯にお菓子作りのみに心血を注いでらっしゃるその姿を見ると、
お菓子と軽々しくは呼べない、作品、アートなんだなぁ…といつも痛感させられます。
大量生産できる、浅く広く万人に受け入れられるお菓子も
それはそれで需要があることなのである意味では大切だとは思いますが、
このような自分流のスタイルを貫かれているお店は稀少で、
私の中でもとても大切にしていきたいお店のひとつなので、
一人でも多くの方にその美味しさ、シェフの想いが伝わればいいなぁ。。。
と心から思っています。。。

 
いつの間にか、なんでこんなに長文になっているのかしら。。。
これだけ時間をかけたら、他のお菓子も紹介できたはずなのに。。。
書いてるうちに、想いが迸りでてきてしまいました。。。ごめんなさいm(_ _)m

 
 
 
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店名:パティスリー タンドレス
住所:京都市左京区一乗寺花ノ木町21-3
電話:075-706-5085 (定休日を除く、9:00~21:00までの間でお願い致します)
FAX:075-702-4984 (9:00~21:00までの間でお願い致します)
定休日:火曜日・水曜日
営業時間:テイクアウト 11:30~19:00
     イートイン 13:00~19:00


*menuは日変りで、お一人で作られているために臨時休業されることもありますので、
 HP をご確認のうえお出かけされることをお薦めします。