ラヴィルリエ×ケ・モンテベロ -3 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
ラヴィルリエ×ケ・モンテベロ -1
ラヴィルリエ×ケ・モンテベロ -2





 
 
すいません。。。相変わらずスローペースで、9月に突入しちゃいました★
ほんとにblogにかける時間がなくて、中途半端が嫌いな私は(笑)
しばらくお休みしようかなぁ。。。とも思ったんですが・・・
ここで私の日常生活をチェックしてくださっている方々もいるので(笑)
暫くはほんとにスローペースになってしまうけど、頑張ってみようかなと。
ツイッター やFBでは毎日つぶやいてると思うので、生存確認はそちらで^^;
原稿に息詰まるとblogを書きたくなって、さらに自分で自分の首を
絞めちゃうことに…っていうスタイルはいい加減やめないといけないんですが・・・
まさに今その状態です(悩)

関西直撃と言われた台風・・・予想していたよりも通過が遅かったのか、
金曜日~土曜日前半にかけて行動していた私は
あまり雨にもあわなかったんですが(屋内から暴風を眺めてました^^;)
土曜日後半から日曜日にかけて、かなり激しく降っていますね。
お出かけの皆さまはお気をつけくださいね。
 
金曜日は、人生初の歌舞伎観劇へ。
団十郎&海老蔵さんの9月大歌舞伎を観劇しに、松竹座に行ってきました。
しかも最前列かぶりつきで・・・とっても贅沢な時間でした。
でも近距離で見るとセットや黒子さんまで逐一見えるので、
細かいことが色々気になっちゃう私^^;
その後は都会の喧騒から離れて某所へ・・・
この日はPCを一度も開けることなく、現実逃避を満喫してきました♪

 
阪急うめだ本店さんに、8月3日から1週間登場した
ラヴィルリエ×ケ・モンテベロさんのスペシャルコラボショップ。
ラヴィルリエ さんに続いて、モンテベロさんの4種類のお菓子の登場です!

 
 
 
 
●アンバサドゥール・ピスターシュ



 
アンバサドールはリヨンの伝統菓子。
アンバサドールとは「大使官」とか「大使」という意味です。
 
ジェノワーズ生地にドライフルーツ入りのクレーム・パティシエールを挟み、
マジパンで覆うという比較的シンプルなスタイルのお菓子。
フランスではポピュラーなお菓子だそうですが、日本ではほとんど見ることがなく、
私も今回初めていただきました(フランスで気付かずに食べてるかも?!)
でもお話を聞いた瞬間に、私絶対に好き❤って直感した通り、
かなり好みのお菓子でした。橋本シェフも好きな構成ですものね。


本場リヨンでも緑色に着色したマジパンで覆うそうですが、
今回橋本シェフは、ピスタチオ×グリオットチェリーの組合せに。
ピスタチオの生地&クリームにグリオットチェリーのクリーム、
上にはピスタチオのマジパンが重ねられています。

某社のマジパンがとても美味しかったことがきっかけで
このお菓子を作ろうと思い立たれたそうなんですが、
ほんと・・・しっかりと甘みは濃厚なんですが、全く嫌みな甘さではなく
ねっとりと…まるで濃厚なクリームのようにゆっくりと
他の層を包み込むように口溶けていきます。。。

汁気が飛ぶまで煮詰めていったグリオットチェリーの甘酸っぱさと
生地にもクリームにもふんだんに使われているピスタチオの
ナッティで香ばしく力強い香りがフランス菓子らしいハーモニーを奏でる一品。
ピスタチオは、橋本シェフも大絶賛のデルスール さんのシシリー産ピスタチオを使用。
深い香りとコクのある風味で、ピスタチオの存在感がくっきりと描かれ、
私も大好きなピスタチオなんです。

シンプルなパーツの組みたてだからこそ、各層の食感や味のコントラストと
最後に口溶ける時の全層のハーモニー、一体感がものをいう一品。
日本人には敬遠されがちなマジパンを美味しくいただくという意味でも
素晴らしいフランス伝統菓子をご紹介いただきました。

 
 
 
 
●タルトタタン・トロピック



 
タルトタタンの誕生には諸説ありますが・・・
タタン姉妹が、アップルパイを作ろうとリンゴをバターと砂糖で炒めていたところ
長く火にかけたままにしてしまい、なんとか失敗を取り繕おうと
リンゴの入ったフライパンの上にタルト生地をのせ、そのままフライパンごとオーブンへ・・・
焼けた頃にフライパンを出してひっくり返してみると、オーブンから温かいまま
お客様に提供できる新たな伝統菓子が誕生したとの説が有力かな。
まさに怪我の功名ですね^^;


モンテベロさんでは毎年リンゴの季節になると、青森のリンゴを使用した
とてもフレッシュ感あふれるピュアなテイストのタタンが登場するんですが、 
もしタタン姉妹が鍋の中にマンゴーとパイン、オレンジを入れていたら・・・
リンゴじゃなくても、そしてどこで誕生してもおかしくなかった
このタルトタタンの調理法を取り入れ、今回は夏らしくトロピカルフルーツの
タタンに仕上げられています。

果実部分は、ねっとりと濃厚なマンゴーの甘みの後から
パインやオレンジの酸味がかすかに広がる爽やかな夏色テイスト。
実は最初はパインのタタンを作ろうと考えらていたそうなんですが、
パインは繊維質が多く、フォークで切りにくかったということでマンゴーに。
でも女性は、このマンゴー特有の甘みとねっとり感がたまらなく好きだろうなぁ。。。

土台はフィユタージュだけでなく、間にココナッツのダックワーズがサンドされています。
これは、マンゴー×ココナッツというトロピカルなテイスト的なことだけではなく、
フィユタージュの上に直接マンゴーがくると、マンゴーの爽やかな香りのすぐ後に
フィユタージュの粉の香りがきてしまうのが嫌で…という橋本シェフの考えから。
たしかに・・・タタンってお口の中で果実と粉が分離してしまうことが多いですよね。
このふわっと軽い食感のダックワーズを挟むことで、味的にも食感的にも
ワンクッションおくことができ、全体的に統一感がでてきています。

爽やかな夏色のタタンも美味しいですね!

つづきます・・・