ガレット・デ・ロワ講習会2009@大阪 - 西原金蔵シェフ編 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
ガレット・デ・ロワ講習会2009@大阪 - 林周平シェフ編
ガレット・デ・ロワ講習会2009@大阪 - 藤生義治シェフ編
ガレット・デ・ロワ講習会2009@大阪 - 永井紀之シェフ編
ガレット・デ・ロワ講習会2009@大阪 - 林雅彦シェフ編
ガレット・デ・ロワ講習会2009@大阪 - 河島正吾シェフ編
ガレット・デ・ロワ講習会2009@大阪 - 丸山正勝シェフ編

 
 
 


 
さて、いよいよ、ガレット・デ・ロア講習会2009、とりを飾ってくださったのは・・・
オ・グルニエ・ドールの西原金蔵シェフ

カトル・カール・オ・ロマランをご紹介してくださいました。

カトル・カールに、ローズマリーとペッパーで香りと味の変化をつけて。
お店でも販売されているお菓子ですが、要予約なので
実は私もまだ一度しかいただいたことがなかったんです。







 
今回は、ロボクープを使って全ての材料を混ぜていくというオールインワン法で。
作業性が高まるという利点がありますが、あまり長く回すと空気が入りすぎ、
生地が浮きやすくなるのだそう。

カトル・カールなので、全て室温に戻した(23~25℃)
同量のバター、粉糖、小麦粉、全卵に、BP、塩、
すりおろしたレモンの皮、牛乳などを加え混ぜていきます。

 
 



 
断面が汚ないと香りや風味が流れ出てしまうので、 
ローズマリーの葉は、よく切れるナイフで葉の断面をスパッと綺麗にカット!
こうすることで、日持ちがよく、香りも長続きするそう。

170℃で50~60分焼成するのですが、途中10~15分経過したところで、
パレットナイフにバターをつけて表面をカットすると、
綺麗に割れてくるんですって。

仕上げにグラス・ア・ロをかけて、ピンクペッパー&ブラックペッパーを
デコレートして完成です。
 
ピンクペッパーは辛味が穏やかで、ブラックペッパーの方が辛味が強いので、
そこはお好みに合わせて加減して下さいとのこと。
ペッパーはトッピングのみで中には入れないのは、中に入れると水分を吸ってしまうから、
パウダーではなくホールを使うのは、パウダーだと香りが弱くなってしまうからだそう。
スパイス好きな私は、きっとブラックペッパーを増量しちゃうだろうなぁ・・・

 
 
 





 
 
南仏の夏の香りが潮風にのってただよってくるような、
見目麗しい仕上がりですね(*^^*)❤
今回は、オリーブオイルを添えてサーブしてくださいました。

本来フランスのパウンドケーキは、しっかりと固めのややボソボソとした食感ですが、
日本では、しっとり、ふわっとした食感のものが好まれますよね。
フランス人は、パウンドを(パンやビスケットなどもですが)
ジャムや液体(カフェ・オ・レなど)に浸して食べる習慣があるので、
ちょっとボソボソとした食感でも構わないのですが・・・
ということで、今回はオリーブオイルに浸して食べてみることに。

西原シェフのカトル・カールはそのままでも充分に美味しいので
私は浸さなくてもいいかなぁと思いましたが・・・
少し固くなってしまったパウンドをいただくときには、
美味しくいただけるアイデアだと思います。
 
ローズマリーの透明感のある清々しい香りが、
お口いっぱいに広がる爽やかなカトル・カール。
最近ハーブに凝ってらっしゃる西原シェフだからこそのお菓子です。

  
 
*********************************************

7部作にもわたってお届けしてきましたが・・・
2009年度 ガレット・デ・ロワ&伝統菓子講習会 ~今を生きる伝統菓子~
も、伝統菓子の本来の魅力や文化の奥深さを伝えてくださる
本当に充実した内容の素晴らしい講習会でした。

 
毎年この講習会を開催してくださるクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワは、
以下のような目的を持ち、伝統菓子の魅力の普及につとめてらっしゃいます。

「今日洋菓子は広く普及し、様々な形で発展を遂げていますが、
 新しい流れが生まれています。
 だからこそ、伝統菓子の本来の魅力を大切に伝えたいと考えます。
 会の象徴は古くからフランスで愛されている幸福を運ぶお菓子、ガレット・デ・ロワです。
 正統派ガレット・デ・ロワとその文化の普及を核として、
 多彩な伝統菓子と文化を楽しむことを目的としております」

 
本当は私などが最前列でかぶりつきで拝見するのではなく、 
この会の想いを引き継ぐべき次世代のパティシエの皆さんに
是非とも受講していただきたい、実に内容の濃い講習会です。

毎年そうなんですが・・・やっと書きあげたかと思うと、
来週にはもう東京会場での講習会が迫ってきているんですよね^^;
大阪会場とはまた異なるシェフの方々が、どのような伝統菓子を
興味深いお話とともにご紹介してくださるのか、とても楽しみです♪

そして、想いを同じくするシェフの皆さまの素顔のトークも・・・
とっても楽しみですね~(*^^*)♪