[WPTC2008記念講習会 ☆ introduction編 ]
[WPTC2008記念講習会 ☆ アメ細工編 -1 ]
[WPTC2008記念講習会 ☆ アメ細工編 -2 ]
(WPTCオフィシャルサイト・PCG参照 )

ベストチョコレートショーピースを受賞された、藤田シェフのチョコレート細工。

「イマジネーション」というテーマに合わせ、
正面からは花に導かれてきた蝶を蠍が狙っている様子を、
横からは、頂点を目指す男性の心の奥底から燃え上がる
魂をイメージしたものを鳳凰で表現し、それを支える女性像を下に。
後方からは、その男性を魅了する女性の誘惑性をイメージされているそう。
正面からの、蝶の鮮やかでカラフルな美しさ、そして蠍の燃え上がるような赤と、
後方からの、艶やか魅惑的なパープルの煌めきのコントラストが素晴らしく、
ハッと心を魅きつけられますね・・・








上村氏の誘導に負け(笑) テンパリングのやり方を一般の方でも分かるように
学校の先生と生徒に例えて話してくださった藤田シェフ。
50℃(まで溶かし) → 27℃ (ショコラを加え)
バラバラ状態の暴れん坊の生徒達 → 怖い先生が加わって・・・
→ 31℃(バーミックス) → テンパリング
→ 全員が手を繋ぎ仲良しに → 完成
さすが関西人の藤田シェフ!
とっても面白い口調でご教授くださったのですが・・・シェフの方々からは失笑が^^;
でも私は、なるほど!と納得。ありがとうございました。
蠍のハサミは、藤田シェフお手製のプラスティック型で作られています。
他にも藤田シェフのお手製の道具が色々と登場するのですが・・・
和泉シェフが驚かれたのが・・・・・
初めてメンバーで集まった時に、藤田シェフが作ってこられたという
このチョコレート細工の模型。
こんなものが作れるんだぁという驚きの出来栄えだったそう。
藤田シェフは、工作がとてもお得意なんですって。
川村シェフも、デッサンをしてから作っていかれるそうなんですが、
和泉シェフは、頭の中に描いてそのまま作っていかれるんですって。
ぶっつけ本番?! そちらの方が、驚きですよね~(笑)
土台となるセルクル型と球体のショコラ以外は、
ほとんどシャブロンを使わなければいけないので、
軽量化したうえで、どれだけ大きく迫力あるピエスが作れるか!
そこにポイントをおかれたデザインとのこと。






表面は赤&オレンジ色、裏面はゴールドに塗られた転写シートに
チョコレートを刷毛で塗っていきます。
繊細で細かなパーツの数々は、なるべく削らず、溶かして接着。








チョコレート細工だけでなく、ボンボンショコラもご担当。
ピストレ用の口径は、色々なサイズを用意されていました。
ボンボンショコラの模様にも、極薄のシリコンシートを使用。
このボンボンに使用されている素材は、
プチ・ガトーなど他のガトーと共有することで、
効率性を高め、ロスを少なくする工夫がなされていたそう。


【ボンボン・ショコラ : Drops、Mur mur、Ripple】
Drops:トンカ豆のチョコレートを使ったガナッシュに
スペキュロースの食感とスパイシーな香りを合わせて。
Mur mur:アプリコットのパート・ド・フリュイにアプリコットと
ダークチョコレートガナッシュを層にしてコーティング。
Ripple:ゆず風味のプラリネクリームにフィユティーヌアマンドを合わせて。(上写真左より)

1日目終了直前どこからか、神秘的に輝くパープルの球体が現われていました(謎)
チョコレート細工2日目につづきます・・・