WPTC2008記念講習会 ☆ アメ細工編 -2 | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
チームJAPAN ☆ WPTC2008 記念講習会
WPTC2008記念講習会 ☆ introduction編
WPTC2008記念講習会 ☆ アメ細工編 -1
(WPTCオフィシャルサイト・PCG参照 )

  
  






 
1日目に極薄のシリコンシート で入れた蝶の模様は、
こんな風に飴に刻み込まれています。

何度も慎重に位置を確認しながら、ドライヤーやバーナーを使い
飴を接着していくんですね。
(この日はとても冷たい雨が降っていたので、湿度は低めだったのかしら?)

接着し終わった後に、そのフォルムを確認するかのように、
飴のラインをスーっとなぞる川村シェフの手先が印象的でした。
  
  
  







 
昨日最後に仕上げられていたパーツ
は、ここに使われるんですね。
球もしっかりと接着・・・ちょっぴり触れてみたい気が。
  
  
  









 
ひとつひとつのパーツを仕上げては、ピエスに接着していく川村シェフ・・・

でも背が高くなるにつれて、デモ台の上では積み重ねていくことが不可能になり、
地面に下ろされることに・・・すると悲しいことに
私の席からはパーツのしまわれるBOKの陰に隠れて、
仕上げられていくピエスの姿が全く見えなくなってしまったんです(涙)
そこで・・・廊下に出て逆サイドから暫し拝見してみました。
いつの間にか、こんなに仕上がってる~^^;

 
このパーツを入れるBOXも、オーダーで作られたそうで、
引出しを引っ張り出しても、透明な蓋を開ける位置で
ピタッと止まるような構造になっているんです。
最後に見せていただこうと思ってたのに・・・
完成したピエスのあまりの美しさに興奮して、すっかり忘れちゃってました^^;
  
  
  





  
この蝶のモチーフの、レースの如き透け感とキラキラ感・・・
やっぱり写真では全く伝えきれないなぁ・・・

蠍の赤色も・・・深い真紅色なのに、魅惑的な透明感のある煌めきなんです。
  
  
  






  
吹きアメ、流しアメ、引きアメなどすべての技術が最高の品質で
バランスよく取り入れられていた川村シェフのアメ細工には、
M.O.Fをはじめとする会場にいたすべてのパティシエ達が
その技術の素晴らしさに賛辞を送られていたそう。

透明度、色、艶、成形・・・と一つ一つのパーツの完成度が非常に高く、
さらに、まだ誰も見たことがないような新しい技術も取り入れることで、
インパクトがあり、かつ芸術性の高いピエスに仕上げられています。

 
開口一番、今回の結果は、正直に言うと悔しい気持ちです!
とおっしゃったチームキャプテンの川村シェフ。
アメ細工に関しては、蝶の羽を型に彫っている時に審査員から指摘を受けて
作業を中断されたり、湿度も60%位を予想していたのに
40%近くまで下がってしまったりと予期せぬことの連続だったそう。

 
しかし最悪の状況を想定しながら、日本でも練習を重ねてらしたので、
(夏の熱さの中、クーラーなしで練習されたことも・・・)
様々なアクシデントを経験で乗り越えることができ、
川村シェフご自身は、本番が今までで一番良い出来だったと評価されていました。
サポートされていたメンバーの方々も、練習を重ねるたびに
進化し続けていく川村シェフのピエスの姿に感嘆されていたとのこと。
国内予選から2年近くの練習期間があるので、
個人の技術の向上だけでなく、チームワークも確固たるものへと
進化を重ねていかれたんでしょうね。

 
今回の代表三選手は、本番に強い!という共通点を持たれていたそうで、
中でも川村シェフは、難しい場に挑む方が楽しい!
審査員に見られている方が気合いが入る!
というまさにコンクールに打ってつけの性格だそう。
講習会の作品でこれだけ感動させていただいたんですもの・・・

 
本番の気迫溢れる作品はきっと、想像を絶する素晴らしさだったことでしょうね。
私も実物を拝見したかったなぁ・・・

 
チョコレート細工につづきます・・・