
2008年より軽井沢 ホテルブレストンコートさんにて開催されている
スイーツ界の未来を担うべく製菓学校生を対象にした洋菓子コンクール、
軽井沢スイーツ博コンクールも今年で第4回目を迎えました。
今年は、全国より応募のあった141名の中から10名の製菓学校生が
見事書類審査を通過。
7月2日・3日 長野県にて、決勝実技審査に臨みました。

昨年より、製菓学校をエリア分けし数名ずつを選出。
今年は、関東エリアより3名、近畿エリアより3名、
そしてその他エリアより4名が選出されました。
昨年は近畿エリア、しかも辻製菓技術研究所の
女性2名がワンツーフィニッシュを収められたんですよ!
審査員を務められたのは以下の8名の皆さま。
ホテルブレストンコート総支配人 吉川竜司氏
ホテルブレストンコート料飲統括ED 梶川俊一氏
ホテルブレストンコート総料理長 浜田統之氏
パティスリール・ポミエ フレデリック・マドレーヌ氏
ラ・ヴィエイユ・フランス 木村成克氏
パティスリー雪乃下 宇治田潤氏
俳優 辰巳琢郎氏
専修大学商学部教授 見目洋子氏


このコンクールの最大の特徴は、選手の皆さんが課題食材を
実際に摘み取るところからスタートするということ。
産地農家を直接訪問し、まだ収穫されていない状態のフレッシュな食材を摘み取り、
その素材を使用してスイーツを製作していきます。
熟すタイミングの見極め方や素材に合ったスイーツの製作技術などを含めた
総合力を競い合う大会なのです。
今年のテーマ食材はリュバーブ。
1、2回目はブルーベリーで、3回目は杏。
リュバーブは、今年初のテーマ素材です。
でもリュバーブは、パティシエさんでも使ったことがないという方が多い、
日本ではまだあまり馴染みのない素材。
選手の皆さんの中には、このテーマに決まるまで見たこともなかった
という方がたくさんいらっしゃいました。
私はこの季節に登場する、酸味のキュンと効いたリュバーブのタルトが
大好きなんですが、実際畑に植えられている状態を見るのは初めて!
こんな蓮みたいに大きな葉っぱなんですね・・・
葉っぱは食べては危ないそうです。


今年リュバーブを収穫させていただいたのは、長野県・小諸市の小泉農園さん。
本来は5~6月中旬に収穫されるそうですが、このコンクールのために
畑の1/4ほどを収穫せずに残しておいてくださったのだそう。
例年のことですが・・・シェフ陣も素材に興味津々。
この訪問を機に、素材を取り寄せられるシェフも多いんですよ。

このリュバーブを、丹精込めて育ててらっしゃる小泉さんのアドバイスのもと、
作品に最適な、色、固さ、太さのリュバーブを見極め、収穫していきます。
私も気になっていたんですが・・・赤色と緑色では、味の差はないそう。
作品のイメージから、赤色のリュバーブを探している選手が多かったんですが、
外皮が赤色でも、皮を剥くと緑色のものが多く、
書類審査用の写真とは違うイメージに仕上がってしまうことも・・・
これも自然の素材を使う難しさですね。



選手の皆さんは、真剣に、自分の作品に合うリュバーブを探して摘み取っていきます。
心残りのないように・・・30分ほどで収穫は終了。
多い方は10kgも収穫していました。
長野県の特産的な農作物の素材の性質を活かして、
継続して使ってもらうことが、農家の発展にとっては大切。
ホテルブレストンコートさんでも、こちらのリュバーブを使い
地産地消に尽力されています。
この後みんなで和気あいあいと信州蕎麦の昼食をいただき・・・

14時よりいよいよ、決勝実技審査(第一部)のスタートです!
(1日目3時間、2日目3時間の二部に分けて行われました)
この決勝実技審査では、以下の点が総合的に審査されます。
1.「味」
2.「プレゼンテーション」
3.「オリジナリティ・独創性」
4.「作業の手際よさ・正確性・清潔さ」
選手の皆さんは堂々としてらして、あまり緊張の面持ちには見えなかったのですが・・・
この後色々なアクシデントを乗り越え、真剣勝負が繰り広げられていきます!
実はこのコンクールで、辻製菓技術研究所(大阪)の生徒さんに
関西の番組の密着取材が同行していたんですが、
なんと驚いたことに・・・この密着のディレクターさんが
私がいつも関西テレビ「よ~いドン!」でお世話になっているディレクターさんで。。。
思わず二人で、なんでここにいるの~?(笑)と叫んじゃいました。
この番組のO.A.も決まりましたら、またお知らせさせていただきますね。
つづいては、10名の選手の皆さんのご紹介をさせていただきます。