WIND BREAKER ウインドブレイカー 不良漫画原作です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「WIND BREAKER ウィンドブレイカー」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

不良の巣窟と恐れられる風鈴高校のてっぺんをとるために入学してきた桜遥。現在の風鈴高校は地域の人々から「防風林」と呼ばれるようになっていた。ある日、力の絶対信仰を掲げる凶悪な集団「獅子頭連」が防風鈴を新たな標的に定めて動き出す。

というお話です。

 

 

ケンカだけが取り柄の孤独な青年・桜遥は、不良の巣窟と恐れられる風鈴高校のてっぺんをとるべく、街の外から同校に入学する。しかし現在の風鈴高校は生徒たちが「防風鈴(ぼうふうりん)=ウィンドブレイカー」と呼ばれ、街を守る存在となっていた。

ケンカは弱いが情報収集に長けた楡井や、防風鈴の総代を務める梅宮、クールでミステリアスな蘇枋、梅宮を崇拝する荒くれものの杉下、梅宮を支える武闘派の柊ら個性的な面々と出会った桜は、戸惑いながらも防風鈴の一員として、仲間たちとともに街を守るべく奮闘する。



 

そんなある日、力の絶対信仰を掲げる凶悪な集団「獅子頭連(ししとうれん)」が、防風鈴を新たな標的に定めて動き出す。「防風鈴」の隣の地域をシマとする獅子頭連はいままで境界からこちらへ手を出すことは無かった。しかし今回は完全に防風林を潰しに来ていた。

罠にかかった桜は楡井と共に突然に襲われ、意識を失くしてしまう。目が覚めた桜は楡井を心配し、自分の力の無さから楡井を危険にしてしまったと思い打ちひしがれる。しかし獅子頭連がそれで終わらせる訳もなく、防風林のシマに入り込み酷い暴力を振るい始める。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、少し前に流行った不良漫画映画の新作です。一応、今までの不良漫画映画は観てきたつもりなので、つい他の作品と比べてしまって唸ってしまいました。この映画を観ると、いかに”東リべ”がよく出来ていたのかが分かります。重要なのはキャストのバランスなんですよ。

 

主役の桜を水上さんが演じていらして、彼は身体もしっかり作り込んでいるしオーラもあるので納得が出来たのですが、他のキャストの方々が物足りないんです。オーラが無いので防風林のトップも獅子頭連のトップも、沢山の下っ端が付いて行くように見えないんです。唯の不良グループってことならよいのですが、これだけ組織的に動いているのに、ちょっと悲しいですよね。

 

 

きっと、それぞれ個人的には人気があってイケメンなんだろうけど、このキャラとしては合わないんだよなぁ。ファンの方に申し訳ないとは思うけど、梅宮と兎耳山はトップに見えなかったな。東リベ・マイキーの吉沢さんは綺麗な顔をしながらも怒ると恐ろしく強いというオーラがあったのよね。それに”HIGH & LOW”シリーズもみんな腹据えてやってたから怖そうだったのよ。

 

この映画では、その怖さが無くて軽い感じなんです。梅宮が兎耳山に対して、”パンチが軽い”というセリフがあったんだけど、本当に観ていて重さが無いんです。喧嘩が強くてトップになったハズなのに、パンチがペチペチって感じなので、それはダメなんじゃないのかなと思いました。

 

 

どうしても不良漫画映画って、同じような作品が沢山あるので比べられるのを見越して、それぞれに特徴を作って行かないと無理だと思いました。原作漫画は面白いんだろうけど、ただその通りに映画にしてもダメだと思いますよ。やっぱりキャストは大切だと思うし、ストーリーも他の作品と区別をつけるような仕掛けを作らないと難しいと思いました。

 

桜は他の地域からこの風鈴高校に入学してきたんです。でも一人で引っ越してきたようなので、家族はいないのか、施設にいたのかなど、ある程度の過去は情報として欲しいし、「自分は一人で戦う」と言い切っていたけど、何故そこまで頑なに一人でというのかも描いて欲しかった。

 

 

この人たち少しの経歴は教えてくれるんだけど、ただ施設にいたと梅宮とことはは言っていて、それ以上は話が無いんです。主役じゃないからと言うかもしれないけど、もう少し経歴を教えてしいなぁ。桜も梅宮も、学費はどうしてるのかなと言いたい。もう高校無償化してるのかな?

 

不良漫画の謎は、まずお金のことだよね。自分たちは守ると言っていたので、それならカツ上げとかはしていないんだよね。ではお金がどこから出ているのか。親から出ているなら納得が行くけどどの子も家族がいそうじゃないんですもん。16歳超えているなら施設は出されたのかもしれないので、それならバイトしたりしてお金稼いでないとおかしいでしょ。

 

 

ま、全部ひっくるめてダメでも、アクションがよければそれで納得出来るのよ。ハイ&ローでも、ストーリーはめちゃくちゃだったけど、あれはアクションが凄かったのでそれで目を奪われて惹き込まれてしまったんです。そういうここは素晴らしいという部分があれば良かったのですが、この映画は”これだ!”という部分が無いんです。

 

例えば、桜が酷い事故だったり虐待だったりを受けて、あの白い髪と金色の目になってしまったという過去があって、どうしても強くなりたいとかなら喧嘩して強くなるという理由が出来るのだけど、この映画では、ただトップが捕りたいというだけなので、それSNSの承認欲求と一緒だよねって思いました。ただ有名になりたいんでしょ。

 

 

それにみんな良い子なんじゃ面白くないんですよ。誰か極悪にして敵を作ってくれないと矛先が無くなっちゃうのよ。もう少し何とかならなかったのかなぁ。これだけの若手を集めたんだから、もう少し持って行きようがあったような気がするんですけどね。ずーっと同じ通りで戦っているし、店の人たちも変わらずだし、警察官だっているだろうに、全く姿は無かったですからね。

 

酷い映画とは言わないけど、少し残念な気持ちになる映画でした。もっと面白く出来るような気がするのに残念でした。映像も同じようなカットが多いので、もう少し役者さんをカッコ良く撮って欲しかったです。オーラが見えてこないんですもん。迫力を撮って欲しかったです。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。不良漫画の実写版として一拍遅れてきた感じのこの映画。若手俳優さんでがんばってらしたと思いますが、頑張り不足かな。オーラが感じられず、映像もそれなりの映像でして、ここが素晴らしいという部分が見つかりませんでした。でも、イケメン揃いだし、頭使わずに観るには良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「WIND BREAKER ウィンドブレイカー」