「君と私」セウォル号に乗る前日の少女たちの日常を描いているけど別にセウォル号は関係ないですよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「君と私」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

高校生のセミは修学旅行の前日に教室で不思議な夢を見る。不吉な胸騒ぎを覚えた彼女は、足を骨折し入院中のハウンのもとへ向かう。一緒に修学旅行に行きたいセミと、どこか煮え切らない態度のハウン。些細なケンカをきっかけに、すれ違ってしまう。

というお話です。

 

 

修学旅行の前日。セミは、教室で不思議な夢を見た。胸騒ぎを覚えたセミは学校を抜け出し、想いを寄せるハウンの病室へと走る。自転車との衝突で脚をけがしたハウンは、修学旅行を諦めて入院中なのだ。

 

ハウンを病院に訪ねると、どこかから何度も電話がかかってくる。電話に出ればと言ってもハウンは出ようとせず、いたずら電話だからという。セミは電話を取り上げて見てみると全て同じ電話番号だ。そしてふいに見てしまったハウンの手帳の一言に、セミの視線が止まる。”フンババにキスしたい”。



 

夢のせいで不吉な予感から逃れられないセミは、一緒に修学旅行に行こうとハウンを必死で説得し、ビデオカメラを片手に何とか旅費を工面しようとする。しかしどこか煮え切らないハウンの態度に、セミの抑えていた感情がついに溢れ出す。

心に秘めてきた想いを、今日こそ伝えたい。焦るセミと、ある事情を抱えるハウン。お互い言葉にならない気持ちを抱えたまま、2人だけの夜が訪れた。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、セウォル号沈没事故を題材に作られたというお話しだったので、どんなふうに事故につなげているのかと思ったんだけどお話しは全く繋がっておらず、セウォル号事故の前日に修学旅行の用意をしているということなんだけど、別に次の日に何が起きるかなんて誰も知らないでしょ。

 

セウォル号に乗ろうが乗るまいが関係ないので、セウォル号事故で目を引こうとしているだけのような気がしました。だって内容は女子高生のユリのお話しなんですもん。最初は仲良し女子の嫉妬やらで執着しているのかと思ったんだけど、話が進んでいくうちに仲良し以上になりたいような場面もあり、百合の話なんだなぁと思いました。

 

 

セミは一緒に修学旅行に行きたかったんだけど、仲良しのハウンが怪我をして行けなくなり、それでも一緒に行こうとセミが無理強いして父親のビデオを売ってお金をつくろうとするんです。セミはハウンの状況を全く考えてあげていなくて、自分の考えばかりを押し付けているんです。我が儘というか、人の気持ちを一切考えないウザい女って感じですね。私の大嫌いなタイプです。

 

このセミは裕福な家の子のようですが、ハウンはそれほど裕福な家庭ではなく、実は修学旅行のお金も大変だし、その上怪我をして入院しているので入院費もかかってしまうので困っているんです。それなのに無理強いして修学旅行に行こうだなんて、酷い友達でしょ。ハウンは可愛がっていた犬も最近死んで落ち込んでいるのに、追い打ちをかけるようにセミにしつこくされて、大変そうだったな。

 

 

ハウンもセミのことが好きなので、それほど迷惑に思っていなかっただろうとは思うけど、でも、相手の気持ちを一切考えないセミは酷い性格だなと思いました。そんなセミとハウンのやり取りがずっと続き、セミがハウンは好きな男性がいるんじゃないかと疑ったり、セミの妄想の部分が多いかな。

 

何だか2時間この映画を観て、凄く疲れちゃったんです。同じようなことをうだうだと続けていて、何がやりたいんだよ、どうしてセウォル号に行きつかないんだよって思ってしまい、最後まで観ても何が言いたいのか一切解りませんでした。きっと、私にはこの二人の感情が理解出来なかったんでしょうね。

 

 

セウォル号に乗る前日にこんなラブストーリーを展開して最後に告白しあって、これから二人の恋愛が始まるぞーってハズだったのに、修学旅行で亡くなってしまったということで感動してくださいってことなんだろうと思うんですよ。それぞれの日常を生きている人々が突然に事故で無くなってしまう。それくらい生きている毎日は奇跡のようなんだよってことなんですよね。

 

でも、それを言うためにセウォル号を出さなくてもいいんじゃないの?本当に亡くなった方々がいるのだから、その家族からしたらあまり気分が良いもんじゃないような気がするのですが、どうなんでしょう。私なら、わざわざ実際にあった事故につながるんですよとは言わずに架空の事件を作ってやりますけどね。

 

 

色々な考え方を持つ方がいるので、私の考え方が間違っているかもしれませんが、もし私が事故被害者の遺族なら自分の子どもが亡くなったことをこんな風に映画にして欲しくないな。自分の子どもは自分が思っているだけの姿でいて欲しいし、横から何か言われたくない。自分の思い出の中だけにいて欲しいです。

 

パク・ヘスさんとキム・シウンさんはとても可愛くて良かったです。普通の同姓恋愛映画として観るなら、こんな思いをぶつけあったりする姿は良いと思いました。セミはぐいぐい行くタイプでハウンは受けて返すようなタイプ。悲しい別れが待っているとしても、この二人の愛は壊れることが無いんだなと思えるような雰囲気でした。

 

 

私はこの映画、あまりお薦めしたくないけど、出演者は可愛かったし有名な女優さんなのかな。彼らのファンの方は楽しめるんじゃないかな。映像のほとんどに二人の姿が映っているので好きなら嬉しいと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「君と私」