「映画クレヨンしんちゃん
超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」
を観てきました。
ストーリーは、
インドのハガシミール州ムシバイが春日部と姉妹都市になったことを記念して、「カスカベキッズエンタメフェスティバル」が開催されることになった。そのダンス大会で優勝するとインドに招待されるらしい。
さらに現地のステージで踊ることができると聞いたカスカベ防衛隊の5人は、毎日必死で練習し、両親に力を借りて舞台装置や衣装も作成。完璧に力を合わせて大会で見事に優勝し、インドへ旅立つ。
観光を満喫する中で、しんのすけとボーちゃんは怪しげな雑貨店に立ち寄り、「鼻の形」をしたリュックサックを見つけて購入する。ところがそのリュックには恐ろしい秘密があった。中から出ていた「紙」を鼻に刺すと、欲望を爆発させる効果があるらしい。「鼻の形」のリュックの魔力に惹かれて、つい「紙」を鼻に刺してしまったボーちゃんは、邪悪な力に導かれ【暴君】となり大暴走!
そのリュックが危険だと察知したインドの秘密警察のカビールとディルがリュックを追ってくるが既にリュックはしんのすけに買われていた。そしてしんのすけを追ってきて止めようとするが既に「紙」はボーちゃんの鼻に。しかし片方だけ。
最強になったボーちゃんを見た大富豪のウルフはボーちゃんを相棒と決めて、彼に最新システムのキューブを渡す。そのキューブによって万能になった”ボーくん”はもう片方の”紙”を鼻に刺すためにしんのすけとリュックを追い回す。はたして【暴君】となったボーちゃんを、しんのすけたちは止めることができるのか!?
後は、映画を観てくださいね。
この映画、私は好きです。今までのしんちゃん映画とはちょっと違う感じがあって、全員で一緒に頑張るとか、両親と頑張るとかじゃなかったけど、友達のためにしんちゃんが出来る事を訴えるという感じで、友達ってそういうもんだよなって考えさせてくれました。お友達ってなんなの?ってことなんです。
しんちゃんとボーちゃんは同じ幼稚園で一緒に遊んで、ご両親のことも知っているし、どこに住んでいるかも知っている。だけどボーちゃんの本当の気持ちを知っているのかってことなんです。鼻水を垂らしながら、おっとりしていてやさしいボーちゃん。だけどどんな欲望を持っているのかは分からない。
紙の魔力に引き込まれ、「鼻のリュック」から取った「紙」を鼻に差し込んだボーちゃんは、自分の欲望を優先させるようになり、回りのことはどうでも良くなってしまうんです。それはボーちゃんの本心でもあるけど、本当のボーちゃんではないよね。だって人間って欲棒だけで出来ているわけじゃないですから。色々な思いが混在して一人の人間でしょ。
しんちゃんは必死で本当のボーちゃんに戻らせようと頑張るんです。友達の何を知っているんだと言われたら、そりゃ解らないよね。本人じゃないし、隠していることもあるだろうと思うけど、でも一緒にいた友達なら本人が解らないことも気が付いているかもしれないでしょ。自分でも気が付かない自分の事って誰でもあると思うのよ。それに気が付いてくれる友達がいるって、本当にしあわせな事だと思うんです。そんな関係が描かれていて感動だったなぁ。それにしてもボーちゃん、よくしゃべってたなぁ。
そんな良い部分もあったんだけど、ちょっと内容を盛り過ぎて、日本からインドに行くまで駆け足だったし、行ってからも無理に話を詰め込んでいる感があり、あのミュージカル部分というか歌を減らせばよかったんじゃないかと思いました。あれだけ歌とダンスの部分があると話の部分が減らされて人間の描写が減ってしまうんですよね。
それぞれのキャラクターが薄っぺらくなっちゃうんです。もっとそれぞれのキャラクターを掘り下げて欲しかったな。ウルフ、カビール、ディルの3人とも性格が濃いタイプだから、もっと掘り下げたら面白そうだったんだけどね。まぁ、子ども向けアニメにそれを言ったら酷なのかな。2時間弱にしないとダメですもんね。無理を言ってごめんなさい。
ウルフのキャラは賀来賢人さんが声を当てていますが、実写になったとしたら賀来さんそのままだと思います。ピッタリのキャラで笑えました。カビールとディルですが、スタッフの方は「RRR」を何度も観て研究したんじゃないかな。アニメを観ているとあのビームとラーマを思い出すほど似ていました。こちらもちょっと笑っちゃいました。良いキャラだったなぁ。
そうそう、今回はインドということでカレーを食べようとするのですが、ライスとナンと”チャパティ”の3種類から選べますというのが出てきます。チャパティってなにかなと思ったら、ナンに似ているけど材料と焼き方が違うパンなんだね。食べてみたいけど、私の知っているカレー屋さんだとライスとナンしか選べないのよねぇ。チャパティ、食べてみたいな。
今年のしんちゃん映画、私は超!お薦めしたいと思います。子どもの頃のお友達って大切よね。変わっていってしまったとしても、逢って笑い合えば昔に戻れるようなそんな関係でいられる友達を大切にしたいなと思いました。きっとしんちゃんとお友達たちは変わらずに友達でいられるんじゃないかな。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「映画クレヨンしんちゃん
超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」