「BAD GENIUS バッド・ジーニアス」思ったよりアナログなカンニングでハラハラしました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「BAD GENIUS バッド・ジーニアス」

 

を観ました。Fan’s Voice独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

貧しい家庭に育つリンは、名門高校に特待生として入学する。ある日、リンは落第の危機に陥った親友グレースを助けるため、試験中に解答を教えてしまう。グレースの恋人のパットは、そんなリンの才能に目をつけ“裏ビジネス”を持ちかける。やがてその計画は、前代未聞のカンニング作戦へと発展していく。

というお話です。

 

 

コインランドリーを営む父・モウと二人、裕福とはいえない家庭で暮らすリン。だがこの少女、普通ではなかった。全科目で毎年学年トップの成績を収め、数学大会では1位、全米クロスワードパズルで3回優勝という実績を誇る、常人離れした頭脳の持ち主だった。

高校2年への進級時、リンは一流大学への最短コースとなる名門高校から破格の奨学金付きの特待生として迎え入れられる。
転入早々、他の生徒との格差を感じるリンだったが、彼女の案内係のグレースと仲良くなり、次第に学校にも馴染み始める。だが、グレースは落第ギリギリの劣等生。そんな親友を助けるため、中間試験の最中にリンは奇想天外な方法でグレースに解答を教え、好成績を取らせてしまう。



 

その才能に目を付けたのが、グレースの恋人のパット。リンが進学を夢見るジュリアード音楽院の理事も務める富豪弁護士を父に持つパットは、リンの頭脳で学校の落ちこぼれ達を救済する“危険なビジネス”を持ちかけてくる。それは、一躍学校中を席巻するムーブメントへと発展。しかし、秘密に気づいた努力型の秀才・バンクの告発により、その騒動はあえなく終息を迎えることに。

そして1年後、SATを舞台にしたさらなるオファーがリンに舞い込む。それはリンの天才的な頭脳と記憶力が無ければ出来ない前代未聞の大計画。グレース、パット、バンクも巻き込み計画は思わぬ方向へと向かっていく。世界を跨ぐカンニング作戦、その予測不能の結末とは!? 後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、タイ映画のリメイクです。内容はタイ映画とほとんど変わらずでした。タイ映画を観た時は面白くて驚きましたが、今回はリメイクなので、展開が解っていてリラックスして観ることが出来ました。解っていても楽しめましたよ。

 

天才的頭脳を持つリンが高校2年の時に名門校にスカウトされます。アメリカの高校も日本と同じで、名門大学への合格率を高くしたいからなんです。彼女の頭脳で名門大学を受験させて合格率をあげ、学校の教育方針が最先端を行っているのだと誇示したいのだと思います。

 

学費を無料で入学させて貰ったリンは、落ちこぼれ生徒のグレースに案内をして貰います。仲良くなったグレースは天才的なリンに勉強を教えて欲しいと願います。時間が無いリンですが、グレースに勉強を教えてあげるのですが、彼女は全く覚えません。テストで全く分からないグレースを見たリンは、可哀相だと思い、ついカンニングをさせてしまいます。

 

 

そこからグレースを通して、カンニングでお金を稼ごうという考えが出てきてしまいます。リンは嫌がっているのですが、父親のクリーニング店は利益が出ておらず、父親は借金で家賃を払うような状態でギリギリなんです。リンの母親は病気で亡くなったのですが、不法就労だったために会社からの援助は無かったようで、どうしようもありません。

 

リンは仕方なくカンニングでお金を稼ぐことにして、学校の試験で何度かやるんです。でもカンニングをすると、例えば間違った答えをリンが教えた場合、他の生徒もみんな同じところを間違えるという事になってしまい、学校側も怪しんで対策を取ってくるんです。当たり前ですよね。そしてピンチになるのですが、その時は何とか切り抜けるんです。

 

 

見つかりそうになったリンはカンニングを止めて、平穏な日々を送っているのですが、1年後に今度はバットの父親に呼ばれ、息子を名門大学に進ませたいので、日本の”大学入学共通テスト”にあたるSATで高得点を取らせて欲しいと言われます。そう言われてもねぇ~と思うんだけど、米国は国の中で時差があるので、それを利用してカンニングが出来るんじゃないかと考え始めます。

 

よく考えるなぁと思うけど、国内で時差があるからこそ出来る芸当よね。日本は時差が無いからなぁ。でもこの間のTOEICで中〇人が組織的にカンニングしていたでしょ。日本のテスト制度って穴があり過ぎるし、試験官や監視員の目がザルだから見抜けないですよ。日本人は性善説で今までやってきたので、疑わないから中〇人の思う壺です。そろそろどんな試験でも厳しいチェックが必要だと思います。試験時にはスマホなどの妨害電波を出して連絡が取れないようにしないとね。

 

映画に戻りますが、このお話には米国での不法移民や不法就労についての問題も含まれています。不法なのでどうしても生活が苦しくなってしまう。どんなに頭が良くてもマトモな方法では成功出来ないという問題が描かれていました。

 

 

リンやバンクは元々は移民なので、マトモにやっていたのではエリートコースに乗ることは出来ないんです。何か裏の力を使うとか代償を払わないと、どんなに頭が良くても米国人と同じように良い大学へ入って良い企業に入るなどというコースに乗れないようでした。なので、このカンニングが出てくるんです。大金持ちのアホなバカ息子を合格させるだけで、家賃も払えるし、大学へ行く資金も手に入れることが出来るんです。

 

そこでいつも思うのは、自分の国で勉強すればいいのにということです。中国だって優秀な大学があるんでしょ。何で移民になって他国で勉強しようとするのかな。あんなに凄い国だと誇っているんだから他国に出る必要は無いでしょ。出るということは自分の国を信用していないという事じゃないの?自分の国が悪い国だと思っているから出るんじゃないの?不思議な人たちです。

 

 

リメイク版だとエンディングだけ変えてあるようでした。途中経過は同じで、最後のリンの選択が変わっていたかな。これはこれで面白い終わり方だなと思いました。私は今回の終わり方の方が、アメリカらしいしリンやバンクも未来が見えてくるんじゃないかなと思いました。私は気に入りました。

 

それにしても、あのカンニングのやり方は凄かった。私は覚えられないだろうな。いくら音楽だとか指の感覚だと言っても、あの速さで答えを書き写せと言われたら無理かもしれない。教えて貰う方も記憶力が良くないと無理ですよ。二拓ならまだしも五択ですからね。うーん、建築士試験を思い出す~!(笑)

 

 

この映画、私は超!お薦めしたいと思います。タイ版と同じ内容ですが、少し洗練されているのかなと思います。そしてラストのまとめ方も私は好きでした。もう少しえげつないやり方をしても罰は当たらないんじゃないかと思ったけど、綺麗な終わり方だったんじゃないかな。気持ち良く観れました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

「BAD GENIUS バッド・ジーニアス」