「鬼ベラシ」
を観てきました。
ストーリーは、
人間と鬼の混血である「鬼女」。その頭部に生えたツノを切断すれば人間と化すことから、鬼女の根絶を進める国の施策として、鬼同士が命懸けで戦う「ツノ狩り」が行われることになる。そして、ツノ狩りを行う場所として選ばれた鬼伝説の残る町に、22人の鬼女が集められるが。
というお話です。
日本では、人口拡大する鬼による傷害事件や、理性を失った鬼の凶暴化が社会問題として取りざたされていた。そのため、政府は
愛媛県鬼北町に人間と鬼の混血である”鬼女”を集めて、「ツノ狩り」を開催することにする。
「ツノ狩り」とは、鬼同士を戦わせてツノを切らせ、鬼を減らす施策だ。追うのは鬼だけではなく、訓練された殺し屋たちも鬼を追い、そのツノを狩りに向かってくる。鬼女はツノを切られると人間となり、鬼の力は無くなるのだ。この戦いで生き残ることが出来た鬼女は解放されるらしい。
鬼北町に22人の鬼女たちが集められ、次の朝から狩りが始まることになる。町の宿に泊まり説明が行われ、その夜は就寝となるが、3人の鬼女が脱走してしまう。しかし宿には厳重なセキュリティが施されており、あっという間に政府の部隊につかまり、ツノを切られてしまう。
次の朝からツノ狩りが始まり、鬼女たちは腕と足に追跡装置を付けられ、町の中を武器を持って逃げ始める。他の鬼女を殺し、生き残れば助かる。鬼女たちの運命は。後は、映画を観てくださいね。
この映画、観るまで全く情報を見ることが出来ず、内容が一切解らずに観に行きました。あとから調べたら、瀬戸内で集められたアイドルグループ「STU48」の映画だったんですね。大体、STU48っていう人たちもこの映画で観るまで全く知りませんでした。
うーん、ちょっとあまりにも酷い映画だったので驚いてしまいました。出演者は演技が全く素人だったらしく、学芸会レベルの演技で引いてしまいました。その上、ストーリーも訳が分からず、何でそうなるの???という部分ばかりでした。
人間と鬼が共存する世界。鬼は怒りが強くなると覚醒して角が生え狂暴化するという性質があり、鬼の犯罪がどんどん増えてしまい、政府がその対策に乗り出すんです。で、何故か人間と鬼の混血である鬼女が集められ、殺し合いを始めるというのですが、何で鬼女だけを集めて殺し合い???となりますよね。それで犯罪が減るとは思えないんだけど。
鬼が怒りで狂暴化するというなら、まずツノを切ればいいでしょ。人間と同じになるならそれでいいでしょ。ダメなの?それは人権ならぬ鬼権を蹂躙することになるのかな。それなら犯罪をしたくないなら自分からツノを切りに病院に来るようにと政府が集めればいいんじゃないの?集まる鬼はいると思うけど。
角を切るのが嫌な鬼は自由にしてもよいけど、人を傷つけたりしたら、その場で逮捕するか、または射殺することになるという法律にすればいいんじゃないの?そうすれば、自分が抑えられないと思う鬼は自分で角を切るか、薬で怒りを抑えるか、何か対策を練るんじゃないのかな。
この鬼女だけを集めて殺し合わせるというのが全く犯罪抑止になっていないので、訳が分かりませんでした。で、鬼同士で殺し合わせるのに、何故か殺し屋も放って、殺し屋に殺されるか同族に殺されるかという選択になるんです。でも、人間と共存していたのなら、同族で殺し合うなんてしませんよね。理屈的におかしいですもん。
町の森の中を走り回り逃げるのですが、人殺しなんてしたことのない鬼女たちなのでダメダメなんですよ。鬼は怒ると狂暴になって暴れるというけど、そんな風には見えませんでした。ただ怒りで角が生えるというだけで、戦いが強くなるとか、そんな風には見えなかったけどな。
説明と実際が違い過ぎるし、話も全く終わる素振りが無くて、どう考えても続編作る気満々で終わってしまったので、面白くもなく、スッキリもせず、一体何を見せられたんだろうという感じでした。78分の映画なんだけど、それでも長すぎると思ったくらいでした。いくらなんでも、これで他の映画と同じ値段を払わされたのは納得いかなかったかな。
ま、いいです。観に行ったのは私なんだから、自分が悪いんですよね。もっと調べて合わないなら観に行かなければよかったんです。うーん、ごめんなさい。
私はこの映画、お薦めできません。あ、ファンの方には良い映画なのかもしれません。演技は出来ていないので、そのビジュアルを眺めるだけで嬉しい方たちにとっては良い作品だったんだろうと思います。でも、一般の方が観に行くと腹が立つんじゃないかな。内容がめちゃくちゃだもん。なのでファンの方は観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「鬼ベラシ」