「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」絵の中の世界でまた絵の中に入るってどこまで行くのかな? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

数十億円の価値がある絵画が発見されたというニュースを横目に、夏休みの宿題である絵に取り組んでいるのび太。そんな彼の前に、突然絵の切れ端が落ちてくる。ひみつ道具「はいりこみライト」を使い、その絵の中に入って探検をしていると、不思議な少女クレアと出会う。

 

 

彼女の頼みを受けて「アートリア公国」を目指すドラえもんとのび太たちだったが、そこはニュースで話題になっていた絵画に描かれた中世ヨーロッパの世界だった。クレアを元の世界に戻しに行くと、そこにはクレアの幼馴染のマイロが待っていた。マイロに話を聞くとクレアがいなくなって既に4年が経っているらしい。

 

クレアはこの国の姫でお城に連れていくと彼女を待っていた王と王妃が。これでめでたしと思い、のび太たちは現代へ帰る。しかしジャイアンとスネ夫が隙を見てまたアートリア公国へと戻ってしまう。実は、TVを賑わせていた絵画に使われている宝石が、その世界のどこかに眠っているらしい。それを手に入れようと2人は戻ったのだった。

 

 

クレアが絵を通してのび太とドラえもんの前に現れ、ジャイアンとスネ夫が宝石を手に入れようとして逮捕されたと伝え、2人を助けるために再度アートリア公国へ。2人を助け、この国の治安の乱れを捜査していたパルと出会い、アートリア公国の問題の現況である犯人を特定する。

 

すると犯人はドラえもんの”入り込みライト”を奪い、この国に伝わる世界滅亡の伝説に描かれる騎士イガールを絵の中から召喚してしまう。世界滅亡に向かって運命が動き出すアートリア公国。のび太とドラえもんたちはアートリア公国を救う事が出来るのか。 後は映画を観てくださいね。

 

 

今回も面白かったなぁ。私は昨年の”地球交響楽”よりも好きでした。いくつかの事件が重なって、それに対してのび太たちが対処していくという展開が面白かったです。最後の方で、ちょっと唐突に伏線回収される部分があって、そこだけは、え??となりましたが楽しめました。

 

絵の中に入るという発想、面白いですよね。確かに遠近法を使って描いてある絵は奥行きがあるので入りやすいと思うけど、カンディンスキーみたいなシュールな絵の時はどうするんだろう。何もない宇宙空間的なところに色の線がふよふよ浮いているのかな。あの絵の中に何が隠されているのか、私なら入ってみたいな。でも、今回は奥行きのある印象派的な絵の中に入っていましたね。

 

 

アートリア公国のお姫様クレアが、何故か時空のはざまに投げ出されて、その彼女にのび太たちが出会うことになります。でも、本当のことを言うと、のび太たちが出会ったのは時空に投げ出されたクレアじゃなくて、他のクレアだったんだけどね。これネタバレだから、観ていない方は忘れてください。ま、覚えていても問題無いんですけどね。最後の最後にしかわからないので。

 

のび太と出会ったクレアは自分の国に帰りたいと言い、のび太とドラえもんたちは絵の中に入ってクレアの国を探すんです。そこでTVで話題になっていた絵画が関係してくるんです。でも、この絵画はそれだけでは終わらないんですよ。何故数十億円の価値があるという伏線を張っていたのかというと、この時代の絵画なので顔料が使われていて、その顔料の素材が宝石だということなんです。これは子供向けじゃない設定でよく出来ているなと思いました。

 

 

それと今回面白いなと思ったのは、クレアの存在です。最初出会ってアートリア公国に連れていくと、クレアがいなくなって既4年経っているのでドラえもんがタイムリーパーなんだねと言って、一同納得するのですが実はこれが違うんです。今までのドラえもんって、何か結論を出した後に違っていることが解ると、大体、そうだったのかとドラえもんが解説をしてくれるのですが、今回は解説しません。サラッと流されるので、あー違ったんだねーって観ているこちらが気が付いてねってことなんです。

 

この部分はちょっと不親切だなと思いました。まぁ、解るから良いんだけど、今までのドラえもんは子供向けということだったんで、今回は思っていたよりも大人向けという展開かなと思いました。絵画の値段とかが出てくるので、子供にはモノの価値がまだわからないことを思えが確かに大人向けですよね。

 

 

そうそう、今回もしずかちゃんがお風呂に入るのですが、他の国にまで行ってゆっくりお風呂の入っているしずかちゃんは大物だなぁと思いました。毎回思うんだけど、そんなにどこでも何時でもお風呂に入るなら、旅に行かないで家で入った方がいいんじゃないかなぁ。その方が安心でしょ。警戒心が無いところが凄いです。

 

今回はジャイアンとスネ夫がお金に目がくらんで逮捕されるという部分がありました。この二人がお金に目がくらむって、ちょっと嫌な展開だなぁと思いました。子供がお金欲しさに盗みを働くって嫌でしょ。まぁ、現実ではいくらでもあるんだけどね。せめてドラえもんの世界でだけは、子供は良い子でいて欲しかったな。お金は働いて手に入れるもんだって教えて欲しかったです。大人になれば、色々なやり方はあるけどね。

 

 

今回は後半に竜とかが出てきて戦わなきゃいけなくなったので大変でした。色々な道具で戦うんだけど、敵が結構強くて苦戦を強いられます。この戦いも以前より激しかったような気がしました。みんな頑張っていて、やっぱり最後はのび太が一人で頑張って頭も使って、勝利に繋げます。

 

少し問題だなと思ったのは、絵を描いてその中に入れば、絵に描いた人にまた会えるというのはちょっと調子が良いよね。例えば、もしある人が亡くなって、どうしても一緒にいたいと思ったら、絵の中から連れてきちゃえばいいってことでしょ。それって、クローンよりもたちが悪いような気がしました。まぁ、そんな風に使わないことってことなのかな。

 

色々と考えるとあれ??ということもありましたが、凄く楽しめました。私は去年の作品よりも好きです。脚本がよく練られていたように思いました。少し子供には難しい部分もあったのではないかなと思いました。

 

 

私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。最後の最後でのび太パパがいう言葉が良かった。感動しました。こういうところが藤子先生のアニメの良いところですよね。優しさが溢れているんです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」