「BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン」久々に血沸き立つ映画が出てきました! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「BLUE FIGHT
 蒼き若者たちのブレイキングダウン」

 

を観てきました。関係者の方からお声をかけていただいて、完成披露試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

濡れ衣を着せられて少年院に送られたイクトは、そこで出会ったリョーマと親友になる。少年院で聞いた朝倉未来のスピーチに感銘を受けた2人は、格闘技イベントのブレイキングダウンに出場するという夢を追うようになるが、因縁のライバルの出現によって予期せぬ抗争へと巻き込まれていく。

というお話です。

 

 

少年院で知り合ったイクトとリョーマ。イクトはけんかっ早くて腕っぷしもいい。そのせいで看守の袴田に目を付けられている。少年院での生活の中でイクトとリョーマは親友となっていく。

ある日、少年院に朝倉未来が講演にやってくる。自分の経験談と出所してからの生き方についての話などをしてくれて、その話に感動したイクトは夢を聞かれて「朝倉さんと話がしたい」といい、その為にブレイキングダウンのリングを目指すつもりだと話す。



 

家族や仲間に見守られながら夢を追い始める二人。しかし昔の仲間やライバルたちが次々と現れ、2人の夢を阻もうとする。一度でも挑発に乗って暴力を振るってしまったら少年院へ逆戻り。頑張ってきた意味が無くなってしまう。

2人はキックボクシングジムへ通っており、暴力ではなくリング上での試合ならやれると考え、因縁のライバル・吉祥丸とリングに上がることになる。それで決着がつくかと思ったのだが、同じ頃、班グレ集団クリシュナが街に戻ってくる。

色々な人々、組織が絡み合い、イクトとリョーマは巻き込まれていく。絶対絶命のピンチが訪れる中、2人は決して諦めずに前へ進んでいく。そして…。後は映画を観てくださいね。

 

 

この映画、面白かったです。始まって最初の頃は”あしたのジョー”と同じです。少年院上りとなると、このルートしかないのかな。2人は少年院を出て、働きながらキックボクシングジムへと通い始めます。丹下段平はいないけど、寺島さん演じるジムのオーナーがいました。

 

イクトは硬派な感じであまり群れることが好きではなさそうなんだけど、でも一度信頼するととことん付き合うようなタイプでとてもイイ奴でした。両親とも健在でどちらかというと良い家庭のようでしたが、父親が冤罪で逮捕され、それからイクトは荒れたようでした。元々は上流家庭だったんじゃないかな。

 

 

リョーマは母子家庭のようでしたが、お母さんは細かいことは気にしないカッコいいお母ちゃんのようでした。ただ、家に彼氏を連れてくるのでリョーマの居場所が無くなるということはあるようでした。

 

なので、どちらも貧困で親に捨てられるなどという家庭ではありません。どちらかというと一般家庭の子供たちのお話です。でも一度失敗してしまうとどこまでもその罪が付いてきてしまって、未来が見えなくなるということなのかな。そんな少年院上りの子供たちに朝倉さんが夢を持っていれば未来が開けるというようなことをお話したようで、イクトはブレイキングダウンに出たいと思い始めるんです。

 

 

夢を持っているかってことなんですけど、中高校生くらいだと、まだ未来が漠然としていて夢と言われても見つからない人がほとんどなんじゃないかな。だから勉強をして良い大学へ行って一流企業に入ってという事を夢にしているかもしれないけど、それって夢じゃないですからね。夢が無いから良い経歴を手に入れているだけですから。

 

そう考えると、少年院上りの子の方が、何になりたいとか何をしたいとか、規定ルートから外れているからこそ、夢を持って最短距離で進んでいけるんじゃないかな。だから一般の中高生よりも、一度失敗して罪を償った子の方が夢を見つけて良い人生を歩めるような気がしました。悪い事をしろと言うんじゃなくて、一度失敗した方が失敗を糧により自分を見つめて、自分の未来を考えることが出来るんじゃないかな。失敗なくして成功なしというエジソンの言葉を思い出しました。

 

 

それにしても出演者が多かったなぁ。イクトとリョーマを中心として、凄い集団戦になるので人数が多いんですよ。クローズやHiGH&LOW、東京リベンジャーズもそうだけど、この総力戦は見ごたえがあります。今回も凄かった。そしてラスボス的にGACKTさんが出てくるので、もう”カッコいい~!!”となりました。革ジャンをヌギッてしてランニング姿になった時は叫びそうになりましたよ。ああー、ありがたいありがたい。もっとガッくんの事書きたいけど、感想が終わらなくなるので今回は我慢します。もー、好きです。

 

沢山のゲストが出演していたけど、ホリエモンさんは何の役だったの?その昔に流行ったらしい「ゲバゲバピー」みたいな合間のフレーズなのかな。何度も出てきたので、出る度に笑っちゃった。シロクマの山田さんも噴いちゃいました。もー、凄い人を贅沢に使いすぎです。どう見ても遊んでますよね。いいなぁ、こういうの。

 

 

このお話、まだまだ続けられるでしょ。面白いですもん、続けると良いですよ。イクトがブレイキングダウンの一流選手になるまでを描いて欲しいし、御堂率いるクリシュナは勢力争いをしていくだろうからスピンオフで観てみたいし、、吉祥丸のこれからも見てみたいし、東大キックボクシング部の佐渡島の話も見てみたいし、どのキャラクターも生きているのでお話になりそうでした。

 

どのスピンオフを作っても「ゲバゲバピー」としてホリエモンさんに出て貰ったら笑えるかも。あとシロクマの山田さんも「オレに会った事あるよな。」とイクトに行っていたので、そのエピソードもちょっと観てみたいな。もし、クローズの世界と繋がったら神!って呼んじゃいます。面白そう。

 

 

でね、最後のお願いはブレイキングダウンの戦いを映画に組み込んで欲しいな。もちろん映画なのでシナリオのある闘いで良いんだけど、檻の中で戦っている姿を演出も入れて映画にしたら、もっと観たいと思って人気が出るんじゃないかしら。

 

申し訳ないけど、私は今までブレイキングダウンの試合を観たことが無いんです。格闘技は好きなんですよ。K-1の初期の頃に佐竹さん見たさで見に行っていましたから。あの頃はマジな戦いだったので失神者は出るし、アルコールは危ないので売っていないし、新人は目が血走ってましたからね。賞金目当てに来ていた人が多い時代でしたから。でも、段々とショーになってしまい、血も出なくなって、行かなくなりました。もしこのブレイキングダウンが真剣勝負なら、それは観てみたいです。これからきっと人気がもっと出てくるジャンルだと思うので、私は楽しみにしています。

 

 

私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。最近の映画は大人しいものが多くて、クローズのように暴力やったるぞ!みたいなのが少なくなって、寂しく思っていたんです。そこへこの映画が出てきてくれて本当に嬉しかった。

 

コンプライアンスやらなんやらと言うけど、映画はエンタメなので暴力で盛り上がる映画があってもいいんです。良い方に導ける内容なら良いんです。内容が多すぎてこの1本にまとめるのはキツい内容でしたが、これから出来たらスピンオフなどで細かいネタを拾ってやっていって欲しいです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン」