「366日」真っ向勝負のラブストーリーです。泣けるお話でした。でも背景がちょっと気になったかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「366日」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

2003年、沖縄に住む高校生の湊は、同じ高校の後輩である美海と出会う。母を病気で亡くし、自分の夢を諦めかけていた湊だったが、美海に背中を押されて東京の大学に進学。湊の卒業式の日に告白し付きあいはじめる。2年後には美海も上京し、東京での生活がスタートする。しかしある日突然、湊は美海に別れを告げて彼女のもとから去ってしまう。

というお話です。

 

 

2024年2月29日、東京。
音楽会社に勤める湊の元を、一人の少女が訪れる。戸惑う湊に彼女が渡したのは、一枚のMD。そこに入っていたのは、15年前に別れた恋人・美海からのメッセージだった。

20年前、沖縄。高校の後輩・美海と出会い、初めての恋をした湊。美海の誕生日は2月29日。4年に一回の彼女の誕生日のプレゼントは何が良いかと聞くと、「いつか湊先輩の作った曲、聴きたいです」という美海。彼女の言葉に背中を押され、夢を諦めずに大学へ進学することに決めた湊は東京へ。

 

 

2年後に美海も上京し、湊と再会。2人の幸せな日々が始まる。「こんな幸せな日々が、365日ずっと続きますように」そう願っていた2人。美海は大学を卒業し、夢だった通訳の仕事を探すが東京では見つからない。夢を諦めようとする美海に諦めるなと諭す湊。

 

そんな微妙な空気の中、ある日、湊は突然別れを告げて、美海の元を去ってしまう。湊を忘れられない美海は思いを録音したMDを湊に渡そうとするが受け取って貰えない。失恋の悲しみを抱えたまま美海は沖縄へ帰郷。2人は別々の人生を歩むことに。

あの時伝えられなかった想い。果たせなかった約束。2024年2月29日、少女との出会いとMDに入ったメッセージによって、お互いの思いが明かされる。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、主演の赤楚さんと上白石さんがとっても可愛くて、ベタベタしていてもベタベタ感が無くて気持ちよく観れたのですが、生活感がちょっと現実的じゃないかなぁと思いました。お話は良かったですよ。こんなこともあるのだろうと思います。

 

どんなに好きでも、相手に迷惑をかけると解っていて一緒にいようとする人って少ないですよね。でも好きで好きでしょうがない。別れても苦しんで…ということってあると思います。そんな恋人同士の気持ちをよく描いていたと思いました。好きなんだけど”嫌いだ”と言うのって、心臓がギリギリ痛むくらい苦しいですよね。本当に辛そうでした。

 

 

湊と美海は本当に愛し合っていて、とてもお似合いの2人でした。お互いにこの人しかいないと思っていたんだろうなと思わせるような描写で、こんなに人を好きになるって素敵だなぁと思いました。そんな2人は、ある出来事で別れることになります。湊が一方的に別れを切り出すのですが、それには深い理由があります。理由は映画で確認してください。

 

私は、この別れた理由を言うべきなのか言わないべきなのか考えました。でも言っても彼女を苦しめることになっただろうし、言わなくても彼女は苦しみますよね。これは辛い決断だったと思います。観ていて可哀想でした。何事も運命だから仕方がないんだけど、残酷な運命だなと思っちゃった。

 

 

この映画、赤楚さん演じる湊が主人公なんだけど、どう見ても、嘉陽田琉晴役の中島さんが一番イイ役でした。琉晴は美海の幼馴染で子供のころから美海のことが好きなんです。でも美海は湊と付き合い幸せそうなので応援していたんだけど、別れて沖縄に帰ってきてからはずっと助けてあげて、結婚に至るんです。この琉晴役は良かったなぁ。一番おいしい役どころだったと思います。

 

2人のストーリーのハズなんだけど、どーも琉晴のためのラブストーリーだったように見えてしまい、終わってから湊が一番可哀想だったなと思いました。彼は悪いことは一切していないんですよ。ただ美海が好きで、彼女のために夢を諦めずに頑張っていたし、彼女のために別れを選択したのに、どこまでも辛いことになっちゃって、神様はイジワルだなぁと思っちゃいました。

 

 

美海ちゃんはいい子なんです。一途でわき目も降らずに湊が大好きなんです。こんなに自分の事を好きでいてくれる子がいたら幸せだろうな。上白石萌歌さん、すっごくかわいいんですもん。笑ったときとか、もうギューってしてあげたくなるほど可愛いのよ。いやぁ、ご両親は萌音さんも萌歌さんもこんなに可愛くて、しあわせだろうなぁ。

 

映画に戻って、気になったのは2人が東京で住むマンションです。凄い豪華なマンションなのよ。あれ何部屋あるのかしら。植木を何鉢も飾ってあり、ちょっと学生が住む部屋の大きさじゃないんですよね。湊が就職して既に有名人だったなら解るけど、音楽関係と言っても普通のサラリーマンでしょ。

 

それに2才違いで2年で美海が東京に来ているんだから、2人ともが大学生の時代もあったので、あれはあり得ないかなと。湊に多額の財産があったのか、美海の家がお金持ちなのかは分かりませんがリアルではありませんでした。あれは学生が怒りますよ。

 

 

あとね、湊が入院している病室なんだけど、あまりにも簡素でその病気でこの病室はあり得ないでしょ。あまり大げさに見せたく無かったのかもしれないけど、さすがにあれは病室に見えませんでした。ストーリーは良かったんだけど、舞台装置というか、場面の背景が時代に即していなかったように感じます。トレンディードラマの時代かって思うようなのは流行りません。

 

気になったのはそれくらいかな。これをハッピーエンドというのかどうかは、観る人によって違うかもしれませんが、私は良い映画だったと思います。背景は納得いきませんでしたけどね。監督がアイドル系のラブストーリーを沢山撮っている方なので、こんな感じなのかなと思いました。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。超を付けようかどうしようか迷ったくらいの映画です。ストーリーは良かったんですけどねぇ。感動作で泣ける話でした。主演のお二人も良かったしね。最後には温かい気持ちになれる映画なので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「366日」