「私にふさわしいホテル」のんさんのコメディ映画、楽しかった。観た後に気持ち良くなる映画でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「私にふさわしいホテル」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

新人賞を受賞したものの大物作家・東十条宗典から酷評され、小説を発表する場を得られなかった新人作家・加代子。「山の上ホテル」に宿泊した彼女は大学の先輩でもある編集者・遠藤により東十条が上階に泊まっていることを知り、彼の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とさせることに成功。しかし文壇への返り咲きを狙う加代子と彼女を恨む東十条の因縁の対決は、予測不能な方向へと突き進んでいく。

というお話です。

 

 

新人賞を受賞したにも関わらず、未だ単行本も出ない不遇な新人作家・相田大樹こと中島加代子。その原因は、大御所作家・東十条宗典の酷評だった。

名だたる文豪に愛された「山の上ホテル」に自腹で宿泊し、文豪気分に浸り原稿用紙に向かっていた加代子の元に、大学時代の先輩で大手出版社の編集者・遠藤道雄が訪れる。遠藤から、上階に東十条がカンヅメ中だと聞かされた加代子は、「東十条の原稿が上がらなければ私にもチャンスが。」と、不遇の元凶である東十条への恨みを晴らすべく、奇想天外な作戦で執筆の邪魔をし、掲載のチャンスをつかみ取ることに成功する。



 

この事件から、加代子と東十条の因縁の対決が始まる!
一向に作家デビューできない加代子は東十条と戦い、自分の才能と戦い、デビューできるかと思いきや蹴落とされ、ついには味方であると思っていたはずの遠藤に裏切られてしまう。

「私は私の夢を叶える!」と、何度でも立ち上がり、不屈の精神と荒唐無稽な奇策で理不尽な文学界をのし上がっていく加代子。果たして、加代子の作家への道は!? 後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、ガッツリコメディであり得ないことがバンバン起こるんだけど、凄く笑えて楽しめました。私、のんさん、大好きなんですよね。可愛くて憎めなくて、年齢不詳でしょ。学生のように見えたりオバサンに見えたり、観ていて楽しいんです。

 

加代子は念願の小説家になり、これから頑張るぞ!って意気込んでいたんだけど、大物作家の東十条に酷評され、それからの仕事が続かなくなっちゃったんです。東十条を恨む加代子は、あるチャンスを掴んで恨みを晴らし、自分の小説を本に載せて貰うことに成功します。

 

 

だけど今度は東十条に恨まれることになり、またも小説を本に載せることが出来なくなっちゃうんです。で、先輩の遠藤の勧めである作戦を考えて、また本に載せられるようになりますが、東十条との因縁が消えることは無く、どこまでも加代子は東十条を恨み、東十条も加代子を恨み、ずーっと喧嘩しながらも良いコンビで進んでいきます。

 

東十条を滝藤さんが演じていて、こちらも上手いんですよねぇ。いやな奴に見えるんだけど実はいい人だったりして、有名作家ってこんな感じなのかなぁと思えるようなエピソードもあり、大笑いしちゃいました。真面目な役もやるけどコメディも上手いんですね。のんさんとこんなに楽しそうにアホなことをしている姿が観れるなんて良かったです。

 

 

内容としては加代子が小説家として成功するまでを描いているのですが、小説家としての才能があればどんなに酷評されても売れそうな気がするんですけどね。それにまず編集さんなら才能に気づくんじゃないの?遠藤は加代子の才能を認めていたとは思うんだけど、凄く売れるとは思っていなかったように見えました。加代子で楽しんでいるような感じかな。

 

加代子は強烈な性格でした。まるでストーカーのように東十条に付きまとって、彼の弱点を見つけて攻撃するんです。もう、自分の小説を酷評されたって恨みだけじゃないみたいでした。大体、1人の作家が酷評したからってそんなに恨んでも仕方ないでしょ。素直に何が悪かったのか聞いてみれば良かったのに。そうすれば、いい方向に行ったんじゃないかなぁ。

 

 

中心人物以外の人々も素晴らしい俳優さんばかりで、これは監督の人脈なのかなぁと思いました。ホテルの支配人で三石さんが出ていたし、東十条の妻と娘が若村さんと高石さんでした。ちょっと出演するだけなんだけど、こんな方々が脇を固めていて凄いなぁと思いました。

 

この映画の舞台となる「山の上ホテル」、素敵なホテルですよね。私も昔、泊ったことがありますが静かで作家さんが好みそうなレトロな感じのホテルですよね。内部は少しフランクロイド・ライトっぽい木で組んであるような雰囲気で、外は美しいシンメトリーが組まれていて、建築物として素晴らしい建物です。一時、取り壊されるという噂がありましたが、明治大学が継承してくださったそうで良かったです。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。良い映画でした。堤幸彦監督がコメディを作ってくださると、安心して楽しめる優しい作品になるので嬉しいです。堤監督のトリックやスペックが大好きですが、最近の作品も好きです。誰もがきっと笑って楽しんで、明るい気持ちになって出てこれる映画です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「私にふさわしいホテル」