「ベルナデット 最強のファーストレディ」伝記映画ですがこんなに面白くてイイのかしら。素敵でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ベルナデット 最強のファーストレディ」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

ベルナデット・シラクは夫ジャックを大統領にするため、常に影で働いてきた。ようやく大統領府エリゼ宮にたどり着いたものの、「時代遅れ」と軽視されてしまう。そこで彼女は、かつて知事を夢見ていた職員ベルナール・ニケを参謀に「メディアの最重要人物」を目指してひたすら任務に励む。

というお話です。

 

 

ベルナデット・シラクは、夫ジャック・シラクを大統領にするため、常に影で働いてきた。ようやく大統領府のエリゼ宮に到着し、ファーストレディーとして自分の働きに見合う場所を得られると思っていたが、夫やその側近、そして夫の広報アシスタントを務める娘クロード・シラクからも「時代遅れ」「メディアに向いていない」と突き放されてしまう。

だが、このままでは終われない。そんな時に参謀の“ミッケー”ことベルナール・ニケが「自分を解放すれば、道は開けます。」とアドバイスをする。ベルナールは知事を目指していたが当選せずに煮え湯を飲んでいた人物だった。



 

そんなベルナールに知事の椅子が欲しくない?と言って、ベルナデットは「メディアの最重要人物になる」という目標を彼と共に目指していく。夫のジャックは役に立たない参謀を侍らせ、愛人宅へ送る運転手を抱えていた。そんな奴らに復讐すべく自ら進んでいばらの道を歩き始める。

ベルナデットはメディアを使い若者にアピールをし、慈善活動にも力を入れて大人気となって行きます。古臭さを払拭するためにカール・ラガーフェルドが衣装を用意するほどでした。ジャックが辞めるように言っても従わず、自分を貫いてジャックの大統領選で裏切ったある人物を応援し始めます。そして…。

後は、映画を観てくださいね。


 

面白い映画でした。シラク大統領というと何となく親日家だったようなイメージがありましたがあまり覚えていないんです。なのでファーストレディは全く覚えていなくて、この映画で初めて知りました。映画はベルナデットさんが主役で描いているので、シラク大統領より優秀な女性だったように描かれていて、それをカトリーヌ・ドヌーブさんが演じているので、とても楽しく観させていただきました。コメディと言っていいんじゃないかな。

 

ベルナデットは夫が大統領に当選しますようにと必死で教会に祈りに行きます。ベルナデットは今回は当選する気がしていて、見事にジャックは大統領となるんです。でもね、ジャックは当選してしまうとベルナデットが裏でどんなに頑張っていたのかということを忘れ、自分の側近と祝ってベルナデットを蔑ろにします。

 

 

娘のクロード・シラクも大統領の広報を担当していて、母親を非難するばかり。古臭いとかメディア受けしないとか、酷い言い方なんです。通常なら娘ではなく、妻が横に控えてファーストレディとして動くと思いますが、観ていたら娘ばかりが父親についているんです。これは酷いよなぁと思いました。

 

この時代、女性は夫の添え物的で自由に発言することをあまり許されず、政治に口を出すなんて許されなかったようです。なのでベルナデットが口を出すとジャックの側近が笑って「あり得ません」というばかりでした。でも結果をみるとベルナデットが予想していたことがびったり当たっているんです。

 

 

そんなベルナデットの才能をベルナール・ニケは見抜いたんじゃないかな。最初は古臭くてメディア向きじゃないと言われたベルナデットの教育係としてやってきたんです。そんな彼に自分を解放してみてはと言われ、官邸で息苦しく暮らしていたベルナデットはやる気になってしまうんです。

 

戦略が面白かったです。その時代、ダイアナ妃が自分で動いて色々とやることが話題となっていたのでそれを真似て、ベルナデットも慈善活動を始めたり、若者との交流の場に出て行ったりするんですよ。古臭いと言われていたスーツもカール・ラガーフェルドのデザインで一新。カッコイイおばさんになって行くんです。

 

気になったのが、ベルナデットが活動をしていると何故かジャックから電話がかかってきて「カキを食べても平気かな。」とかアホな内容なんですよ。いつもは妻を迷惑がりながら、ベルナデットに頼らないと何にも出来ないんです。娘が付いているんだからそれに頼ればいいのに面倒だなぁと思っちゃいました。

 

 

この時代の夫婦ってこんな感じだったのかしら。思えば私の両親も父親がやりたいことをやって、母親は補助をしているような雰囲気はありましたよね。いつからか母親も好きな事をするようになり、父親もそれを受け入れて自分で食事を作ったりするようになったかなと思います。時代によって考え方が変わるので、柔軟な頭を持たないといけないのかなと思いました。

 

ベルナデットはとても柔軟な人に描かれていて、自分がダメなことは受け入れて直していったことが成功に繋がったのかなと思いました。途中からベルナデットの人気でジャックは大統領でいられたのかもしれないというような状態になっていき、笑ってしまいました。自伝本を出版する時なんか、ジャックや娘に辞めてと言われたのに辞めないんですよ。そして運転手に暴露本を出された仕返しに、自伝本をちょっと直して成功するんです。ここら辺が面白かったな。

 

 

あ、そうそう、ジャックの運転手の話が面白かったですよ。最初の方で運転手を気に入らないベルナデットが替えてと言ったら、ジャックは友達だからと言って替えないんです。愛人の家にコッソリ送ったりしてくれるから都合が良い人だったのですが、ベルナデットがある仕返しをして辞めさせるんです。上手いなぁ~と感心してしまいました。前半の見どころだと思いました。

 

そして最後の大逆転。「昨日の敵は今日の友」としてジャックに復讐して自分は政治の世界に残ります。うーん、上手いと思いました。ここでも頭の使い方が素晴らしい!カッコイイ女性だなと思いました。実在の人物はどういう方だったかは解りませんが、もし、こんな生き方をした方でしたら、素敵な方だったんだろうなと思いました。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。伝記映画なので、実在の人物を知っている方にはどう映るのかは分かりません。でも映画としてはとても面白く観ることが出来ました。途中で何度も笑ってしまいました。ベルナデット役のカトリーヌ・ドヌーブさんはとても美しくて楽しいのですが、まるで夫に舌を出してベーっ!ってしているような表情に見えました。私の想像ですがそんな事をしているように見えたんです。カッコ良かったな。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ベルナデット 最強のファーストレディ」