「パドレ・プロジェクト 父の影を追って」生き別れた父親を少ない情報で探すドキュメンタリーです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「パドレ・プロジェクト 父の影を追って」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

日本人とアフリカ(カメルーン)人の間に生まれ、日本で生まれ育った武内剛(たけうち・ごう)は2歳のときに父と生き別れになった。「若い頃は映画監督を目指していた」という母の話から浮かび上がるのはクリエイター気質の父の姿。その影を追うように、エンターテインメントの世界で活動していたが、2020年に予期しない契機が訪れる。

 

「COVID-19」それは命を落とす可能性もある正体不明のウイルスの世界的なパンデミックだった。もしかすると、もう二度と父親に会えないかもしれない――そう思った剛は父を探すためにイタリアへ旅立つことを決意。さらには、その記録を映画にすることに。

 

 

しかし緊急事態宣言の只中、渡航のハードルは高く、認知症の母から聞き出せる父の情報は驚くほど少ない。手元にあるのは40年前の父の写真だけ。10日間という限られた滞在期間、イタリアの人口・約130万人の中から会ったこともない一人の肉親を探し出すのは予想以上の困難を極めた。

 

日本で“ハーフ”として育った自分自身の過去にも向き合いながら、異国の地で必死に捜索を続ける剛。沢山の人々の協力を仰ぎ情報量は増えていき、ある日ついに父親の手がかりを掴む。そしてドキドキしながらも父親とおぼしき人物にメールを送ってみると…。

後は、映画を観てくださいね。

 

 

お笑い芸人をしていた「ぶらっくさむらい」こと武内剛さんが、2歳の時に生き別れた父親を探すためにクラウドファンディングでお金を集めて、ドキュメンタリー映画を撮りました。あまりにも情報が少ないので探すのは難しいんじゃないかなと思われるような始まりでしたが、奇跡的な結末を迎えることになります。

 

武内さんは日本で生まれ、母親に育てられました。シングルマザーでしたが、実はイタリアの男性と恋に落ちて、その時に35歳だったお母さんは彼に子供を産ませて欲しいと願って武内さんを産んだそうです。その頃は35歳でも高齢出産と言われる時代で子供を産む最後のチャンスと思ったようでした。そして日本に帰ってきて武内さんを産み、彼が2歳の頃に一度父親に逢わせたそうです。

 

 

それからもう連絡を取っておらず、いる場所も解らないようでした。母親は認知症を患い昔のことを思い出せないようで、母親からの情報は取れません。二人は結婚もしておらず行政からの情報も無いので、昔の写真と名前とイタリアでDJをやっていたらしいということだけしか解らないんです。

 

日本でイタリア人のキキさんという方に出会い、イタリア語が出来ない武内さんの手助けをしてくれることになります。そして武内さんがイタリアに渡り、イタリアにいたキキさんも来てくれて、40年前の父親の情報を元に街で父親のことを聞きまくります。そしてネットでも情報を集め始めます。

 

 

ドキュメンタリー映画なのでその状況を淡々と追っていきます。そんなに気になるようなことはありませんでしたが、時間が飛ぶところの繋げ方がちょっと見にくかったかな。あれ?と思ったら時間が経っていたりするので、ナレーションなどでもう少し解り易くしていただけたら良かったかなと思いました。まぁ、あまり説明し過ぎるとドキュメンタリーの良さが無くなっちゃうので面白くなくなるんですけどね。

 

父親の情報が集まり始めてからは、結構スピードが速くてええ~って感じで進んでいきました。父親を捜しに来たんだからお父さんらしき人の情報が集まればバタバタと動きだすんだけど、ここで少し過去の話や母親の話を盛り込んで時間を稼いで、そして父親の情報となった方が観る方も盛り上がったかなと思いました。ドキュメンタリーでもそのまま繋げない構成もあっていいんじゃないかな。

 

 

それにしても感動的でした。映画の後に武内監督のアフタートークがあって色々とお話も聞けました。映画の中でも話していましたが、実は、この映画を撮影した1年後、お父様は病気で亡くなられてしまったそうです。でも父親のおかげで、義弟妹とも知り合えたし、父親の奥さんとも仲良くさせていただいているそうです。

 

申し訳ないけど、私あまり芸人さんとかを知らないので、”ぶらっくさむらい”さんを知らなかったのですが、ピン芸人さんなのかしら。お話を聞いていたら、これからは映画を作りたいとおっしゃっていたので映画監督が本業になるのかな。頑張っていただきたいです。楽しみにしています。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。自分の父親を探す旅を真摯に描いていたと思います。まるで”母を訪ねて三千里”のように必死で父親の情報を集めて追っていく姿は、親との絆の強さを教えてくれていたような気がしました。感動作です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「パドレ・プロジェクト 父の影を追って」