「ロイヤルホテル」相手の気持ちを考えないセクシャルハラスメントを続けるのはもうやめにして欲しい。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ロイヤルホテル」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

ハンナとリブはオーストラリア旅行中にお金に困り、荒野に建つ古いパブ「ロイヤルホテル」に住み込みでバーテンダーとして働くことに。彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長や粗野な客たちが起こす女性差別の連続だった。リブは次第に店に溶け込んでいくが、真面目なハンナは孤立して精神的に追い込まれていく。

というお話です。

 

 

カナダからオーストラリアを訪れていたハンナとリブの親友2人。シドニーでパーティをしている間にお金が尽きた2人は、人材派遣会社にワーキングホリデーとして働ける場所を探して貰うと、人里離れた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」のバーテンダーの仕事を紹介される。

出来るだけ首都に近い場所が良かったが背に腹は代えられない。何時間もバスに乗り、バス停で降りると店のシェフであるキャロルが迎えに来てくれる。「ロイヤルホテル」に着くと、オーナーのビリーが仕事を教え、2人と入れ替わりで帰る前任者のイギリス人ワーホリのジュールとキャシーの送別会を今夜担当するようにと言われる。



 

初日の夜、店に入ると常連客が好き放題で騒いでおり、単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長や荒々しい客たちが起こすパワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。

楽観的なリブは常連客と一緒に飲み始め、馴染んで怠けているが、真面目なハンナは一人で頼まれた仕事をこなしていく。男たちに諂わないハンナは孤立し、常連のビリーに目を付けられ、嫌がらせをされるようになる。リブに相談するがあまり真剣に考えて貰えず、精神的に追い詰められるハンナ。酔ったリブを車で連れ去ろうとするビリーを止めようと立ち向かったハンナだったが…。後は、映画を観てくださいね。


 

あの「アシスタント」のキティ・グリーン監督の新作です。女性には響く作品だと思いました。日本でも田舎町のスナックなどでは、この「ロイヤルホテル」のような感じだと思うんです。平気でセクハラ、パワハラが横行していて、店員の女は触ってやった方が喜ぶくらいに思っているんです。信じられないでしょ。

 

その昔、私がまだ若い頃、建築業界なので工務店のオッサンたちが可愛がってくれて、何故か韓国パブやフィリピンパブなどなど、色々な飲み屋を連れ歩いてくれました。私は元請けの設計でしたので女ながらも、ホステスさんと同じ扱いは受けませんでしたが、ホステスさんたちは私もお客と見なして、お酒を飲ましてくれたり枝豆を口に入れてくれたり、恐ろしい場所でした。

 

 

店ではセクハラ、パワハラは当たり前で、触ったり裏に連れ込んだりと、若い私にはカルチャーショックでしたが、勉強になりました。男性の扱いや、仕事での付き合い方を学んだんです。飲んでも飲まれず、記憶を残す(証拠を残す)ようにして、その時代は、飲み屋での醜態を仕事場で上手く使う事が出来たので、段々と無敵になり、女ながら現場でもバカにされることは減って行きました。ま、裏では”女のくせに”と言われていたんでしょうけど。

 

それと同じことが、この「ロイヤルホテル」でも行われていたんです。現代にそんなことをしていたら、直ぐに訴えられますよ。ハンナが怒り狂うのもよく理解が出来ました。でもね、男たちに怒るよりも、私は親友のリブに一番腹が立ちました。なんなの、この女!

 

 

女をヤル相手としか見ていない男たちのいい様にされて、べろべろに酔っぱらって、ハンナの忠告も全く聞かないし、彼女が用意してあげた誕生日ケーキも落として誤りもしない。親友じゃないよね。私なら、リブを置いて自分だけ帰ると思うけど、ハンナは優しいから何をされても一緒に残っていたんです。

 

まぁ、バスが3日とか4日に1本しか来ないような場所なので、直ぐに帰れなかったというのもあるんだけどね。というか、こうなった原因のクレカが使えなくなっていたというのが問題でしょ。凄く不思議だったんだけど、親友と旅行に行くときって、2人で1枚のクレカだけで旅するの??

 

 

リブがお酒を頼みに行ってクレカを出したら使用不可になっていたんです。それでワーホリをすることになるんだけど、他のカードとかハンナのカードは無いの?というか口座はどうなってんの?リブのカードだけで旅行してたってこと?不思議でした。2人の財布は一緒なの??家族に連絡するとか出来なかったの?

 

カンガルーが見たいとか、泳ぎたいとか言ってたけど、それならパーティーで飲んだくれてないで、先に観光すべきでしょ。基本がなってないので、ただだらしない子たちなのかなと思ってしまいました。若い頃からお金に関してはしっかりしてないと、将来成功は出来ないよ。

 

 

今、成功している人は学生の頃からお金の管理はしっかりしてますからね。ここら辺が本人たちの自覚なんだけど、女だから適当でいいんですって思っていたなら、セクハラやパワハラ、性差別を受けて怒っていても、自分も差別を容認してるってことですからね。リブはハラスメント容認のように見えたけど、ハンナは許せないと思っているようだったので、それならお金の管理もしっかりしなくちゃ。対等に生きるためには大切な事です。

 

ストーリーは悪い方向へと動いていき、男たちの言う通りにしないハンナは追い詰められていきます。もう、この辺りはホラー映画のようでした。部屋のドアを凄い勢いで叩いたり、蛇を瓶詰にして届けたり、これは怖いと思いました。きっと警察に届けても地元の警察だろうから他の男たちと同じ考えなんだと思うんですよね。だから届けなかったんだと思うけど。

 

 

最後、彼女たちがどんな決断を下すのか、楽しみにしてください。ハンナ役を「アシスタント」の主演のジュリア・ガーナーが演じ、リブ役をジェシカ・ヘンウィックが演じていました。おっと思ったのは、このパブのオーナーのビリーをヒューゴ・ヴィービングが演じていました。マトリックスのエージェント・スミスやロードオブザリングのエルロンドを思い出しましたよ。

 

この映画、ムカつきながらもハマりました。本当にいつまでも性差別をしている場所って残っているんですよね。女性側がそれに気が付いてないというか、容認しているのが考えられません。態々喧嘩をしろとは言いませんが、それはセクハラで性差別ですと教えてあげない限り変わっていかないんです。教育をすべきなんだけど、無理なのかなぁ。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。凄く考えさせられました。この内容は2016年に作られたドキュメンタリー映画から着想を受け、フィクションとして作られたそうです。アフタートークでドキュメンタリーの方を観た映画ジャーナリストの立田さんが内容は殆ど一緒だったとおっしゃっていました。解説もしてくださって、とても解りやすかったです。この映画、沢山の方に観て欲しい。女性は自分が経験したセクハラを思い出して嫌かもしれませんが、男性はこの映画で描かれている事を自分もやっていないか考えて欲しいです。女性は嫌な思いをしているので認識して欲しい。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ロイヤルホテル」