「クラユカバ」昭和初期の世界観で現代的なアクションを描いていてとても面白い作品でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「クラユカバ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

探偵社を営む荘太郎は、近頃世間を騒がせている集団失踪事件の捜査に乗り出す。目撃者はおらず、犯人の意図も不明、その足取りには必ず不気味な轍が現れる。手がかりを求めて街の地下領域「クラガリ」へ向かった荘太郎は、黒がねの装甲列車とその指揮官タンネに出会い、運命を大きく動かされていく。

というお話です。

 

 

大辻探偵社に情報屋のサキがやってくる。荘太郎に情報料を貰いに来たのだ。しかし荘太郎は払えないという。富豪にインコ探しを頼まれインコを見つけたのは良かったが、依頼主が失踪してしまったのだ。依頼料を貰えず、サキにも払えなくなってしまった。

荘太郎は、今、世間で騒がれている”集団失踪事件”の情報を集めて欲しいと頼み、依頼主が帰ってくれば料金を払えるからとサキを送り出す。

 


 

”集団失踪”とは、目撃者なし、意図も不明。失踪場所には、必ずと言って良いほど“不気味な轍の痕”が残っていた。荘太郎は記者にこの事件の情報を集めて欲しいと頼まれ、記者が持ってきた写真を見ると、その轍と、荘太郎へ仕事を依頼した人物が写っていたのだった。

少しすると荘太郎の事務所に”子供を預かった。”という脅迫状が届く。サキが捕まったらしい。荘太郎はサキを助け、失踪事件を調べるために街の地下領域「クラガリ」へと足を踏み入れる。そこには人々を連れ去っているという噂の”福面党”や、驀進する黒鐵くろがねの装甲列車とその指揮官タンネが待ち構えていた。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、世界観が面白かったなぁ。昭和初期の雰囲気のまま、時が止まったような感じの世界なんです。その地域は地下に沢山の空洞が出来ていて、事あるごとに地盤沈下で道路陥没や建物の倒壊が起きているんです。そしてその空洞の地下でも人が暮らしているようで、どこまで深くなっているかも分かっていない状態です。

 

そんな地域で暮らす荘太郎は探偵事務所を営んでいるんです。かつては父親がやっていた探偵事務所で、ある時、突然に父親が失踪してしまい、どんなに待っても帰って来ず、荘太郎が継いだんです。

 

 

現在、街では集団失踪が起きていて、ある日突然に何人もの人が消えてしまうんです。何故、今まで大きなニュースにならなかったのかおかしいくらいで、これまでにも何度もそんなことが起こっていたらしい痕跡が見えてきます。調べ始めた荘太郎は、情報屋のサキを誘拐され、何か引っかかるモノを抱えて地下に入っていきます。

 

この街の地下はまるで迷路になっていて、その地下にはムジナと呼ばれる恐ろしい集団や、福面党のようなギャング団が巣くっており、そんな奴らと敵対しているのが、荘太郎が出会った装甲列車を操るタンネのようでした。警察組織に近いのかな。

 

タンネと出会い危ない戦いを駆け抜けて、集団失踪のヒントを見つけ、それが自分の父親の失踪につながることを思いだしていくんです。暗い地下を走り回りながら、最後には地上へ向かい、そこで子供の頃に見た敵と対峙するんだけど、何故か、それについては記憶があいまいで、何か催眠術にでもかかったように重要なことを忘れさせられているという事実に気が付きます。

 

 

移動サーカスが怪しいんだけど、何かの暗示で忘れさせられてしまうようでした。そんなんだから、失踪者を全員取り戻すのは難しいですよね。何故沢山の人を連れ去って、どこに連れていっているのか、まったく解らないんです。でも、きっと深い裏があるのでしょうね。続編か何かで描いてくれるのかしら。

 

とても面白い世界観なので、この世界で次の「クラメルカガリ」も作ったようでした。両方観たのですが、警察のオジサンが同じだったので、時系列は同じなのかな。最初はクラユカバが少し前で、その後にクラメルカガリかなと思ったのですが、同じ人物を見つけたので、街が違うのかなと思いました。隣町とかなのかな。ムジナはどちらにも出ていて同じキャラがいたので、同じ時間で場所が違うだけかなと。

 

 

どちらにも特徴的なキャラクターが出てきたので、これがつながると、もっと面白いのかなと思いました。クラメルカガリに學天則を作った西村博士のような「朽縄」という人物が出てきて、その方の声を当てているのが「寺田農」さんでした。最後のお仕事だったのかしら。さすがでしたよ。

 

この朽縄が、実は凄いメカを沢山作っていて、それが楽しかったなぁ。怖いんだけど、どこか憎めない”タチコマ”的な雰囲気があって、好きでした。武器の”トリモチ”が良かったです。あれ、良いですね。

 

もう一つの「クラメルカガリ」も一気に感想をアップしたかったんだけど、眠くなっちゃったので明日にしますね。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。独特な世界観と、休む間もない展開でぐいぐいと引っ張っていってくれて、楽しめる映画でした。もう少し長いと完結出来たんじゃないかと思うけど、そうしないところが良いのかな。でも、私は失踪の結末が知りたかったです。先を作って欲しいです。軽く見れる映画なので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「クラユカバ」

 

映画館で先行してBlu-ray BOXを発売しています。

「クラユカバ」「クラメルカガリ」の2作品と資料がセットだそうです。