「ブルックリンでオペラを」楽しい展開で誰が観ても楽しめるし考える部分があるんじゃないかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ブルックリンでオペラを」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

ニューヨーク、ブルックリンに暮らす精神科医のパトリシアと、現代オペラ作曲家のスティーブンの夫婦。人生最大のスランプに陥っていたスティーブンは、愛犬との散歩先のとあるバーで、風変わりな船長のカトリーナと出会う。カトリーナに誘われて船に乗り込んだスティーブンを襲ったある事態により、夫婦の人生は劇的に変化していく。

というお話です。

 

 

ニューヨーク、ブルックリンに暮らす夫婦、パトリシアとスティーブン。人気精神科医の妻パトリシアは掃除が大好きな潔癖症。一方、人気の現代オペラ作曲家の夫スティーブンは人生最大のスランプに陥っていた。

 

ある日、愛犬と行く当てのない散歩に送り出されたスティーブンは、とあるバーでユニークな船長のカトリーナと出会う。彼女に誘われて船に乗り込んで話をしていると、彼女は自分が恋愛依存症だという。え??と考える余地も無く彼女は衣服を脱ぎだし、予想だにしない出来事に襲われてしまう。

 

 

あまりの突然の事に驚きを隠せないスティーブンだが、その出来事が創作の種となり、新作オペラを書きあげることが出来る。新作オペラは大成功。船に乗っている魔女が男性を呼び込んで殺していくという話だった。

 

初日の劇場は満杯だがスティーブンは落ち着かなかった。カトリーナとの出来事をそのまま舞台にしたからだ。すると目の前にカトリーナが現れ、今回のオペラは私がミューズでしょと言いだし、やっぱり私たち付き合いましょうと言ってくる。妻がいるし、そんな突然にと思い、君はやっぱり依存症だから病院に行った方が良いと言ってしまう。そしてカトリーナはスティーブンの妻であるパトリシアのクリニックを予約して…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

楽しくて面白くて、素敵な恋愛コメディ映画でした。このキャストだと、どう考えてもアン・ハサウェイさんがヒロインに思えるんだけど、今回のヒロインはマリサ・トメイさん。いやいや、アンさんでしょと思うけど違うのよ。(笑)

精神科医のパトリシアとオペラ作曲家のスティーブンは夫婦で、お互いに良い関係を築いているんだけど、パトリシアの潔癖症に合わせるのがちょっと辛いスティーブンと、スティーブンのコミュ障に困っているパトリシア。お互いに困っている部分はあるにせよ、とりあえずはやり過ごしている感じです。でも、些細なことが溜まっていたと思うのよ。

 

 

そんな時にスティーブンは不思議な船長カトリーナに出会って、浮気をしてしまうんです。実は、その前にパトリシアに”したい”というんだけど断られちゃうんですよねぇ。だから欲求不満だったんだと思うのよ。で、突然に浮気をしてしまって、それをネタにオペラを書いてしまったから、さあ大変!浮気バレちゃうかもしれないなぁと心配になったんじゃないかな。

 

パトリシアはまさかスティーブンが自分を裏切ったとは思わず、新作オペラを大喜びで応援しています。スティーブンが自分の事で精一杯になっている時、パトリシアも悩んでいたんです。パトリシアは精神科医で美しい容姿も持っています。でも、美しいということが前に出てしまい、仕事が素晴らしいと認めて貰えないんですよね。

 

 

患者はパトリシアが美しいということに目が行ってしまい診察はおろそかになるし、スティーブンとパーティーに行けば、あんなに美しい精神科医なら私も結婚するという声がひそひそと聞こえてくるし、美しいことが弊害になっているんです。最後のトドメはカトリーナの”先生凄い美しいですね”という言葉だったと思います。だから嫌になって、修道女になりたい気持ちが沸きあがってきちゃうんですよ。

 

パトリシアがキレる時があるのですが、私、驚きましたもん。まさか、そんな事する!パトリシアが壊れたわ!と思いました。能力があるのに美しさに邪魔されてしまうって可哀相です。若い頃は能力が無いから美しさに頼るけど、年齢を重ねて経験を重ねて能力を手に入れたら美しさなんて必要ないんですよね。誰か一人でもパトリシアを認めてあげていたら良かったんだけど。スティーブンも自分の事ばかりで精一杯でしたからね。

 

 

そしてカトリーナですが大胆すぎます。恋愛依存というか、言ってたけどストーカーになってました。(笑)とっても真面目な人なんだけど、船の上で出会いが無かったのかな。良い人でしたよ。ストーカー気質さえなければね。

 

スティーブンは、マジで普通のオジサンです。天才オペラ作曲家ではあるけど、いたって普通の人。突然に迫られたら断れないし、浮気がバレたらどうしようと慌てるし、仕事が出来ないと人から隠れたくなるし、よくいるオジサンよ。でもとっても優しい人でした。

 

 

パトリシアの息子とその彼女の問題も出てくるんだけど、それは映画で確認してください。息子が18歳で彼女が16歳なんだけど、それが問題になって大騒ぎになるんです。重要なことを言うんだけど、若くして結婚すると統計的には別れるのが当たり前だけど、別れたとしてもいつも忘れることは無いよというんです。この二人の会話が一番、恋愛&結婚の真実を描いていたような気がしました。楽しかったな。

 

そうそう、息子の彼女・テレザの家庭にも問題があり、テレザは母親の子で母親が同居している義父が養父となっています。この養父が性格が悪く、妻と娘を自分の支配下に置かないと我慢できないような男で、最悪でした。コイツがピンチを招くのですが、それも映画で確認してください。ムカつくと思います。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。結構、見た目が軽い感じで楽しくサラッと観れてしまう作品なのですが、キャラクターそれぞれが色々な悩みを持っていて、深く考え始めると、どのキャラも重要なんです。よく出来た脚本だと思いました。あまり考えなくても楽しめて気持ち良くなる作品なので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ブルックリンでオペラを」