「ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)」解りやすくゴダールを紹介してくれます | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ジャン=リュック・ゴダール 
反逆の映画作家(シネアスト)」

 

を観てきました。

 

ドキュメンタリー映画なので、内容は、

 

1950年代末から60年代のフランス映画界で革新的な映画運動、「ヌーヴェル・ヴァーグ」を先導し、70年代の内省と再生、そして劇的な復活を果たした80年代と、ゴダールの功績を網羅的に紹介。

 


 

常に独自のスタイルを開拓・探究しながら最前線を駆け抜けたシネマの巨人にして鬼才、ジャン=リュック・ゴダール。
家族や友人、アンナ・カリーナら元パートナーたちの証言、マーシャ・メリル、ジュリー・デルピー、ナタリー・バイら出演女優や関係者への新たなインタビューなどを織り交ぜながら、その知られざる素顔に迫る。

自ら選択した安楽死だと伝えられた衝撃の死から1年。いま改めて振り返る20世紀映画界の伝説であり永遠の反逆児、ゴダールの人生とは?

 

というお話です。

 

 

私、お恥ずかしいのですが、映画好きと言いながら、ゴダールの作品は観たことがありません。古い映画ばかりだし、近年にも映画を撮っているようですが、うーん、なんか、偉そうな映画なんだぞって感じで、難しそうだし、楽しめない映画なら観なくてもイイかって思っちゃうんです。きっと、偉そうな映画評論家の方とかは、観て、なんだか難しいことを解説したりするんだろうけど、評論家の解説も、この人解ってんのか解ってないのか、的を得ないモノばかりで、結局、解ってないんじゃないのというものばかり。本人が解説してくれればいいのにね。

 

ヌーヴェル・ヴァーグの巨匠といわれる方で、ヌーヴェル・ヴァーグって何ぞやと思ったら、新しい波=ニューウェーブのフランス語なんですね。なーんだって思っちゃった。内容としては、ロケ撮影中心で同時録音、即興演出の作品を言うって書いてあって、じゃ、現代映画は全部ヌーヴェル・ヴァーグなんだなって理解しました。難しいこと無いんですね。最初から、そう説明してくれれば、食わず嫌いしなかったのに、難しいことを言われると、”偉そうで鼻につく”と思っちゃって、毛嫌いしちゃうんですよねぇ。


 

それまで撮影所のみで撮影し、後から声を付けて、台本通り、リハーサル通りにやるというのが主流だったので、新しい映画の作り方として、話題になったんですね。確かに、最初にそれをやり始めた、若い監督たちにとっては、規制をぶち破ったということで、誇らしかったんだろうと思います。

 

そんな時代に生きていたジャン=リュック・ゴダール。奔放な方だったようですが、繊細な心の持ち主だったようで、一度フラれた女性とは、二度と逢わないという事があったようです。かわいいですね。映画は、毎年のように撮っていたみたいですね。でも、私が生まれる前の時代なので、どーも歴史上の話みたいな気がしてしまいます。

 

 

年表を見たら、なんと、昨年、91歳で亡くなっているんですね。そんなに長生きされていたのに、全く知りませんでした。ゴダールさんは知っていたけど、私と同じ時代に生きていた人なんだと、今回、やっと知りました。

 

私は、この映画で、初めて、ジャン=リュック・ゴダールと言う人を知りました。それまで、名前だけ知っていて、歴史上の人物と思っていたんです。そんなに近代の人だったのに、全く映画も観ないで失礼したなぁと思いました。「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」は有名なので、観てみようかな。途中で寝てしまいそうな気がするけど、やっぱり一度観てみないと、何も言えませんもんね。

 

 

ゴダールさんって、凄くイケメンで、若い頃は、まるでジュード・ロウさんにそっくりでした。これはモテるよね。女優さんたちと、浮名を流したというのもよく解ります。映像もたくさん残っていて、こんな人だったんだなと驚きました。

 

この映画は、そんなゴダールさんを紹介する映画で、映像も多いですが、彼の人となりを色々な方がインタビューで伝えてくださっていて、とても観やすい映画でした。ドキュメンタリーって、途中で飽きてしまう事もあるけど、この映画は、それは無かったです。

 

私は、この映画で、やっとジャン=リュック・ゴダールという方の事を知ることが出来て良かったです。やっと、有名な監督に、少し近づくことが出来たかなと思いました。これで、やっと彼の作品に触れてみようという気持ちになりました。まぁ、観てみたら眠くなっちゃうかもしれないけどね。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ヌーヴェル・ヴァーグの巨匠とか評論家が偉そうに語るから、どーも近づけないという私のような人間でも、この映画を観れば、普通の映画監督なんだなと理解が出来て、近づいてみようか、映画を観てみようかという気持ちになるようなドキュメンタリー映画でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)」