「オクス駅お化け」韓国では若年層にウケたそうですが、日本では万人ウケしそうな気がします。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「オクス駅お化け」

 

を観てきました。Fan’s Voiceさんの独占最速試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

ウェブニュース記者のナヨンは、友人のウウォンを助手に、アクセス数稼ぎのため、地下鉄オクス駅で起こった人身事故の取材を開始する。2人は取材を進める中で、被害者以外に「線路に子どもがいた」という奇妙な目撃談を耳にする。やがて事件を追う2人の周囲で、次々とおぞましい変死が続発する。

というお話です。

 

 

ある深夜のオクス駅。酔ったような女性がホームでゆらゆら揺れている。終電に間に合った男は、酔った女を遠目に見ていた。スマホに”あまり酔ったら危ないよね”などと投稿を続けていたが、突然に女の姿が見えなくなる。驚いた男は怖くなるが、恐る恐る彼女がいた辺りを探ると、ホームに何かあるように見える。近づいていくと、突然にホームドアが閉まり、男の首は…。オクス駅では、何故か事故死が多いのだ。

駆け出しのウェブニュース記者のナヨンは、オクス駅で起きた人身事故についての記事を書こうと、駅係員をしている友人のウウォンに映像を貸して欲しいと頼み込む。

ウウォンが警備室から持ち出した映像は、男の自殺映像で、ナヨンにより記事になり、ウェブへと流され、バズってしまう。それまで、ミスをして怒られてばかりだったナヨンは、一躍、有名記者となり、もっとアクセス数を稼ぐために、今までのオクス駅での人身事故について、調べ始める。



 

するとウウォンが、オクス駅の下の廃墟となった駅舎で人身事故があったのだが、その時に子供の姿を見たという。そして、運転手の男性が、何故か謎の数字を連呼しながら、夢遊病者のようにホームを歩いていたらしい。あまりにも奇妙な事が多いオクス駅。

調査を続けるナヨンに、人身事故の男性の家族から逢いたいという連絡が入る。家を訪ねると、男性の妹は、兄は井戸を探しに廃墟へと入ったのかもしれないと言う。その昔、オクス駅のある場所に児童養護施設があり、そこに井戸があったらしい。しかし、何故、井戸を探しに廃墟の地下鉄駅に入ったのか。謎は深まるばかり。



 

ナヨンはウウォンを連れて、オクス駅の地下の廃墟の駅へ行ってみる事にし、2人で地下へ降り、地下鉄の線路を奥へと向かって歩いて行くのだが…。後は、映画を観てくださいね。

 

韓国のホラー映画です。元の脚本を書いたのは高橋洋さんで、脚本協力をしたのが白石晃士さん、そして監督はチョン・ヨンギさんでした。高橋監督と言えば「リング」の脚本だし、白石監督は沢山のホラー映画を作られている方だし、チョン・ヨンギ監督は「人形霊」というホラー映画を撮っている方だそうです。そんな、日韓のホラー映画を代表する方が集まって、この映画は作られました。

 

 

原作は、ネット漫画だそうです。この映画の始まり数分で描かれる部分が、ネット漫画で描かれていた内容で、それ以降は、すべて創作されたそうです。観ていて、最初の内容と後から始まる内容が、どう繋がっているのか、ちょっと解り難かったかな。日本では、そのネット漫画を知らないと思うので、そこは問題かなと思いました。

 

最初の酔っているような女性が、本編に出てくる女性(事故死男性の妹)と被ってしまい、あれ?だって最初に死んだんじゃないの?って思ってしまいました。ネット漫画では、最初の事故で女性と男性の2人の遺体が見つかったという結末なので、死んでいるはずなんですけどね。

 

ウェブニュースの記者であるナヨンが、駅で見かけた女性に声をかけて、セクシーポーズの画像をウェブに上げたところ、それが男性であり、相手の承諾を得てなかったので訴えらえるんです。記者として最悪というより、一般常識が欠けてるでしょ。ウェブニュースに上げるのに、承諾を得てなくてどうすんの?

 

 

その挽回をする為に、友人の駅係員のウウォンにオクス駅の事故の画像を盗んでこいと言うんです。おいおい、自分でニュースを探そうよ。友達を情報漏洩で犯罪者にしてどーすんの?と言う感じで、本当に常識の欠片もない主人公でした。もう少し、何とかならなかったのかなぁ。ここまで好かれない主人公って、どうなのかしら。

 

そして、ウウォンが持ってきた画像が、ウウォンが先日遭遇した、人身事故の動画だったんです。ここで、ちょっと混乱したのが、最初の原作漫画の人身事故の映像は、現在のオクス駅のホームなのですが、この事故の映像は、地下の廃墟になったオクス駅。うーん、駅の上でも下でも、おかしな事が起こっているってこと?と解釈しました。

 

 

でも、人身事故の動画を、ウェブニュースで流すって、許されないと思うんですよねぇ。人が死んでいるんですよ。日本なら、直ぐに削除されると思うのですが、韓国では、それがバズって、それ以降も、その自殺の原因を究明していくんです。事故前にウウォンが子供を線路上で見たとか、それ以外でも、色々な人がオクス駅の中で、子供を見ていて、その子供がどの子も”番号”を付けていたようなんです。

 

遺体処理の人が出てきて、オクス駅の遺体には、爪痕が付いていると言うんです。どれも引っかかれたような傷が体中にあるんです。そしてオクス駅があった場所を調べると、児童養護施設と井戸があったことが解ってくるんです。ここで”井戸”。リングに繋がるなぁ~と思ってしまい、その後の展開も、ちょっとリングに似ていました。高橋さんは、リングに似せたわけじゃないんだけどと仰っていましたが、チョン監督はリングへのオマージュもあると仰っていたそうです。

 

 

そして、オクス駅で不可解な死体がどんどん増えていく、という展開でした。ネタバレは出来ないけど、私は、思っていたよりも怖いし、面白かったかなと思いました。プロデューサーの方は、若い人向けに作ったので、最初の高橋さんの脚本より怖くなくなったと仰っていましたが、韓国映画で成人向けホラーにしたら、日本ではホラーオタクしか観ないほど恐くなるでしょ。グロテスクになるしね。これくらいなら、万人が観れるホラーとして良いんじゃないかなと思いました。

 

グログロではないし、スプラッターにもなっていないし、斧が刺さるとか残酷なシーンもありません。恐い場面はあるけど、中高生でも楽しめて、ホラーが苦手な人も、まぁ、大丈夫なんじゃないかな。最後、解決はしないけど、ちょっとスカッとするので、私は良いと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。少し涼しくなってくる時期に、映画館でゾッとして冷っとするには良いかなと思いました。9月なのに、まだまだ暑いので、身体に気を付けて、映画を楽しんでください。映画館の中は、まだ冷房が効いていると思うので、ひざ掛けを持参した方が良いかもしれませんよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「オクス駅お化け」