「グランツーリスモ」ゲームを馬鹿にする者はゲーマーに笑われることになる。今は凄いんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「グランツーリスモ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中するヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するためのプログラム「GTアカデミー」にスカウトされる。そこには、プレイヤーの可能性を信じて発足した男ダニーと、指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが。
というお話です。

 

 

世界的大ヒットのドライビングゲーム「グランツーリスモ」のプレイに夢中なヤン。父親からは「レーサーにでもなるつもりか、現実を見ろ」とあきれられる日々。ヤンの子供の頃からの夢はレーサーになることだった。しかし現実はゲームの中だけだ。そんなヤンにビッグチャンスが訪れる。

世界中から集められた「グランツーリスモ」のトッププレイヤーたちを、本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成するため、競い合わせて選抜するプログラム「GTアカデミー」が発足したのだ。既にゲームでトップクラスの成績を残していたヤンは、このGTアカデミーから招待メールが届く。

プレイヤーの並外れた才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたひとりの男・ダニーと、ゲーマーなんかが通用する甘い世界ではないと思いながらも指導を引き受ける元レーサー・ジャック。難しいことと解ってはいたが、精巧なシュミレーションゲームをこなす彼らは、もしかしたら現実でも成功するかもしれない。そしてバーチャルなゲームの世界では百戦錬磨のトッププレイヤーたちがそこに集結する。



 

彼らが直面する、想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々。現実のレースでは、ゲームとは全く違う世界が展開されていた。体力、知力、直観力、そして何より強い精神力が試されていく。一つ間違えば、命を失くす現実のレース。何もかもがゲームの世界とは違うのだ。しかし、彼らは不可能な夢へ向かって、それぞれの希望や友情、そして葛藤と挫折が交錯する中で、切磋琢磨していく。そして選ばれた人物のみが、運命のデビュー戦の日を迎える。後は、映画を観てくださいね。

この映画、緊張の連続で疲れる映画でしたが、凄く面白かったです。最初は、ゲーム上でレースを楽しんでいるのですが、最後の方では、実際のサーキットでレースをするのですから、そこに到達するまで、どれだけの努力をしたのかということが描かれるので、まあ、緊張の連続ですよね。

 

ゲームなら、事故ってもリセットするだけで、自分は怪我をしませんが、実際のレースだと、ちょっとでも間違えば事故になり、自分は死ぬかもしれません。その緊張が、伝わってくるんです。まず、ゲームプレイヤーが実際のレースをしようとすると、車の加速により重力がかかってくるので、加速度=Gが身体にかかります。なので、体力が無いと、あっという間に気絶してしまったりするので、まず体力造りが重要になってきます。

 

 

それこそ高校生の部活のように、走り込みをしたり、ジムで鍛えたりして、それからレーシングカーに乗ります。運転技術は、すでにゲーム上で習得しているので、あとは、精神的なモノってことかしら。根性でしょうね。怖さが出てしまったら、実践では負けてしまうので、精神的な強さと勢いが必要なのだと思いました。そればっかりは、個々の性質もあるので、レースで競り合いになった場合、敵を倒すことが出来るのかが問題になります。優しいだけでは無理のようでした。

ゲームで戦ってきているので、根性はありますよね。ゲームのトップクラスの人たちなので負けず嫌いでしょ。根性さえあれば、実際のレースでも、戦えると思いました。

 

 

これが本当に行われたプロジェクトということに驚きました。ゲームプレイヤーを本当のレーサーにするという記事を読んだことがあるような気がしますが、本当に成功して、2008年から2016年まで、このプロジェクトを継続していたということにビックリです。それも、日産とソニーでしょ。すごいよね。

 

この時代、あのカルロス・ゴーンが社長だったと思うから、ちょっと微妙な気持ちです。勢いはあったから、こんなプロジェクトも行っていたのだと思うけど、ゴーンがヤバそうになった時に止めているので、やっぱり日本人が社長だったら、こういう面白いプロジェクトは出来ないのでしょうね。日本人のオッサンって、ホント、守ることしか考えないから儲からなくなるんですよ。

 


 

それにしても、レースの映像はすごかったです。あれ、CGも入れているとは思うけど、一応、本当の映像もあるんですよね。その辺りは、私はわかりませんでしたが、カーレースって、面白いですね。あんなに大きな場所で、何時間も走るのに、勝った負けたというのは、ほんの一瞬で決まるんですね。一呼吸するくらいで決まるなんて、微妙な運転操作で変わるんだろうなぁ。ゲームで細かい操作を何万回も練習しているから、それが出来るんでしょう。いやぁ、映画とはわかっていても、凄かったです。

日本人でも、GTで優勝してレーサーになった方いらっしゃるんですよね。TVで見ましたが、富林さんという方で、eスポーツ兼リアルレーサーをしているようです。こんなのを見ると、GTというシュミレーターゲームが、いかにリアルでよく出来ているかということですよね。昔、ゲームセンターでやったことありますが、私なんて、コースを外れちゃったりばかりで、最後まで走りきることが出来なかったりしたものです。

 

 

主人公のヤンは、ゲームばかりしていて、父親に”外に出てスポーツでもしろ。”を言われてしまったりして、ゲームはおもちゃだと思っていたのだと思うんです。でも、今のゲームの世界は広がって、それがeスポーツと呼ばれたり、仕事になったりしているんです。まだまだ理解してくれる人は少ないかもしれないけど、広げていかないとね。

 

ヤンと父親の関係で、感動したセリフがあったんだけど、ヤンがレースで勝った時、父親が「お前を守ることしか考えず、支えてやらなかった。」というんです。親になると、子供は守らなければと思ってしまい、危険から遠ざけようとしてしまうけど、どこかで、自由にさせて、子供がやることを支えてあげないといけないんですよね。考えさせられました。守るだけでは、子供のためにならないんです。うーん、よいセリフでした。

 

そうそう、プロジェクトを立ち上げたダニー役を、オーランド・ブルームが演じていました。久しぶりにイケメンねぇ~!好きです。かっこ良かったけど、今回は、コーチのジャックの方が良い役でしたね。イケメンではないけど、コーチとの友情が、とてもよかったです。

 

 

そういえば、日産の本社としてオフィスが出てきたけど、あれ、本当に日産の横浜オフィスで撮影したのかしら。ちょっと違うように見えたんですよね。本当の横浜オフィスだったら、近くに海が見えて、景色が良いんですけどね。ちょっと違うみたいでした。

 

日産もゴーンの件で、イメージが悪くなったけど、私は横浜の人間なので、やっぱり車のデザインはトヨタよりニッサンだと思っているんです。今、CMで”やっちゃえ”とか、下品になっているけど、本来なら、上品なイケオジを使って、かっこよくてスマートな高級感で売って欲しいなぁ。この映画でも出ていた平さんや真田さん、浅野さんやオダギリジョーさんなど、海外の映画にも出ているようなイケオジを使って宣伝して欲しいな。女性は中谷さんが出演されていて、とても上品な雰囲気で良かったですけどね。

 

映画の話に戻して、本当に面白かったし、夢はかなうのだという気持ちになれる、よい映画でした。私は字幕版で観たのですが、これなら吹替でも字幕でもよいと思いました。セリフが多くないので、どちらでも楽しめます。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。洋画で根性モノの映画、久しぶりに楽しくて嬉しかったです。やっぱり、こういう元気が出る映画って、良いですね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「グランツーリスモ」