「ミンナのウタ」
を観てきました。
ストーリーは、
ラジオ番組のパーソナリティを務める「GENERATIONS」の小森隼は、ラジオ局の倉庫で「ミンナノウタ」と書かれた古いカセットテープを発見する。その後、小森は収録中に不気味なノイズと少女の声を聞き、行方不明となってしまう。マネージャーの凛は、元刑事の探偵・権田に捜査を依頼。メンバーたちに話を聞くと、彼らもリハーサル中に少女の霊を見たという。やがて霊の正体は「さな」という女子中学生であることが判明するが、彼女が奏でる呪いのメロディによって恐怖の連鎖が引き起こされていく。
というお話です。
人気ラジオ番組のパーソナリティを務める、GENERATIONSの小森隼。収録前にラジオ局の倉庫で30年前に届いたまま放置されていた「ミンナノウタ」と書かれた一本のカセットテープを発見する。
その後、収録中に不穏なノイズと共に「カセットテープ、届きました?」という声を耳にした彼は、数日後にライブを控える中、突然姿を消してしまう。
マネージャーの凛は、事態を早急且つ秘密裏に解決するため、元刑事の探偵・権田に捜査を依頼。メンバー全員に聞き取り調査を進めるが、失踪した小森がラジオ収録の際に聞いた「女性の鼻歌のような、妙なメロディーが頭から離れない」と言っていたことが判る。
そして、リハーサル中に他のメンバーたちも“少女の霊”を見たと証言。ライブ本番までのタイムリミットが迫る中、リーダーの白濱亜嵐、凛、権田は捜索に乗り出す。
やがて、少女の霊の正体は、“さな”という女子中学生だということが判明するが、彼女が奏でる“呪いのメロディー”による恐怖の連鎖が始まる。後は、映画を観てくださいね。
この映画、思っていたよりも怖くて、面白かったです。今回、少しネタバレしちゃいますので、もし、嫌な方は、ここら辺で止めてくださいね。まぁ、村シリーズとかが、あまりにも酷かったので、また、あんな感じなのかなぁと思って、期待せずに観に行ったら、”さな”ちゃん、新しい伽耶子っぽくて、恐かったし、面白かったです。まだ、あまり詳しく説明がされていないので、これ、続編を作ったら、色々と謎が明かされていくんじゃないかな。
さなという少女は、”ミンナのウタ”を集めていて、そもウタというのは、人が死ぬ時の音のようなんですよね。でも、どうしてそんな変な趣味を持ち始めたのか、それは明かされていないんです。元々、サイコパスっぽくて、変な子なんですけど、パッと見は可愛くて、普通の少女っぽいんだけど、極悪みたいでした。メロディで、人を殺すって感じかしら。
家族は、普通っぽいのに、何故か、”さな”だけおかしいので、何か母親のお腹の中であったのか、それとも誰かの生まれ変わりか、または、小さい時に何か衝撃的なことがあったのか。全く謎なのですが、この子、このまま死んでしまって、出てこないとは思えないんですよね。
今回のラストは、はっきり言って、はぁ?と言う感じで、まぁ、時間制限が来たから、無理矢理に解決したっていうように見えたので、まぁ、人気が無ければ、このまま終わるのだろうし、そうでなければ、さなちゃんシリーズで続いて行くのかな。
でも、この”GENERATIONS"とのコラボっていう企画も面白いですね。本人役で出演しているのも面白いし、本人役だから、まず、死ぬ訳がないと解っているので、安心して観ていられるでしょ。と言うことは、周りの関係無い人達が死ぬはずなんだけど、今回は、死ななかったですね。私、もっと、バンバン死んでいくと思ったんだけど、死ななかったので、これはこれで、まだ続きそうで面白いなと思いました。
こんなシリーズで、色々な人とコラボしたら面白いんじゃないの?日本のホラー映画、恐く無くなってきちゃってたから、ここら辺で、ちょっと路線を変えていくのも良いと思いました。あの、リングシリーズや、呪怨シリーズの時代は、本当に怖かったけど、今は全然怖くないですもんね。どちらかと言うと、ネトフリとか配信のホラーの方が面白いですもん。ディズニー+でやっているガンニバルとかも怖いし、ただ、霊とかの怖さじゃなくて、人間の怖さも入ると、本当に怖いんです。
このミンナのウタは、さなという子が、虐められていそうに見えて、本当は、反対だというところが、良く出来ているなぁと思いました。こういう部分、大切ですよね。話が飛ぶけど、北海道の殺人事件のように、レイプ犯を復讐のために殺して、頭だけを持って帰るとか、復讐を遂げているし、殺されても仕方ない被害者ってことで、どっちが悪いのか解らない。虐めているように見えて、実は、反対に狩られているというのも、ホラー映画だと面白いかなと思いました。
さなちゃん以外に、少年が出てくるんだけど、母親は妊娠していて、まだ弟は生まれていないんです。なのに、なぜ少年になっているのか。自分の死ぬ音を録音したのは良いけど、その後、あの家はどうなったのか。両親はどうしているのか。弟は生まれたのか。そんな部分が、一切、明かされていないんです。
さなちゃんは、探偵の権田の同級生なんだけど、何故、権田の電話からウタが聴こえたのか。家族はウタを聞いても死んでいないのか。権田は聞いていないのに、知らない内にボールペンなどで、ウタのテンポを再生してしまっていたのは何故なのか、学校の担任だった先生は、その後、大丈夫なのか。などなど、色々と解決していない内容が沢山あるので、これ、そのまま放置されちゃうのかなと思い、残念に思っています。私、こういう細かい部分が気になっちゃうんですよね。
GENERATIONSの中務さんが、霊が見える方のような設定だったので、それももっと使えるんじゃないかな。ライブの場面で映画が終わっていて、その最後の場面も何かありそうで終わっていたので、うーん、続けて、何かしてくれたら面白そうなんだけどな。
私、GENERATIONSの音楽は、あまり知らないけど、聞いていてとても心地が良い音楽なので、好きなんですよ。その音楽がホラー映画で流れていて、その上、恐い話とマッチしているというのが、斬新で、何となく嬉しかったんです。最初は、また、くだらないホラーかなと思っていたんですけどね。ちょっと見る目が変わりました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。超を付けようかと悩むぐらい気に入りました。やっと伽耶子っぽい、新しい子が出てきたかと思うと、楽しみです。あの呪怨の怖さは忘れないもん。伽耶子、再来かと思わせるくらい、恐い話を続けて欲しいな。清水監督、頼みます。この映画、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ミンナのウタ」