「裸足になって」男性社会が続くアルジェリアで、自分の考えを貫き必死で闘う女性が輝いていました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「裸足になって」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの、独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

内戦の傷跡が残る北アフリカのイスラム国家アルジェリア。バレエダンサーを夢見る少女フーリアは、男に階段から突き落とされて大ケガを負い、踊ることも声を出すこともできなくなってしまう。失意の底にいた彼女がリハビリ施設で出会ったのは、それぞれ心に傷を抱えるろう者の女性たちだった。フーリアは彼女たちにダンスを教えることで、生きる情熱を取り戻していく。

というお話です。

 

 

北アフリカのイスラム国家、アルジェリア。内戦の傷が癒えきらぬ不安定な社会の中でバレエダンサーになることを夢見るフーリアは、貧しくもささやかな生活を送っていた。父親は内戦で殺され、母と二人で頑張ってきたのだ。

ある夜、お金を貯めるために、闘羊に行き賭けをして儲けた帰り、女が賭けの場で儲けたのを見た男が金を奪いに襲ってきて、階段から突き落とされてしまう。大怪我をしたフーリアは、足の骨を折り、心的外傷により声も出なくなってしまう。



 

踊ることも話すことも出来なくなり、死んだも同然の抜け殻となったフーリア。そんな失意の中、彼女がリハビリ施設で出会ったのは、それぞれ心に傷を抱えたろう者の女性たちだった。

「あなたダンサーなのね。わたしたちにダンスを教えて。」その一言から始まったダンス教室で、フーリアは、また再び“生きる”情熱を取り戻していく。後は、映画を観てくださいね。


 

アルジェリアという地域は、まだまだ女性が生き難い場所のようですね。内戦が終わって、その傷跡が残っていて、警察は犯罪にマトモに取り合っておらず、法治国家として、まだ成り立っていないように見えました。

 

主人公のフーリアは、そんな地域から抜け出したいと考えていて、バレーリーナとして成功し、世界へ出ていきたいと思っていたんです。その為に、バイトを掛け持ちしてお金を貯めて、レッスンに通い、頑張っていたんですけど、やっぱりお金が足りず、女性は入って行かない、闘羊場に通い、お金を増やしていたんです。

 

賭け事の場所に女性はほとんど入らないので、目立ってしまい、その上、毎回、賭けに勝って帰るので、目を付けられたのだと思いました。女のくせにと思われたのだと思います。なので、簡単にお金が取れると思ったんじゃないかな。そして、襲われて、階段から突き落とされてしまうんです。

 

 

確かに、男ばかりの場所に女が入って行って、賭け事に勝っていたら目立つでしょ。イスラム教国では、女は男の下と思われているので、女が勝つなんて許せなかったんじゃないかな。フーリアは、自分を突き落とした男を捕まえて欲しいと警察に何度も行くのですが、一度捕まって、直ぐに釈放されてしまうんです。相手はテロリストで警察とも繋がっているようでした。

 

突き落とした犯人を怖がりながら、リハビリ施設で過ごすフーリアは、みんなにダンスを教えて欲しいと頼まれ、彼女たちにダンスを教え始めます。段々と、みんなとの生活に馴染み、ダンスを教えて、みんなでダンスをする事が、フーリアの幸せになって行きます。新しい幸せを手に入れ、頑張り始めるんですけど、また、そこに犯人の男の影が見え隠れします。

 

 

どこまでも、女性が生きずらい国で、負けずに妥協しないで、必死で生きる女性の姿が描かれていました。どんなに障害があっても負けない強さを、フーリアが手に入れて、立ち向かっていく姿に感動しました。男にどんなに脅されても、決して負けないんです。カッコ良かったなぁ。

 

日本も、まだまだ女性が生きずらい国ですよね。セクハラ、パワハラ、DV、虐待、痴漢被害など、どこまでも力の弱い女性が不利な状況が変わりません。でもね、諦めないでください。対処法はあるし、味方になってくれる人もいます。諦めたらそこで負けなので、負けないで欲しいです。

 

 

私は学生の頃、犯罪かもしれないけど、痴漢に触られたら、安全ピンの先を曲げておいて、それで刺していました。本当に痴漢が多くて、つり革に捕まると、脇からそっと胸に手を入れてきたり、すれ違いざまにお尻を握られたり、もう、言葉に出来ないほど、本当に酷かったんです。

 

映画館でもいましたよ。ひじ掛けに腕をかけて、ワザと出して胸を触ってくるんです。ひじ掛けの下から手を出してくる男性もいました。映画館も考えて欲しいと思います。なので、私はひじ掛けに腕を置く男性がいる場合は、荷物を立てて置くようにしています。

 

 

トラウマになりますよね。でも、そこで悩んで泣いていたら負けとだと思うので、変な動きを見たら言うようにするか、または何かで反撃をするようにしています。いつまでも泣き寝入りしていると思うなよ。倍返ししてやるからなという意気込みでいます。(笑)

 

嫌な事が沢山あるけど、この映画のフーリアのように、立ち向かう勇気を持ちたいと思いました。どんなに男社会でも、悪い事は悪いのだから、訴えることは訴える、そんな勇気を持ちましょう。良い映画でした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。本当は、超を付けたいんだけど、説明が少ないので、男社会であることや、職業差別的なことがあるんだけど、サラッと流されてしまい、解り難いかもしれないなと思ったんです。政治的な右派や左派があるので、警察は人民の味方じゃないんですよねぇ。その辺りを、もう少し、解りやすくして欲しかったかなと思いました。面白いですよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「裸足になって」