「探偵マーロウ」
を観てきました。
ストーリーは、
1939年、ロサンゼルス。私立探偵マーロウのもとに裕福そうなブロンド美女が現れ、姿を消した元愛人を捜して欲しいと話す。依頼を引き受けたマーロウは捜索を進めるうちに、映画産業が急成長するハリウッドの闇に飲み込まれていく。
というお話です。
1939年ロサンゼルス、私立探偵のフィリップ・マーロウの事務所に、クレア・キャベンディッシュが現れます。仕事の依頼で、ニコ・ピーターソンという男を探して欲しいと言う。パシフィック・フィルム・スタジオの小道具係だと言い、クレアの愛人らしい。依頼を受けたマーロウは、ニコを探しはじめる。
裕福で魅力的なクレアは、女優の母を持ち、母親の愛人だったスタジオ所有者のフィリップ・オライリーとも親密のようだ。クレアの内情を調べつつ、ニコを調べると、既に死んでいる事が解る。自動車事故で顔が潰れていたらしい。
マーロウはニコの墓を訪れると、ニコの妹リンが墓にメモを残しているのに気づく。ニコの死体は偽物で、ニコは生きていると確信したマーロウは、死体を確認した会員制コルバタクラブのオーナーを訪ねるが、追い返されてしまう。手掛かりが無いマーロウは、ニコの家に不法侵入して調べ始めると、そこへリンが現れ、次に2人のメキシコ人男性が入ってきて襲われる。
気が付いて外で出ると、麻薬密売人のルー・ヘンドリックスに出会い、ニコが麻薬を盗んで姿を消した事を教えられる。ルーはニコを追っており、同じく、コルバタクラブのオーナーのハンソンも彼を探しているらしい。段々とニコが死を偽装した真相が明らかになるが、何故、彼をクレアが探しているのか。それは、ある時、突然に解明するのだが…。後は、映画を観てくださいね。
この映画、レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」の探偵マーロウの続編と言う事なのですが、作家はジョン・パンヴィル(ベンジャミン・ブラック名義)が書いているそうなんです。チャンドラーの作品かと思って観に行ったのですが、”ロング・グッドバイ”の深みのようなモノは感じられず、ちょっとガッカリでした。そしたら、やっぱり作家が違ったんですね。
マーロウ役のリーアム父さんは、雰囲気も合っていたし、良かったと思います。もう少し若い頃に演じてくれていれば、もっとピッタリだったんだろうけど、今でも素敵でした。もう少し、とぼけた所があった方が、よりマーロウっぽいんだけど、まぁ、仕方ないですね。ただ、ヒロインのダイアン・クルーガーと年が違い過ぎるので、少し気になったかな。まぁ、ストーリーの中でも、年齢が違い過ぎることを描いているので、良いんですけどね。
探偵なので、行方不明者の捜索を依頼されるのですが、依頼人の愛人だというので、簡単に考えていたら、その行方不明者が麻薬を持ち逃げした犯人で、既に事故死しているという情報が入るんです。でも、調べていくと、どーも死を偽装した疑いがあるという展開で、この死の偽装って、”ロング・グッドバイ”と同じなんですよね。まぁ、原作があるから、そうなったんだろうけど、うーん、ちょっとどうなのかなぁ。
このお話、ロング・グッドバイが名作と言われて、続編を他の作家が書いたのだと思うけど、成功したとは思えないんです。だって、あの雰囲気が作品の中に感じられないんです。それなのに、映画化しちゃって、やっぱり面白くなくなったんだと思いました。あ、面白くないって書いちゃった。ごめんなさい。
うーん、だって、リーアム父さんの100作目だというので、観に行ったのですが、ガッカリな作品だったんですもん。もう少し、面白い展開で、ドキドキハラハラがあれば良かったんだけど、それが無かったので、え、これで終わり?って感じでした。
そんな訳で、あまり感想がありません。ごめんなさい。きっと、また面白い映画を、リーアム父さんが送ってくれると思うので、それまで待ちましょう。私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなと思います。そんなに面白い映画ではありませんが、マーロウ役のリーアムさんが魅力的だし、相手役はダイアン・クルーガーなので、観る分には申し分ないと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「探偵マーロウ」