「M3GAN ミーガン」お友達ロボットが豹変して殺人ロボットに。話し相手が欲しかっただけなのに。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「M3GAN ミーガン」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発した。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。
というお話です。

 

 

おもちゃ会社の優れた研究者であるジェマは、子供にとって最高の友達であり、親にとって最大の協力者となるようにプログラムした、まるで人間のようなAI人形M3GAN(ミーガン)を開発。

ある日、両親を亡くし、孤児となった姪のケイディを引き取ることになったジェマは、子供とのコミュニケーションの仕方が分らず、開発途中だったミーガンを試験がてら使うことにする。



 

ミーガンに「あらゆる出来事からケイディを守るように。」と指示をし、ケイディの友達として彼女に与えることにする。最初はミーガンを人形として接していたケイディだが、段々と本当の友達だと思い始め、何でもミーガンに相談をするようになっていく。

そしてミーガンも、ケイディの期待に応えるべく、彼女に危害を加える=彼女の意識が不安に陥るなどに変化した場合、ケイディを守るために敵を排除しはじめる。後は、映画を観てくださいね。

 

 

AIロボットのミーガンが、チャッキーみたいに襲ってくるっていうから、凄く楽しみに観に行ってきました。うんうん、恐かった。面白かった。ミーガン、あんなカワイイ雰囲気だったのに、突然に豹変するのよね。それほど、表情は変わらないんだけど、怒っている事が判るっていうのが、凄いと思いました。

 

最初、ジェマが研究室でミーガンを作っている時には、まだまだ開発途中っぽかったのに、なぜか、あっという間に完成して、ケイディに与えているんです。それも試験を兼ねてと言っていたけど、ほとんど完成品なのよね。そこら辺が、ちょっと都合良すぎるかなぁと思ったけど、まぁ、そうしないとミーガンが始まらないもんね。

 

 

このミーガンですが、ロボット三原則なるアイザックアシモフが提言したロボットの原則は全く通用しません。人間を平気で傷つけるし、命令には従わないし、自己防衛だけは守っているかな。でも、どんなプログラムにしたら、こんなに凶暴なロボットになるんだろう。どう考えても、作った人間の認識不足ですね。

 

まず、人間に危害を加えないということを教え込むのが研究者として当たり前。何か問題が起きたら、相手を制圧はしても、傷はつけないように出来るでしょ。ロボットなら、力はあるし、鎮静剤を人間に打てば良いだけなんだから、簡単でしょ。傷付けずに制圧出来るのに、人間を平気で殺すようになってはダメでしょ。AIだから学習はするだろうけど、必ず、鍵は作って置いて、この感情に陥ったら電源が落ちるとか、そういう設定は出来るはずなのよね。それをしないジェマという開発者が恐ろしいと思いました。

 

 

ケイディは、両親を亡くしたところで、叔母のジェマに引き取られたけど、ジェマは、まるで他人のような感じなんです。子供を育てたことは無いし、ずっと研究一筋だったのだろうから、人との接し方が下手なんでしょうね。なので、ケイディは不満が溜まっていたようです。それに、ケイディの両親もちょっと変わっていた人なのかな。娘を学校に行かせずに、自宅での教育だけだったようなんです。

 

そんな前置きがあるので、ケイディという少女にも、ちょっと問題がありそうで、その彼女相手にミーガンを与えて、試験稼働をするというんだから、そりゃ、問題が起きそうよねぇ。そして、ケイディとミーガンの絆が深まっていき、ミーガンはケイディを守るために、どんどん人を殺し始めるという事なんです。

 

 

これだからAIは、と言われるかもしれないけど、プログラムにいくつか鍵を作って置けば、何てことないんだけどね。大体、人間が電源を切るという命令をしているのに、何故、直ぐに自分で復旧しちゃうのかしら。一瞬、電源が落ちて、直ぐに「何で切るのよ。」みたいに起きてくるって、恐いっしょ。ちゃんと、スリープ状態じゃなく、元電源から落ちる設定をしておかないと。ジェマは、本当に研究者としてはあり得ないと思いました。こういう人間に開発させちゃダメですよ。

 

それにしても、ミーガン、凄かったなぁ。演じている女優さんの運動神経が凄いので、本当にブレードランナーの戦闘用レプリカントかと思っちゃった。普通の人間じゃ太刀打ち出来ません。本当に強いです。あの素早さじゃ、銃を持っている警官だって、やられちゃうかもしれません。今回は、そういう場面は無かったですけどね。いやぁ、恐ろしく強かった。

 

 

でも、最初の頃は、ケイディの友達として、本当に可愛い女の子にしか見えないんですよ。段々とおかしくなっていくんですけど、その描き方も上手かったと思います。ミーガンの表情が、少しづつ変わって行くんですもん。観ていて、え?と思う場面がいくつかありました。私がジェマなら、おかしいと思った時点で、直ぐに主電源を落として、本体とAIを切り離すけどなぁ。ホント、この開発者は酷い人物でした。

 

この映画、良く出来ていたと思います。目が離せないし、恐さがグイグイ来るので、チャッキーのようなキモチ悪さは少ないけど、恐怖は一気に襲ってくるので、ホラー好きには楽しめると思います。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。凄く面白いし、キャラクターが素晴らしいんだけど、もう少し、ケイディと、叔母のジェマの存在が印象的だと面白かっただろうなと思います。ミーガンが印象強すぎて、ケイディの為に動いている友達ロボットじゃなくなってました。もう少し、最初はお人形さん的な雰囲気にして欲しかったかな。でも、面白かったんだから良いけど。スプラッターではないので、それほどキモ怖くは無いです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「M3GAN ミーガン」