「65 シックスティ・ファイブ」
を観ました。
ストーリーは、
長期探査ミッション中の宇宙船が、小惑星帯と衝突して墜落した。乗組員のほとんどが命を落とし、船体は破壊され航行不能となってしまう。生き残った男ミルズは、脱出船を見つけ出すべく未知の惑星を探索する中で、コアという少女を発見する。実は2人がいるのは6500年前の地球で、恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突まであとわずかだった。
というお話です。
惑星ソマリスに暮らすパイロットのミルズは、娘ネバインの病気の治療費のために、今までよりも少し長い宇宙探査のミッションに参加することになる。冷凍睡眠による航行中、突然のサイレンで起こされ、宇宙船は、大量の小惑星群にぶつかり、未知の惑星に不時着してしまいます。
宇宙船の乗組員ほとんどが亡くなり、ミルズは一人、宇宙船に積んでいた脱出船を探すことにします。バラバラになった船は惑星に散らばり、脱出船は現在位置から12kmに落ちている事が解ります。そこまで、辿り着こうと、宇宙船に残っていた身を護る武器などを集めていると、一人の少女がカプセル内に生き残っている事に気が付きます。
少女の名はコア。家族は亡くなり、彼女のみ生き残り、助け出しますが、言葉が違っていて、コミュニケーションが取れません。翻訳機も壊れてしまっています。身振りで何とか脱出船に向かう事を伝え、一緒に、旅を始めます。
途中、恐竜など、その星の在来種に襲われ、危険な目に遭いながらも、脱出船に向かって進みます。途中で、空に不思議な光を見つけたミルズは、現在の状況を調査すると、その惑星に、巨大な小惑星が近づきつつあることが判ります。その惑星が衝突してしまったら、自分たちも命がありません。あと12時間のうちに、脱出船を見つけて惑星から脱出しなければ。焦るミルズとコアですが、目の前には巨大な恐竜たちが立ちはだかります。後は、映画を観てくださいね。
アダム・ドライバーの新作で、サム・ライミが制作に関わっているというので、観に行ったのですが、サム・ライミの雰囲気は、一切ありませんでした。SFといっても、宇宙船は出てくるけど、ジェラシック・パークもどきという感じなので、アクション要素の方が多いかな。まぁ、それなりに楽しめました。
一応、前もっての情報として、「それは6500年前の地球だった。」というのがあるんだけど、その情報、必要あるかなぁ。別に、地球でも何でもいいんです。彼らは、地球人じゃないし、宇宙は広いんだから、色々な惑星があって、人型の生物がいる事も別に不思議じゃないので、そんな彼らが、昔の地球に不時着したと言っても、別に、どーでもいい事なんだけどね。
文明の進んでいる彼らは、宇宙での活動も多いようで、宇宙船のパイロットであるミルズは、娘の病気治療のお金を稼ぐために、長期の宇宙探査に参加しているんです。そして、事故に遭ってしまいます。隕石群に衝突して、地球に墜落するんだけど、そこは、恐竜時代の地球で、まだまだ人類なんてモノは存在しません。空気は、彼らが吸っている空気と同じような成分だったらしいですが、食べ物はどうなのかな。水は飲んでいましたね。
ここで不思議に思ったのですが、人型なら、みんな酸素を吸っているとは限らないですよね。ほらほら”宇宙戦艦ヤマト”のガミラスの人たちは、放射能の空気を吸っていたんじゃなかったでしたっけ。それに、酸素濃度だって、今とは違うだろうから、なんか、調子が良いなぁと思ってしまいました。まぁ、たまたまよね。
そんなミルズとコアは、この星を脱出しようと、脱出船まで歩き続けるんです。12kmって、どれくらいなのかなぁ。大体、通常の人間が、時速4kmで歩くと言われているから、3時間ほどでたどり着けると思うんだけど、その途中で、恐竜に襲われたり、変な虫がいたり、沼にハマったりしていたから、結構、かかったのかな。
このコアっていう女の子ですが、言葉が通じないんです。よく解らないけど、人種が違うらしいんだけど、まぁ、他の星の人のことだからね。翻訳機が壊れてしまったことで、色々と伝えるのに苦労をします。ミルズは、自分の娘を置いてきたという事もあり、コアを自分の娘のように、必死で守りながら、脱出船を目指します。
で、なんとかたどりつくんだけど、もちろん、そう簡単に脱出出来る訳が無い。たどり着いてからも、色々とあるんです。それは、映画を観てください。
どう考えても、6500万年前の地球という情報は必要無かったと思うけど、実は、小惑星が衝突した後の映像もあり、衝突により、恐竜が全滅して、地球が緑豊かな惑星に生まれ変わるという映像が、最後の最後で一瞬、流れます。それがやりたかっただけなのかなと思いましたが、それは、ミルズたちが不時着したのに、何の関係も無いよね。不思議な気がしました。なにが描きたかったんじゃ。
ただ、アダム・ドライバーの、アクションSF映画として描いてくれるなら、それはそれで納得がいくんだけど、わざわざ、6500万年前の地球というなら、最後に、現代の映像で、不時着戦の部品が見つかって、未知の金属とかいうなら、まぁ、なんか、SFっぽいかなと思ったんだけどね。まぁ、いいか。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。SFというより、アクション映画と考えたら、恐竜とも戦うし、宇宙船でどうやって飛び立つかで大騒ぎするし、それなりに楽しめました。思っていたほど、悪い映画ではないと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「65 シックスティ・ファイブ」