「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」映画祭で大反響のフランスアニメ。カンヌにも出品されました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの、独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

パリの街にある小さなアトリエ。イラストレーターのジャン=ジャック・サンペと作家のルネ・ゴシニは、ニコラという少年のキャラクターに命を吹き込んでいた。いたずら好きなニコラがクラスメイトたちと織り成す愉快な日々を描きながら、サンペは自分が得られなかった幸せな少年時代を追体験していく。一方、物語に最高の楽しさを与えるゴシニも、ある悲劇を胸に秘めていた。ニコラの存在は、そんな2人を固い絆で結びつけていく。

というお話です。

 

 

パリの街並みを望む小さなアトリエ。イラストレーターのサンペは、カフェでの待ち合わせに間に合うよう、自転車を走らせていた。作家のゴシニと会うためだ。

カフェに着き、サンペはスケッチブックを広げ、その中のかわいい男の子のイラストをゴシニに見せ、このキャラクターでストーリーを君が考えてくれないかと話す。じゃ、この子の名前はニコラにしようと決め、サンペが絵を、ゴシニが話しを考えると決める。



 

いたずら好きの男の子のキャラクター、ニコラに命を吹き込み始めたふたり。大好きなママのおやつ、校庭での仲間達との喧嘩、先生お手上げの臨海学校の大騒ぎなどなど。ニコラを描きながら、望んでも得られなかった幸せな子供時代を追体験していくサンペ。

また、ある悲劇を胸に秘めるゴシニは、物語に最高の楽しさを与えていった。児童書「プチ・ニコラ」の心躍らせる世界を創造しながら、激動の人生を思う二人。ニコラの存在は、そんな彼らの友情を永遠のものにしていく。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、すっごくかわいかったです。プチ・ニコラを共同制作したルネ・ゴシニさんとジャン=ジャック・サンペさんが最初に登場して、こんな絵本を出そうという話合いをするところから始まります。主人公の名前はニコラ。小学校低学年くらいの男の子で、中流家庭に育ち、日常に起きる、些細な出来事を描いて行きます。

 

お祖母ちゃんが遊びに来るとか、TVを買う前に両親が話し合うとか、学校をさぼって友達と遊びに行ってしまうとか、本当に、きっと誰もが体験したであろうような出来事を、子供の目線から描くんです。でも、このお話は、子供の頃に、あまり幸せな家庭に育たなかったサンペと、ユダヤ人ということで親族をホロコーストで失うなど辛い経験をしたゴシニが、しあわせな子供時代を描きたいと思って、描いたようでした。それぞれに、辛い人生を送っていた過去を思いながら、しあわせな子供時代をこの絵本で経験していたのかもしれません。

 

 

お話としては、本当に日常の事を描いているだけで、これと言って、事件が起こることはありません。でも、日常を続けていけるということが幸せなんだ、と言う事を実感出来るんです。家に帰れば、ママがいるし、ご飯は家族で食べるし、朝学校へ行けば、友達がみんなクラスにいる。そんな事が、しあわせだって、感じられる映画でした。

 

全編、アニメーションで、水彩画っぽい絵がやさしくて、色の使い方もペールトーンを使っていて、優しい気持ちになる絵でした。以前、プチ・ニコラの実写版の映画がありまして、それを観たような覚えがあるのですが、その時は、感動出来なかったんですよねぇ。子供があざとい気がしてしまい、上手くその世界を共有出来なかったんです。

 

 

このアニメーションのプチ・ニコラは、観ていて、本当に気持ち良くなりました。プチ・ニコラを書いているサンペとゴシニが主人公の部分もあり、落ち込んでいる時には、ニコラが現実世界に出て行って、作者を励ましてくれると言う、素敵なお話もあり、感動でした。ゴシニは、50代で亡くなってしまったので、サンペは悲しむんですけど、それをニコラが励ましてくれたりするんです。素敵でしょ。

 

私は、このアニメーションは、子供向けだけではなく、大人が観ると、心が癒されて、やさしくなれるような気がしました。嫌なニュースが多い現代だけど、そんな人たちばかりじゃなくて、やさしい人たちも沢山いるんだよって教えてくれているような、そんな気がしました。

 

 

とにかく、絵がかわいいんです。それに、やっぱりフランス風のおしゃれな雰囲気があり、グッズとかがあったら、凄く人気が出そうだなと思いました。こんな可愛いイラストのグッズがあったら、持ち歩きたいですよね。原作本は、Amazonでも手に入るようなので、いかがでしょうか。私も読んでみようかなと思いました。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは沢山の人に観て欲しいな。ほんわりしている映画ですので、誰が観ても、気持ちがほんわりして、映画館を出てくることになるんじゃないかな。しあわせなニコラの子供時代を描きながら、自分たちのような辛い過去を子供たちに味合わせたくないなというような思いが詰まっているような気がしました。感動します。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」