「MEMORY メモリー」
を観てきました。
ストーリーは、
完璧に仕事を遂行する殺し屋として、絶大な信頼を得ていたアレックスは、アルツハイマー病の発症により任務の詳細を覚えられなくなり、引退を決意する。これが最後と決めた仕事を請け負うが、ターゲットが少女であることを知り、契約を破棄。彼の唯一の信念である「子どもだけは守る」を貫くため、アレックスは独自の調査を進める中で、財閥や大富豪を顧客とする巨大な人身売買組織の存在を突き止める。
というお話です。
完璧な殺し屋として、裏社会でその名を馳せてきたアレックス。しかし、アルツハイマーを発症し、任務の詳細を覚えられなくなってしまったのだ。完璧な仕事が出来なくなるならと、引退を決意する。
最後の仕事として、殺しを引き受けるのだが、目の前のターゲットが幼い少女だと知り、激怒する。アレックスは、「子供だけは殺さない」という信念を持っていたのだ。怒りに震え、契約を破棄するアレックスだったが、そう簡単には終わらない。
彼は独自の捜査を開始し、財閥や大富豪を顧客とする、巨大な人身売買組織の存在を突き止める。しかし、敵も用意周到で、証拠となるモノは一切残っていない。
一方、FBIもメキシコの捜査官と合同で、人身売買などの犯罪を追っていた。彼らが保護した少女が、アレックスのターゲットだったのだ。敵対するFBIとアレックスだったが、同じ組織を追っている事に気が付き、段々と距離を縮めていく。しかし…。後は、映画を観てくださいね。
リーアム・ニーソンの新作です。またも殺し屋役で、今度はアルツハイマー型認知症を発病したというんです。凄い展開ですよね。殺し屋をしてたら、アドレナリンが出まくっているから、アルツハイマーなんかにならなさそうだけど、そういうのは関係無いのかな。
認知症を薬で抑えながら殺し屋の仕事をしているんだけど、結構、大切な事を忘れたりして、困っちゃうんです。忘れるならどこか(手とか足とか)に書いておきなさいよって思うんだけど、どーでもいい事は腕に書いておいて、大切な事を書いてないのよねぇ。
色々と忘れていくんだけど、それでも、彼に子供を殺させようとした怒りは忘れず、何処までも追い続けるんです。相手を殺しちゃえば簡単なんだと思うけど、何故か、今回はそうしないで、FBIに逮捕させようとするんです。不思議でしょ。それまでは、平気で殺していたのに、今回は、FBIに逮捕させるって、無駄だと思いませんか?
大金持ちで、警察幹部にも、検察にだって口が利く人物なんですよ。そんな大物なんですから、起訴出来ないだろうと既に警察内部でも話していて、それなら無理にFBIに頼まないで、自分で殺すべきなのになぁと思いました。殺さなかったら、上手く逃げられて、人身売買を続けちゃうでしょ。
ガイ・ピアーズが演じるヴィンセント・セラというFBI捜査官と、メキシコの捜査官がチームで動いていて、ヴィンセントとアレックスが協力関係になっていくんです。で、メキシコの捜査官は、自分の国で誘拐されたりした子供が売られているので、この犯罪をどうしても止めたいと思っているんです。
でも、何故か、FBIの他の捜査官たちは、メキシコの捜査官を邪魔者扱いしていて、現場にも入れてくれなかったり、扱いが酷いんです。その辺りの、捜査官同士の対立など、それぞれの捜査官の描き方が雑なので、立場が分かり難くて、内部には全く良い警官がいないように見えてしまいました。
それに、FBIでも派閥というか、それぞれに誰の味方というのがあって、敵方に付いている人もいるんです。内部に敵の味方がいたのでは、信用出来ないですよね。そういうのが、結構、ゴチャゴチャしていて、途中で少し面倒臭くなってしまいました。
主人公のアレックスはボケボケしてくるし、捜査官たちは内部で疑い合っているし、なんだか、誰にも共感が出来ず、私はあまり楽しく観れませんでした。ネタバレになるから書けないけど、最後にえ??という展開で驚きました。だって、アレックスが先に〇〇されちゃうんです。ちょっとあり得ないっすよ。その後、骨抜きになっちゃうじゃんって、心配してると、まぁ、解決するんですけどね。最初から、その人に頼めば良かったんじゃないの?って思っちゃった。凄く強いんです。
なんか、私はこの映画、あまり面白いとは思えませんでした。だって、リーアム父さんの、この系統の映画、凄く多いでしょ。毎度、何だか強い父さんで、娘が誘拐されたり、息子が殺されたり、今回のようにアルツハイマーになったり、同じなんですもん。さすがに飽きませんか?私は、ちょっとお腹いっぱいって感じかな。今回、眠くなっちゃったもん。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなという感じです。リーアム父さんの映画を毎回観ている方は、また同じお話なので、それを解かって観に行ってください。同じなんだよって思って観れば、そんなに気にならないと思います。アクション大作を期待してしまうと、同じなんだねーって、眠くなります。面白くない訳ではないので、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「MEMORY メモリー」