「仕掛人・藤枝梅安2」今回も面白いストーリーでした。この梅安なら、シリーズ化しても良いかも。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「仕掛人・藤枝梅安2」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

梅安が相棒の彦次郎と京に向かう道中、ある男の顔を見て彦次郎は憎しみを露にする。その男は彦次郎の妻と子を死に追いやった、彦次郎にとっては絶対に許せない仇だった。そして、上方の顔役で殺しの依頼を仲介する元締から彦次郎の仇の仕掛を依頼された梅安は、浪人の井上半十郎とすれ違う。井上と梅安もまた憎悪の鎖でつながれていた。

というお話です。

 

 

京では、無頼の浪人集団が町家で暴れまわっていた。金や酒、女を強奪し、逆らう者は容赦なく斬り捨てる。その中心にいるのが井坂惣市という男だった。

そのころ、藤枝梅安は幼いころ自分を拾って、鍼医にしてくれた恩人・津山悦堂の墓参りをするため、相棒の彦次郎とともに京に向かっていた。その道中で、彦次郎はある男の顔を見て「あの野郎、生かしてはおけねえ」とつぶやく。男は、彦次郎の妻と子を死に追いやった憎い仇だった。

 

 

初めて明かされる彦次郎の生い立ち。 だが、男はきちんとした身なりの武士であり、非道を働くような人柄には見えないことから、梅安は本当にこの男が仇なのか違和感を覚える。同じ旅籠に泊り、身元を探ると、男は 松平甲斐守の家臣・峯山又十郎とわかる。

 

悦堂の墓前で、悦堂を亡き父の恩人だと感謝する又十郎と会話した梅安は、この男が仇ではないと確信する。だが、峯山には不審な動きもあった。その夜、上方の顔役で殺しの依頼を仲介する元締“蔓”でもある白子屋菊右衛門と久しぶりに再会した梅安は、いきなり井坂の仕掛を頼まれる。

 

 

一方、店ですれ違いざま、梅安の顔を見て、目を見張る浪人がいた。男の名は井上半十郎。井上と梅安も切り離せない憎悪の鎖でつながれていたのだ。新春の祭りで華やぐ京の町で、彦次郎と仇、梅安と井上、暗い因縁の決着をつけるべき時が来た。 後は、映画を観てくださいね。

 

第2作目も面白かったです。昔の仕掛人とか仕事人を、ケーブルTVでやっていたので1作目を観た後に観てみたのですが、雰囲気は昔のままを引き継いでいるんですね。画像が良くなっている分、何となくスッキリして見えるというくらいが違うけど、空気感は一緒でした。冷たい雨が降っているような感じで、サラッと殺して消えてしまうという、昔からこんな感じだったんですね。

 

 

あ、でも、今回は、殺して埋めている場面があったかな。お片付けを専門でやってくれる人はいないんだなと、知りました。死体片付け隊みたいなのが居そうな気がするけど、自分でやったんですね。大変そうだったな。あ、でも、仕掛けで殺した人は、そのまま放置ですよ。心臓発作とかで死んだと思われて終わりなので、片付ける必要は無いんです。戦った時だけ、お片付けが必要でした。

 

お話としては、梅安が京都へ師匠の墓参りに行くところから始まります。その道中、彦次郎が自分の仇として探していた男に瓜二つの侍を見かけ、探りに行くと、その侍は双子らしいことが解かり、どうも、もう一人の方が、彦次郎の仇だろうという事が解るんです。そこからは、もう、敵を探って、仲間を削いでという、作戦の数々。これこそ仕掛人という感じの展開が進むのですが、その後、梅安を仇と思っている井上という侍であり仕掛人の男が出てきたところから、ちょっと雰囲気が変わって行きます。

 

 

仕掛人同士の戦いとなっていく為に、頼まれた仕事を感情抜きで進めていくのとは違い、どこかドロドロしたものがあって、悪い奴を成敗!って感じのスッキリする仕掛人とは変わっていました。まぁ、いつも悪い奴を成敗しているだけじゃ、それも面白くないのかもしれないから、それなりに、殺人をしていれば恨みも買うだろうしという、仕掛人ならではの、因縁のようなものを見せてくれました。

 

思ったのですが、仕掛人に仕事を依頼するのって、善悪ではなく、ただ、自分に都合の悪い人を殺して欲しいという事なので、結構、悪人に利用されている事も多いのかなと思いました。自分に都合の悪い人を全て殺して貰えば、自分がトップに立てて、お金も儲かるって事ですもんね。お金が儲かれば、もっと邪魔な人間を殺してもらうという、凄い循環だなと思いました。

 

 

昔の仕掛人って、貧困な人達が、どうしようもなく苦しめられて、その恨みを晴らして欲しいと言って、どこかにお金を置いておくと、ヒーローである仕掛人が殺してくれるって感じだったように思うけど、今回の映画化では、仕掛人のシステムが出来上がっていて、窓口の人と現場で仕事をする人になっていて、善悪や、恨みを晴らしてあげますよというヒーロー的な仕掛人ではありませんでした。

 

でも、こういう組織的になっていないと、仕掛人同士がいつも争っている状態になってしまうから、これが正解なんでしょうね。だから、組織の掟を破ったら、組織に殺されるということになるのでしょう。それくらい、厳しく規則を決めておかないと、あっという間に秘密がバレちゃいますもん。

 

 

豊川さんの梅安、とっても良かったです。相方の片岡さんも、普通っぽいけど実は仕掛人という感じで、そこら辺のキャラクターの作り方も良かったと思います。この梅安シリーズは、続いて行くんじゃないかな。とても合っているし、違和感もなく、本当に面白いです。梅安先生が、無口だけど人が良さそうな針医者で、それが、仕掛けの仕事になると、顔が全く変わるというのが、良かったな。

 

このパート2では、石橋さんと佐藤さんも出演されていて、先日、”せかいのおきく”で、お二人も共演されていたので、ちょっと嬉しくなっちゃいました。お二人とも演技が上手いので、同じ顔なのに、全く違う人になっていて、さすがだなと思いました。仲の良い長屋の住民だったのに、今回は敵同士になっていくので、面白かったですよ。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は、好きな時代劇です。豊川さんが好きというのもあるけど、雰囲気も良いし、キャラクターも良く作り込まれているし、これなら、シリーズで作っていったら、面白いと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「仕掛人・藤枝梅安2」