「わたしの幸せな結婚」良く出来たファンタジーSFでした。帝都の話は面白いです。原作も読みたい! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「わたしの幸せな結婚」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

明治・大正期を思わせる架空の時代。ある宿命を持つ家系に生まれた斎森美世は実母を早くに亡くし、継母と義妹に虐げられながら暮らしていた。そんなある日、彼女は名家の当主である久堂清霞のもとへ嫁入りを命じられる。清霞は冷酷な性格で知られ、これまでにも多くの婚約者候補が逃げ出したと噂されていた。美世は、評判通りの人物ではないことに気づき、2人は次第に心を通わせていく。

というお話です。

 

 

文明開化もめざましい近代日本。特殊な能力「異能」を受け継ぐ家系の者たちが、代々、国を治める帝と共に、様々な災いから人々を守り続けてきた。

 

帝都に屋敷を構える異能家系の長女・齊森美世は、能力を持たずに生まれたことで、継母と異母妹から虐げられて生きて来た。すべてを諦め、耐え忍んで生きる彼女に命じられたのは、若くして異能部隊を率いる、冷酷無慈悲な軍人・久堂清霞との政略結婚だった。

 

数多の婚約者候補が三日と持たずに逃げ出したという噂の通り、清霞は美世に冷たく言い放つ。「ここでは私の言う事に絶対従え。出ていけといったら出ていけ。死ねと言ったら死ね。」

 

 

辛く当たられようと逃げ帰る場所のない美世は、久堂家で過ごすうち、清霞が悪評通りの人物ではないことに気づいていく。そして清霞もまた、美世の心遣いに触れ、いつしか2人は互いに心を通わせるようになる。幸せなど到底ないと思われた政略結婚に光が差し込む。「望んでしまった。少しでも長くこの人と居たいと。」


しかしその頃、帝都で、不穏な「災い」が次々に人々を襲う事件が発生。清霞はその最中で国民の盾となることを命じられる。命を賭して戦う清霞。その身を案ずる美世。「災い」の影には、思いもよらぬ陰謀が渦巻いていた。任務を全うする清霞の背後で、美世にも魔の手が迫る。やがて残酷な運命が、容赦なく二人を切り裂いていく。 後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、思っていたよりも良く出来ていて、面白かったです。舞台はレトロで、アイドルの青春恋愛映画かと思ったら、ちょっと陰陽師的な雰囲気があり、恋愛映画というよりは、ファンタジーですね。私は帝都ロマンと勝手に呼んでおります。1980年代末に「帝都物語」という荒俣宏先生の小説が人気になり、映画化もされたのですが、その時に、この帝都を魔物が襲うという話が流行っているんですよね。悪役が主人公で、加藤役を嶋田久作さんが演じて、あまりの怖さに、これも話題になりました。そんな帝都物語の怖い雰囲気を盛り込みながら、ファンタジー&恋愛にしてあって、良く出来ていると思いました。

 

私、その頃から、この帝都の怨霊話が好きで、この映画も、そんな内容だったので、凄く楽しめました。これ、原作はまだ続いているのかな。小説が元で、コミックにもなっているようですね。映画が原作通りかどうかは読んでいないので解りませんが、映画は面白かったです。ちゃんと、今回の映画の結末もつきましたからね。続きそうな終わり方だったので、もし、続きを作っていただけるなら、また観たいな。

 

 

主人公の美世は、シンデレラと同じように、継母に虐められ、腹違いの妹にも嫌がらせを受けていて、その上、本当の父親にも見放されていて、まるで生き地獄的な生活をしています。ある日、父親から久堂家に嫁げと言われて、家を追い出されます。ここら辺までは、シンデレラに似ていますよね。

 

でも、根本的に違うのが、この結婚の意味で、この世界では、異能者がいて、その血を継ぐ一族同士で結婚をし、異能を繋いでいくという使命があるようでした。その異能の力で、帝に仕えて、帝都を守っていくという事の様なんです。その異能の力が強ければ、地位も上がっていくようで、能力の高い家と婚姻を結んでいきたいと、どの家も考えているようなんです。

 

 

美世の実家の齊森家も異能の力を持つ家柄ですが、美世は異能を持っておらず、子供の頃から虐げられてきたんです。でも、この美世の母親の出は、薄刃家という異能の中でも別格の能力を持つ家柄で、美世に異能が無くても、子供に遺伝するかもしれないので、本当は、美世をどの家も欲しがっていたんです。その価値も解らない父親は、厄介払いをするように、久堂家に出してしまいます。父親が頭が悪くて良かったですよ。良い人と出会えたんですからね。

 

ま、でも、そう上手く行く訳がありません。清霞と最初から上手く行く訳ではないし、それまで名家の娘としての手習いなどは何もさせて貰えなかったので、美世はいつも謝っていて、下働きのような事ばかりしているので、清霞は、ちょっとおかしいなと思い、齊森家と美世の事を調べ始めます。

 

 

それと同じ頃に、帝都で異能者の墓荒らしが起きて、不穏な空気が漂い始めます。異能者は、その特殊な能力ゆえに、死ぬと怨霊となる場合が多く、特別な場所に封印してあったんです。それを暴く行為があり、帝都に怨霊がばら撒かれるという事態になって、清霞の異能部隊が、その討伐隊に任命されるんです。

 

美世の事も調べなきゃいけないし、戦いもあるし、清霞、忙しそうでしょ。まぁ、映画だから大丈夫なんだけどね。で、色々な事が解かってきて、帝都の事件と美世の出自の謎も関わってきて、面白い展開でした。原作が良いんだろうけど、この辺りは、本当に面白かったです。

 

 

美世の今田さんは、以前から上手い子だなと思っていたけど、今回もピッタリでしたね。清霞役の目黒さん、ドラマも上手かったけど、今作でも上手かったです。冷たい時と優しくなる時のメリハリが良く出来ていて、とても魅力的でした。これはファンが増えるだろうなと思いました。そして、鶴木新役の渡邊さん、良かったなぁ。先日、生舞台(アンナ・カレーニナ)で渡邊さんが超カッコ良くて、好きだなーと思い始めていたら、今作でも、イケメンでしたねぇ。これ、もし、次回作があるなら、三角関係でバチバチで楽しいかもしれませんね。ああー、観たいなぁ。続編が観たいなぁ。

 

いや、もう、ストーリーの面白さだけでなく、美形の多さもたまらなく嬉しい要素で、ホント、観ていて気持ち良かったな。やっぱり、麗しい方々を観ると、潤うんですよ。うーん、素敵でした。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは面白いと思いました。きっと、誰が観ても面白いと思うんじゃないかな。原作を知らなくても、楽しめましたしね。それに、こんなに美しい方々が出ていたら、それだけでも十分に楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

P.S : 題名が少女漫画っぽいから、知らない人はちょっと敬遠しちゃいますよね。私もそうでした。でも、面白いですよ。

 

「わたしの幸せな結婚」