「嘘八百 なにわ夢の陣」嘘八百の二人に霊感商法会社が対抗してきます。二人の嘘で立ち向かえるのか。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「嘘八百 なにわ夢の陣」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

空振りばかりの古美術商・小池則夫と、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔の前に、豊臣秀吉の出世を後押ししたと言われる7つの縁起もの「秀吉七品」の中でも、唯一所在不明だった茶碗「鳳凰」をめぐり、開催間近の大阪秀吉博や、TAIKOHと名のるカリスマ波動アーティスト、謎の美女なども絡み合う騙し合いが繰り広げられ、小池・野田のコンビ分裂の危機にまで発展する。

というお話です。

 

 

空振りばかりの古美術商・小池則夫と、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔コンビ。

小池は、何故か文化庁が後押しする大阪秀吉博のアドバイザーに選ばれ、参加することになる。秀吉博では、豊臣秀吉の出世を後押ししたと言われる7つの縁起もの「秀吉七品」について紹介するらしく、出来れば、唯一所在不明だった茶碗「鳳凰」が手に入ればという話しが出てくる。しかし「鳳凰」は、その情報が乏しく、船なのか、茶器なのかも解らない。



 

野田は、今流行りの”波動アーティストTAIKOH”を後押しするTAIKOHクリエイションから、茶器を作って欲しいとの依頼を受ける。その金額は100万。この会社は、「秀吉七品」の内6品を所有しており、「鳳凰」を探していた。

小池は、6品を所有するTAIKOHクリエイションを訪ねた時、野田を見かけて、まさかと思いながら野田を問い詰めると、茶器を頼まれたという。これは「鳳凰」の贋作を作らせるつもりだと考え始める。

一方、小池の娘・いまりは、自分が所有している”ピンクのイルカ”という絵を描いた、路上アーティストが、波動アーティストのTAIKOHではないかと思い始める。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

「嘘八百」の3作目です。毎度、イイところまで行きながら、結局、儲けられない二人が、帰ってきました。今回は、豊臣秀吉が残したとされる「秀吉七品」。秀吉はこの七品があったから出世出来たという伝説のお宝だそうです。(映画の中だけです。)

 

“懐で温めた信長の草履・戦で顔につけた面頬(めんぼお)・獅子の飾りをつけた兜・桐の文様の軍配団扇・有馬温泉の湯殿の瓦・黄金の風炉”で六品、そして7品目が鳳凰なのですが、この鳳凰が、何なのかは判っていません。茶碗ではないかと言われていますが、船という説もあり、判らないんです。でも、大阪城近辺から出土した茶碗のかけらがニュースになり、それが鳳凰の茶碗のかけらではないかと騒ぎになるんです。

 

 

その7品とは別に、波動アーティストと、胡散臭い霊感商法の会社が出てきます。抽象絵画を描くTAIKOHというアーティストがいて、その絵を見ていれば開運するという触れ込みで、波動の水とか、波動絵葉書とかを、1万とか5万円で売りつけるんです。誰がどう見ても、嘘なのに、流行りって恐ろしいですね。オバサンたちが、こぞって購入しているんです。勘違いも甚だしいですよね。そんなんなら、私が無料で波動を送ってあげるわよ。(笑)

 

そんな胡散臭い会社が、秀吉七品の内の、六品を持っているって凄いでしょ。どう見ても嘘だと思うんだけど、それを堂々と公表しているというところが、もう、笑っちゃうんです。そんな時代のモノが、マトモに残っている訳が無いでしょ。なんたって、その六品は、アーティストが絵を描いていて見つけたというんだから、もう、めちゃくちゃなんです。この辺りが、もう少しリアルであって欲しかったけど、まぁ、リアルじゃないからこそ、嘘八百で楽しめるのかな。

 

 

主演の中井さんと佐々木さんは、いつも通り順調で、面白かったです。でも、もう少し、脚本が何とかならなかったのかしら。秀吉七品を巡る話しで、この二人が主役なのに、それメインじゃなくて、霊感商法の怪しさや行政博覧会のいい加減さを描こうとして、少しメインの描き方が雑だった気がします。だから、あまりのめり込めないし、共感出来る部分も無くなっちゃったような気がしました。

 

毎度、書いている気がするけど、私、”友近”さんがどうしても生理的にムリで、野田の妻役をしているのですが、ダメだったなぁ。別に、私がダメなだけで、友近さんが下手とかではないんです。ちょっとワザとらしい感じが芸人的なのと、いつも誰かの真似のように見えてしまって。もう、あの演技は、友近さんの演技なのでしょうが、ダメだったなぁ。

 

 

私、あまり関ジャニを知らないのですが、安田さんは、今も関ジャニなんでしょ。そんなに出てこないので、顔がよく解っていなかったのですが、イケメンで、ちょっとアルフィーの高見沢さんっぽい感じなんですね。「ばしゃ馬さんとビックマウス」の主演でしたかねぇ。映画の内容は覚えているんだけど、顔は覚えてないのよねぇ。もっと、ドラマとかに出てくれたら覚えるんだけどなぁ。勿体ないですね。

 

周りの共演者の方々も癖のある人々で、相変わらず、楽しかったな。よっちゃんが2代目になっていました。坂田さん、ちょっと無理だったのかな。紙をめろーんって舐める感じがいつも笑っちゃいましたが、2代目の酒井さんも舐めてました。イメージを引き継ぎ、良かったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。お二人の掛け合いは、相変わらず面白いです。このシリーズは、毎回観たくなるとは言い難いけど、観ても、それ程外さないという感じで、楽しめる作品だと思います。もう少し、手の込んだトリックを仕掛けて欲しいかなぁ。1作目の頃は、結構、おおっと思ったんだけどな。ま、でも、ほっこりと楽しめると思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「嘘八百 なにわ夢の陣」