「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」
を観てきました。
ストーリーは、
国王ティ・チャラを失い、悲しみに包まれるワカンダ。先代の王ティ・チャカの妻であり、ティ・チャラの母でもあるラモンダが玉座に座り、悲しみを乗り越えて新たな一歩を踏み出そうとしていた。そんな大きな岐路に立たされたワカンダに、新たな脅威が迫っていた。
というお話です。
ワカンダの王ティ・チャラは病に倒れ、妹のシュリは「ハート型のハーブ」によって治癒出来ると思い、キルモンガーによって破壊された後、ハーブを合成的に再現しようと試みていたのですが失敗し、兄の死に間に合わずに亡くなってしまう。
一年後、ワカンダは他の国からビブラニウムを共有するよう圧力をかけられ、一部の国からの襲撃などを受けましたが撃退。他国は、ワカンダから盗むのは難しいと考え、地球上の他の場所から探そうと、ビブラニウム検出器を作り、世界中を探し、海底に存在することを突止めるが、その直後、何者かの攻撃を受けて全滅する。
海底王国タロカンの王ネイモアは、静かな生活を脅かした人間たちと、ビブラニウムを世に出したワカンダを恨み、ワカンダにビブラニウム検出機を作った人間を連れてくるよう命令する。もし連れてこなければ、ワカンダを全面攻撃すると警告します。
シュリとオコエは、友人でCIAエージェントのエヴェレットの助けを借りて、検出機の製作者であるリリウィリアムズという名前のMITの学生をボストンに訪ねます。リリと会って、海底王国タロカンに追われていることを話し、一緒に逃げるようにと促すと、既に時遅く、外にはFBIやCIAが集まり始めていた。強行突破するしか無くなり、シュリ、オコエ、リリは、それぞれの技術を使ってFBIを振り切るのですが、そこへタロカンが現れ、シュリとリリが彼らに捕まってしまう。
ワカンダは女王ラモンダの下、二人を奪還するために、ハイチに住んでいたナキアを呼び戻し、タロカンから二人を助け出すことに成功する。しかしタロカンが黙っているわけもなく、二国は全面戦争に突入する。ワカンダの何倍もの兵士を持つタロカンから、ブラックパンサーがいないワカンダは国民を助けることが出来るのか。後は、映画を観てくださいね。
ブラックパンサー、もう戻ってこないと思っていたけど、新しい形で戻ってきました。もちろん、ティ・チャラがブラックパンサーなのは変わりありませんが、シュリの努力で、キルモンガーに燃やし尽くされた「ハート型のハーブ」をもう一度、育てることが出来そうでしたし、まだまだ、タロカンとの問題は続きそうだなと思いました。
あの無敵のワカンダがブラックパンサーを失い、どんどん失速していきます。女王ラモンダも、妹のシュリも、誰もが悲しみを隠すことなく、周りの国もそれを見て、今がチャンスとばかり、ビブラニウムを手に入れようとあれやこれやと攻めてきます。こんな汚いこと、アベンジャーズは了承しているのかしらと思ったんだけど、この映画の時点で、既にトニースタークは亡くなっていて、キャプテンもスティーブから変わっているのかなと思うと、党勢が取れていないのかもしれません。彼らがいれば、許すはずないですもんね。
前作で、キルモンガーが全部燃やしたハート型の青いハーブが問題になってくるんだけど、あれが残っていれば、ティ・チャラの病気も治せるかもと、シュリが必死で復活させようとするんです。でもね、何も残っておらず、遺伝子解析も出来ずに、ティ・チャラを治すことが出来ないんです。あれさえ残っていればと悔やむのですが、仕方がないんです。
ここで、新しい種族、海底王国タロカンという人たちが出てきて、彼らも、どーもビブラニウムを元に、いろいろな開発をしているようだということが解り、一時は、シュリが彼らと近づきます。彼らのビブラニウムの影響を受けた植物が存在するらしい話をネイモアから聞き、その植物をわずかながら手に入れたシュリは、自国に戻って、今度こそと思い、ハーブの研究に取り組むんです。となると、本当にブラックパンサーが戻ってきそうだと思いませんか?ここで希望が生まれます。
その反面、海底都市タロカンには、たくさんの国民がいて、兵士もワカンダとは比べものにならないほど多く、その国を率いているネイモアは、足首に羽が生えていて、凄いスピードで襲ってきます。ネイモアは、別名ククルカン(羽を持つ蛇の神)と呼ばれていて、不思議な人物でした。足首に小さな羽根が付いているだけなのに、浮遊力が凄いので、どういう仕組みなのかなと考えてしまいました。
ま、今作は、次のティ・チャラが現れるまでの序章というか、それまでは、ワカンダを女性が守るという感じの内容でした。強い戦士がほとんど女性で、カッコ良かったです。今まで、これほど女性ヒーローが出てきたヒーロー映画があったかしらというほど、女性最強という感じでした。オコエもナキアも強かったなぁ。もちろんシュリも強いし、新しいヒーロー、リリという女性は、アイアンスーツを着て戦います。アイアンマンとは別に、自分で開発していてすごいですよ。
これ、今後の展開を想像すると、期待しかないですね。だって、来年公開のアントマンでは、彼の娘が天才で凄い発明をするようだし、トニーの娘は、きっと天才でしょ。そして、このリリでしょ。ブラック・ウィドウは、妹が継ぐでしょ。ブラック・パンサーも、次にはきっと…という感じだし、もう、期待しかないです。ただ一つ、悲しいのは、スパイダーマンのピーターパーカーを、みんなが忘れちゃってるということ。何とかならないのかしらねぇ。マルチバースで、あの辺りを挽回して欲しいけど、難しいのかな。
チャドウィック・ポーズマンが亡くなり、脚本などの変更が大変だったようですが、私は十分にチャドウィックの追悼になったと思いました。誰もが、彼を懐かしみ、安らかにと思ったんじゃないかと感じます。彼の代わりには、誰もなれないけど、彼の意志は継げるんじゃないかな。そう思いました。
うーん、面白かったので、つい、想像が膨らんで長くなってしまった。この映画、面白かったです。でも、きっと、また続きます。終わってないです。まだまだ、タロカンとのことは続きそうなんです。そして、今回も、エンディングの後に、重要な映像があるので、そこを見逃さないでください。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私、やっぱりマーベル系のヒーロー映画に弱いんです。好きなんですよ。どんなに酷いと言われようと、やっぱり好きなんです。ごめんなさい。子供の頃からロボットヒーローアニメを観ていたし、調子が良過ぎてもヒーローは許しちゃうんです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」