TIFF2022 スペシャル・トーク「ウーマン・イン・モーション」是枝裕和監督と松岡茉優さん | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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TIFF2022 スペシャル・トークに参加させていただきました。

 

「ウーマン・イン・モーション」

 

Fan's Voiceさん(@fansvoicejp)のご招待で、聞かせていただきました。

 

 

映画業界における、現在の女性の貢献について、お話頂きました。ファシリテーターを立田敦子さんが務めてくださり、沢山の考えさせられるお話や、楽しいお話を伺うことが出来ました。

 

是枝監督は、”万引き家族”の後、フランスで映画撮影をし、韓国で映画撮影をされてきたので、海外での女性の現状などについてもお話してくださいました。

 

映画の撮影現場などでは、是枝監督の現場では、既に半数は女性が占めているそうです。でも、立場的に言えば、もしかしたら男性の方が、少し上の地位の人が多いかも知れないとの事でした。でも、是枝監督自身は、男女の違いなどをほとんど感じておらず、その部分に必要な人物を当てていると、自然に半数づつになっているようでした。

 

今年は、映画監督や先輩俳優からのパワハラ、セクハラなどが話題になり、映画が公開されなかったりがありましたよね。そういうのって、改善していくべきなんだけど、表に出てきてやっと対処が出来るようになるけど、誰も声を上げなかったら、どうしようもないんですよね。最近は、声を上げてくれるようになったので、良いけど、泣き寝入りの方々も、今までは多かったと思います。

 

松岡さんは、女優というと、清楚で優しくてというイメージがあり、女優と呼ばれたくないと思っていたそうですが、樹木希林さんや安藤サクラさんと出会い、女優=女である俳優を演じていて、お二人から色々と教わり、女優と呼ばれたいと思うようになったそうです。女優というと、言われた通りに大人しく演技をするイメージがありましたよね。

 

確かに、昔はそうだったのかもしれません。言われた通りにやれば、後は楽な生活をさせて貰えて、まるでお人形さんのような生き方だったんじゃないかな。口答えはせず、我が儘は許されるけど演技に関しては自由は許されなかったような、そんな事が行われていたような気がします。朝丘雪路さんや中村玉緒さんを見ていると、そんな感じがします。

 

そんな時代から、今は、演技に関しても、自分の意見を言える方が増えてきて、本当に良い時代になったと思うし、女性の地位も上がってきたような気がします。まぁ、まだまだ、”女のくせに”という男性がいるのも確かですけどね。

 

女性に限らず、映画界の仕事の取り組み方ですが、フランス、韓国は、休みはきっちり取り、俗に言う残業なんてものは無いそうです。そして、土日は、基本的に撮影はお休みだそうです。労働条件は、しっかり決めておかないと、後から問題になりますからね。そんな労働条件ですので、女性も、朝、子供を送ってから仕事に出て、仕事が終わってから子供を迎えに行くという時間で、問題が無いみたいですね。9時~5時なら、送りもお迎えも問題無いですもん。日本も、労働条件を見直さなければいけません。

 

それは、映画業界だけでなく、どんな業界もです。残業代で生活をするなんて時代は終わったんです。定時で上がるのは当たり前。もう、リモートで仕事が出来るんだから、仕事を貰って、自分で時間配分すれば良いんです。仕事が早い人なら、8時間労働なんて必要無いでしょ。5時間で仕事が終われば、後は、自分の好きな事をすれば良い。そんな環境になっていくのが理想ではないでしょうか。

 

映画撮影は、集まらなきゃいけないから、リモートでの作業は難しいのかな。でも、スケジュールさえしっかり管理すれば、出来ると思うんですけどね。そういうスケジュール管理は、女性が得意そうだけど。うーん、男性女性を平等というけど、お互いに得意な分野を担当していけば、自然と均等になりそうな気がしますけどね。変に、男女を気にして、配分すると言うのも、おかしなもんです。だって、男性でも細かいことが上手い人もいるでしょ。反対に、力仕事が得意な女性もいると思うんです。もう、男女と決めつけずに、誰もが、得意な事、好きな事を突き詰めていくことが、自然に差別って無くなるのかなと思いました。

 

是枝監督のお話って、静かで聞きたくなる雰囲気があるんですよね。そして、とても素直に話してくださっているように聞こえるんです。いいお話を伺えました。

 

松岡さんは、とても頭の良い方だなと思いました。自分の考えをしっかりと持っていて、相手の話しを聞いて、それに対して、きちんと返していく。人の話しを聞かない方が多いなか、凄い方だなと思いました。これだけ頭が良いと、色々な事が見えてくるんじゃないかな。これから、もしかしたら、映画業界を引っ張っていく女優さんになっていくかもしれません。頭が良くても、それをひけらかすとかではなく、とても柔軟性があって、相手を包み込みながら話が出来るという感じなんです。27歳で、この貫禄は、素晴らしい。演技も好きだけど、人物としても、好きになりました。

 

ウーマン・イン・モーション、昨年から東京国際映画祭も参加しているとのお話がありました。ウーマン・イン・モーションへの取り組みは、もっと前からやっていたそうです。今年、映画界でセクハラなどの問題が出てきたのは、こういう活動が、やっと実ってきたからなのかしら。もっと、問題に対しては、声を上げるべきだと思いました。

 

女性が、男性と同等の仕事を貰えて、同等の報酬が貰えるようにならないと、根本的な解決にはならないのかなと思います。まだまだ、男優と女優の報酬って、海外では凄い差がありますよね。日本の俳優さんの報酬は、ほとんど表に出てこないので解りませんが、こういう部分も、もう少し、明らかになるようになったら、映画業界の闇のような部分も減っていくのかなと思います。

 

凄く考えさせられる、良いスペシャルトークを聞かせていただきました。楽しかったな。是枝監督も松岡さんも好き!本当に、お話を伺って、人として好きになりました。ファシリテーターの立田さんが、柔らかくお話を進めてくださるので、お二人も話しやすかったんじゃないかな。立田さんの話し方って、聞きやすくて好きです。

 

本当に、参加させていただいて、とても楽しかったです。また、こんなお話が聞けたら嬉しいなと思いました。カメ

 

そして、ウーマン・イン・モーション、映画業界もそれ以外も、もっと盛り上げていきたいと思いました。建築業界も、厚い壁をぶち壊して行きたいなぁ。建築は、映画業界よりも男が強いから、私の代ではぶち壊せないかもなぁ。(笑)

 

そうそう、最後に、このウーマン・イン・モーション、女性だから特別扱いしろってことじゃないですよ。時々、間違った解釈をしている方がいるみたいだけど、対等になれるようにという事です。男女と言うのではなく、一人の人間として、仕事や色々な事に取り組めるようになったら良いなという事だと思います。だから、男性が悪いとか言っているわけでは無いですよ。間違えないでね。

 

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