「”それ”がいる森」久しぶりに酷い映画に出会いました。これ程酷いのは珍しいです。何してんの? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「”それ”がいる森」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

田舎町でひとり農業に勤しむ田中淳一のもとに、ある日、別れた妻の爽子と東京で暮らしているはずの小学生の息子・一也が突然ひとりで訪ねてくる。しばらくの間、淳一と一也は一緒に暮らすことになるが、ちょうどその頃、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに発生し、町でも住民の不審死や失踪事件が相次いでいた。そして淳一と一也も、得体の知れない“それ”を目撃してしまう。

というお話です。

 

 

田舎町でひとり農業を営む田中淳一。元は東京で妻と息子と暮らしていたが、義父との折り合いが悪くなり、一人、家を出て、田舎町で農業をしている友人が助けてくれて、ブラッドオレンジの栽培をすることにしたのだった。

 

ある日、仕事を終えて家に帰ると、タクシーが家の前に停まり、息子が降りて来る。家出をしてきたというのだった。元妻の爽子に電話をすると、受験の事で揉めたらしく、東京には帰らないという。それならと、田舎の小学校へ転入させることにし、しばらくは淳一のところで面倒を見る事にする。その頃から、家の近くの森で不可解な怪奇現象が発生していた。

 

転校した小学校で、東京から来たと言われ、嫌がらせを受けた一也だが、サッカーが上手い事で認められ、友達が出来た。その友達が、森の中に作った秘密基地を見せてあげると言うので、一緒に行ってみると、森の中に銀の大きな塊があることに気が付く。そして、その近くを動いていた何かを、友達がスマホで撮影するのだが、その瞬間、友達が襲われてしまう。驚いて逃げた一也だが、足を踏み外して倒れ、気を失ってしまう。

 

 

家に帰ってこない一也を心配した淳一は、位置情報アプリで息子の居場所を探すと森にいると判る。森には入らないようにと学校から強く注意されていたのだが、何故か、森に入ったらしい。一也を森から救出したが、何故か一也は森であったことは忘れたと言い張り、友達の事も解らないという。

 

淳一は、何があったのかを調査し始めるが、調べれば調べるほど、何かおかしい。そして、ある日、自分のオレンジのビニールハウスで、得体の知れないモノを見る。一也に”それ”を見た事を話すと、そいつが友達を連れて行ったと言い、スマホに写真が残っているかもしれないという。淳一は一也を連れて、事件のあった森にスマホを探しに行くのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

うーん、これ、コメディ映画ですよね。ホラーじゃないですよね。だって、これ、ダメでしょ。ネタバレしちゃダメだから、はっきりは言いたくないけど、どう考えても、これ、「未知との遭遇」と「プレデター」を切って、貼っただけですよね。プーちゃんならまだしも、ツルッツルの”それ”じゃ、笑っちゃうでしょ。もう、最初に観た時、ププーッて噴いちゃいましたもん。

 

いくら何でも、これでホラーって言ったら笑われると思うけど。そうそう、どうせなら「宇宙人ポール」の版権をお借りして、リメイクした方がよかったんじゃないのかな?よっぽど、その方がリアルだし、楽しかったと思うけど。うーん、酷かった。

 

 

折角、人間ドラマの方に力を入れて、詳しい設定もあったのに、それが台無しでした。淳一は、妻の実家の会社から追い出されたけど、実力はあるという設定でしょ。それなら、もう少し前の仕事関係のことが、敵を倒すのに役立つようにした方が面白いし、妻を折角、江口さんが演じてくれているのだから、何かヒントとかを出してくれたり、お金なら任せておいてくらいに手伝ってくれたら、息子の為に戦う夫婦って感じで良かったのにね。

 

あと小学校の先生役を松本さんが演じているなら、もっと戦っても良かったんじゃないの?勿体ないでしょ。刑事役で眞島さんや、淳一の指導役に宇野さん、教頭役に野間口さん、過去の事件関連の人に小日向さんと、もう、凄い人が出ていて、設定もあるのに、全く役に立ってないところが、凄く残念でした。これ程、凄い役者が揃っているのに、全く使わないところが、あまりにも斬新というか、はぁ?という感じがしました。これは、俳優の方々にも失礼ではないかと思いました。これだけの俳優がいれば、十分に素晴らしい作品が出来るはずなのにね。

 

 

それにしても、子役のジャニーズの子、下手でしたねぇ。他の子役の子が上手いから、一人だけ浮いていて、可哀想って思うほどでした。これから売りたいんだろうけど、もう少し、色々と勉強させてからでないと、映像は残りますから恥ずかしいですよ。今の時代、顔だけで売ろうなんて、誰も相手にしませんから。

私、あまり文句を書きたくないんだけど、こればっかりは、良いことが書けません。まぁ、コメディ映画として、大笑いしながら観るには、良いかな。ネタバレもバンバンしながら、ここパクリだよねぇ~とかって話をしながらなら、楽しめるかもしれません。なんか、もう、映画として観るというよりも、イロモノとして笑うということしか考えられませんでしたもん。きっと、私のように、映画オタクなら、色々な映画と比較して笑えて楽しむことも出来るかもしれませんが、一般のお客様は、これ、笑えもしなかったんじゃないかな。何を見せられているかさえ、よく解らなかったと思います。

 

 

それにしても、こんな作品にいくら懸けたんでしょ。その資金を、10人の若手監督に渡して、好きに撮影させたら、とんでもなく素晴らしい作品が出来たかもしれません。こんな事しているから、映画業界は、育成が出来ないと言われるんじゃないかしら。現に、今、認められ始めている作品や監督は、フランスなどから資金が出ていて、日本の大手映画会社は、全くと言っていいほど関わっていないですよね。恥ずかしいと思わないのかしら。見る目が無いと言われても仕方ないですね。もう、そろそろ、考え方を切り替える時期なんじゃないですか?

 

いやぁ、あまりにも酷い作品だったので、文句しか出てきませんでしたよ。映画が好きだから、何とか良い部分を捜そうと思うんだけど、今回は酷かった。その上、色々な所の映画レビューに、サクラと思われる点数を上げる為の書込みが多すぎて、見ていて嫌になりました。レストランなどの”やらせ口コミ”は多いけど、映画の”やらせ口コミ”がこんなに多い映画も珍しいです。こういう宣伝の仕方は、下品で厭らしいです。もし、ファンの方なら、こんな映画に出て欲しくなかったと、彼の為に書くべきです。

 

 

はぁ~、スミマセン。文句しか出てきませんでした。私は、この映画、お薦め出来ません。でも、こんな酷い映画もあるのだという、良い教訓になるかもしれないので、観て、損はないかもしれません。お金を捨てるつもりで行っていただけるのでしたら、良いかと思われます。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「”それ”がいる森」