「君を愛したひとりの僕へ」&「僕が愛したすべての君へ」今回はネタバレしてます。完全ではないけど。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「君を愛したひとりの僕へ」

 

を観てきました。友人が試写会に誘ってくださいました。

 

ストーリーは、①

両親が離婚し父と暮らす小学生・日高暦は、父の職場で佐藤栞という少女と出会う。暦と栞は互いにひかれ合うが、やがて親同士が再婚することに。2人は兄妹にならない運命が約束された並行世界に駆け落ちするが・・・。

というお話です。

 

 

「僕を愛したすべての君へ」

 

を映画館で観てきました。

 

ストーリーは、②

両親が離婚し母と暮らす高校生・高崎暦は、クラスメイトの瀧川和音から突然声を掛けられる。和音は85番目の並行世界から来たと話し、その世界で彼女と暦は恋人同士なのだという。そんな和音にいつしかひかれていく暦だったが・・・。

というお話です。

 

 

2作をまとめてあらすじにすると、↓

日高暦は、両親が離婚する。この時、父親と行くか、母親と行くかで、彼の並行宇宙は2つに別れる。それを起点に、暦の選択により、沢山の並行宇宙が分かれていく。

 

父親と行った暦①は、父親の研究所に連れていかれるようになり、そこで栞と出会う。惹かれ合った二人だったが、暦の父と栞の母の再婚話を聞き、兄妹になったら結婚出来ないと思い、両親が再婚しない並行宇宙へ行こうと、2人で研究所のポッドに入り、他の宇宙へ移動する。しかし、並行宇宙で栞は事故に遭ってしまい、元の世界に戻ってこれたのは暦だけ。栞は、身体はあるが、意識は他の世界に置き去りになってしまう。

 

 

戻ってきた暦は、栞の意識を取り戻すため、沢山の実験を重ねるが、何故か、栞の意識を取り戻す手立てが無い。いつまでも、事故のあった交差点に、幽霊のように意識が固定されてしまっていた。そんな時、協力な助っ人が現れる。彼女の名は、瀧川和音。暦と同じ高校だったらしいが、暦は覚えていない。研究所で知り合った二人は、並行宇宙の理論を解き、この世界には、沢山の並行宇宙が並んでいて、ふとした表紙に隣の自分と入れ替わってしまう事もあるらしい。

 

和音との研究で、暦は特殊な性質を持っており、彼と栞が連動しているために、栞の意識が交差点に固定されているらしい。栞を助けるには、暦が栞を連れて、宇宙を移動するしかない事が解かってくる。そして・・・。

 

 

一方、母親と行った暦②は、普通に成長していき、高校で瀧川和音と出会う。暦は勉強をしなくても万年トップの成績で、いつも和音は2位。ムカついていた和音は、暦の気を引きそうな言葉で話しかける。その時から、暦は和音が気になり始め、二人で勉強を教え合い、それに周りも混ざる形で、沢山の友達が出来ることになる。そんな中、暦は和音に告白を繰り返すが、何度もフラれてしまう。

 

大学へ行き、二人ともが虚質科学研究所に入り、そこで並行宇宙の研究を続ける。そこで暦は再度、和音に告白をし、二人は結婚することになる。結婚し、幸せな家庭を持って、ある事件があるが、それでも平穏な暮らしを続けて、年を取っていく。高齢になったある日、自分のスケジュールに見たことの無いスケジュールが入っている事に気が付く。身に覚えはないが、とりあえず、スケジュール通りの場所へ向かう暦。それを見送る和音。部屋に戻った和音は、自分の机の上に、自分からの手紙があることに気が付く。そして・・・。

 

 

暦①は、自分が原因で栞が交差点に固定されている事をしり、自分と栞が出会わない並行宇宙へ行けば、彼女の束縛も溶けて、お互いが自由になれると分かる。そして、母親と行った自分へと、自分の意識を流れ込ませ、和音と結婚した暦②の意識の中へと、意識を移動させる。

 

全く、栞という存在を知らない暦②は、意識が流れ込んだことも解らず、新しいスケジュールを不思議に思いながらも、それに従い、行動し、その場所には、栞も・・・。

後は、映画を観てくださいね。

 

 

この2作品は、話が裏表というか、同じ人物たちを描いていながら、違う視点描いているというお話なんです。どちらから観ても、同じ結末に辿り着くのですが、感じ方が違ってくるという触れ込みでした。私が観たのは、「君愛」→「僕愛」の順でした。この組み合わせは、幸せな気持ちになるという事でしたが、どうかなぁ。確かに幸せな気持ちになったかしら。ツッコミどころは多かったけどね。

 

この並行宇宙って、マルチバースと同じなんだと思うけど、通常、SF的に考えると、同じ時間の並行宇宙へ移動は出来るけど、時間移動まで出来るのは理屈に合わなくなっちゃうんですよね。横の空間にスライドは出来ても、時間移動出来るとなっちゃうと、もう、タイムマシンを手に入れたことになってしまうので、それなら、この映画だと、栞と暦が、ポッドに入る前に止めれば良いし、それが出来ないなら、研究所に行かせないようにすれば良かっただけなんです。おかしいでしょ。

 

 

並行宇宙に移動しなければ、タイムシフトが出来ないというのも、全く理屈に合わなくて、そもそも、難しいことを二つ合わせる事の方が難しいのだから、どちらも実現出来たからこそ、並行移動もタイムシフトも出来るんでしょ。それなら、自分の世界で、タイムシフトして、過去を変えようよ。そうすれば現在が変わるからさって話なんです。

 

スパイダーマンやドクターストレンジのマルチバースは、”スパイダーマン”という言葉に、色々な時空から集まって来てしまったから、生きているノーマン・オズボーンが出てきたり、彼が死んだことを知っているドクター・オクが出てきたりと、時間や空間がめちゃくちゃなんです。なので、タイムシフトを意志でやっている訳で無いんです。でも、この映画では、老人の暦①が、子供の暦②に意識を入れたという設定なので、無理があるなと思いました。

 

 

ま、そんなに難しく考えなくても良いような内容なのですが、どーしても考えてしまうのが私の悪い癖。(笑) 無駄な事をせず、過去の自分の行動を正せば良いだけだったのに、周りに迷惑をかけんなよって言いたくなっちゃいました。

 

でも、この映画の中で、時々、並行宇宙がスライドしている時があるという原理は、あり得るなと思いました。確かに、あれ?っていう場面てありますよね。一瞬、自分が今まで何をやっていたのか解らなくなったり、置いておいたものが無くなっていたりって、有るでしょ。もちろん、きっと、自分のせいなんだけど、もし、並行宇宙にスライドしていて、違う自分が違う場所に置いたのかもと思ったら、面白いでしょ。イイなって思いました。

 

 

話が絡んでいるという映画は、珍しくて面白いけど、1作品に1900円もかかり、それを2作品となると、若い人には難しいですよね。凄く面白いならまだしも、全く解らないアニメでは、あまり良い企画とは言えないんじゃないかな。例えば、2作品で1作の料金というのなら、若い人たちだって言ってくれるだろうけど、どうなんだろう。サービスデーに行ったとしても、2作で2400円でしょ。大学生や高校生は、もっと安いだろうけど、それなら、もっとアイドルとかが主演している映画を観るよねぇ。

 

声を当てているのが、声優さんではなく、俳優さんなのですが、うーん、やっぱり上手いとは言い難いんですよ。どうして声優さんでやらないのかしら。話題をという事かもしれないけど、下手なのでは意味がありません。今どき、声優さんも有名なのだから、声優さんにお願いすべきだと思いました。

 

 

私は、この映画、一応、お薦めしたいと思います。この内容で、2作品を観てくださいとは、とても言いにくいですが、一応、並行宇宙の事とか楽しめたので、お薦めとしておきます。でも、私なら、配信まで待っても良いのではと思いました。観て面白いとは思うけど、2作品分の料金を払ってまで、観に行ってとはねぇ。ま、時間とお金に余裕があったら、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「君を愛したひとりの僕へ」