「荒野に希望の灯をともす」
を観てきました。
ドキュメンタリー映画なので、内容は、
中村の誠実な人柄が信頼され、医療支援が順調に進んでいた2000年。思いもよらぬ事態に直面し、中村の運命は大きく変わる。それが“大干ばつ”だ。渇きと飢えで人々は命を落とし、農業は壊滅。医療で人々を支えるのは限界だった。
その時、中村は誰も想像しなかった決断をする。用水路の建設だ。大河クナールから水を引き、乾いた大地を甦らせるというのだ。
しかし、医師にそんな大工事などできるのか?戦闘ヘリが飛び交う戦火の中で、無謀とも言われた挑戦が始まった。
専門家がいないまま始まった前代未聞の大工事は、苦難の連続だった。数々の技術トラブル、アフガン空爆、息子の死。中村はそれらの困難を一つ一つ乗り越え、7年の歳月をかけ用水路を造りあげた。用水路が運ぶ水で、荒野は広大な緑の大地へと変貌し、いま65万人の命が支えられている。
2019年12月。さらなる用水路建設に邁進する最中、中村は何者かの凶弾で命を奪われた。
その報にアフガニスタンは悲しみに沈み、ニューヨークタイムズ、BBCなどが悲報を世界に伝えた。あれから2年半。日本ではその生き方が中学や高校の教科書で取り上げられ、評伝などの出版も続いている。
中村の生きた軌跡は、これから長く人々に語り続けられるだろう。
そして彼がアフガンに遺した用水路は人々の命を支え続けるだろう。
戦火のアフガニスタンで21年間継続的に記録した映像から、これまでテレビで伝えてきた内容に未公開映像と現地最新映像を加え劇場版としてリメイク。混沌とする時代のなかで、より輝きを増す中村哲の生き方を追ったドキュメンタリー。
というお話です。
アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り、支援をし続けた医師・中村哲さんのドキュメンタリーです。この内容については、もう、頭が下がるとしか言いようがありません。こんなにも、人の為に尽くせる人がいた事は、日本の誇りだと思いました。この映画を観るまで、私は、何も知りませんでした。恥ずかしいです。
この映画を観ると、やろうと思えば何でもやれるのかもしれないという事です。中村医師は、普通のお医者さんだったのに、ある事業のスタッフとしてアフガニスタンに付いて行って、開眼をして、一人で医療支援を始めるんです。普通、いくら助けてあげたいなぁと思っても、治安は悪いし、お金はかかるし、言葉は通じないしで、そう思ったら、行けないでしょ。でも、中村さんは違うんです。とりあえず、行っちゃうんですよね。
で、最初は、医療支援をして、医者のいない山岳地帯や、孤立した無医村で医師として患者を診ているんですけど、病気や怪我の原因を突き止めていくと、水が無い事に気が付くんです。それなら水を確保しないとねって事で、井戸を掘り始めて、水を手に入れられるようになるんですけど、段々と干上がってしまって、どんなに掘ってもダメだって事になるんですよ。じゃ、どうするんだという事で、水を川から引こうという事になるんです。
簡単に川から水を引くというけど、川の流れを変えるという事だから、大工事なんです。日本でやったら、何百億円、何千億円とかかる土木工事です。まさか、中村医師がご自分でユンボ使って、用水路を掘るとは思いもよりませんでした。あり得ないでしょ、医者が土木工事って・・・。
それに、この用水路用の土木工事って、そう簡単な事じゃないんです。底に土砂が溜まってしまったら、水が流れなくなるので、流れやすい仕様にする必要があるし、ただ、掘れば良いというもんではないんですよ。私も土木専門ではないので、あまり詳しくは書けませんが、一応、建築なので勉強したんです。それを、日本ではなく、物資が無いアフガニスタンでやろうとするなんて、考えられないと思いました。私なら、やってないでしょう。
中村さんは、自分が率先して用水路を作り、現地の人々も手伝って、大きな川(用水路)が出来上がり、作物も育てることが出来るようになります。その映像も映画の中にありますので、観て、驚いてください。私は、あまりにも凄い事なんで、ビックりしました。そんな事、わざわざ日本から行ったお医者さんがやるなんて、誰も考えつきませんよ。通常なら、医者なんだから、病気の診察だけをするはずなんですけど、診察の数を減らすための事まで、自分の手でやる方なんです。素晴らしいと思いました。
そんな事業を35年に渡り続けたので、現地の人々も協力して、彼のやる事を、現地の人々が出来るようになっていきました。それに、日本からの援助も随分とあったようです。中村さんは、国会でも随分とお話をして、援助が必要だとか、何をしてはいけないとか、色々な意見を述べてくださっていたようなのですが、結局、ほとんど聞き入れてもらえなかったのかな?正しい事を言っても聞き入れて貰えなくて、間違った宗教依存をしていてもOKになっちゃったりして、日本の国会は、何をしているんですかね。
宗教も、祈ったりしてる分には良いけど、物販や寄付など、お金が動いたら、それには全て税金をかけるとすれば良いのにね。でも、出来ないんだろうなぁ。なんたって、日本の国会は、宗教団体が動かしているようなもんですもんね。ビックリしました。統〇教会や創〇学会、みーんな宗教で、政治に絡んでいるんですから、恐ろしいですよ。日本の為に良い事をしてくれるなら、どんな宗教でも良いけど、どう考えても、自分たちの利益しか考えてないですよね。
話しを戻して、中村医師は、2019年12月に、用水路建設途中で、銃撃にあい、帰らぬ人となりました。どうして、自分たちの国を助けてくれている人を殺すんですかね。信じられません。用水路が出来ると都合の悪い人たちがいたのかしら。それとも、日本人が難かったのかしら。よく解りませんが、人の為に尽くして、その人達に殺されるなんて、悔しくて許せないです。
そんな中村医師の軌跡を21年間に渡って撮影したドキュメンタリーです。NHKで何度も放送したものを、再編集し、新しい映像を付け足した映画でした。とても考えさせられて、感動しました。ぼんやり生きていても一生で、中村さんのように駆け抜けても一生なんですよね。ま、同じことが自分に出来るかと言われたら出来ませんが、もし、こういう方が、またいらっしゃるようなら、今度こそ、少しでも援助などをしたいと思いました。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。素晴らしい映画です。子供たちの笑顔が可愛かったです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「荒野に希望の灯をともす」