「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を観てきました。
ストーリーは、
ジオン公国と地球連邦による一年戦争が繰り広げられていた宇宙世紀0079年。アムロたちの乗るホワイトベースは、作戦前の補給のためベルファストへ向けて航行していたが、その途中、ある任務を言い渡される。通称「帰らずの島」と呼ばれる無人島に潜む残敵の掃討任務だった。島に降り立ち捜索を開始したアムロは、そこにいるはずのない子どもたちと一機のザクと遭遇。ザクとの戦闘で怪我をしたアムロは、子供たちとククルス・ドアンと名乗る男と出会う。
というお話です。
ジオン公国と地球連邦による一年戦争が繰り広げられていた宇宙世紀0079年。ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反攻作戦に打って出た。
アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。
残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中で気を失い、ガンダムを失ったアムロは、目を覚ますと、ククルス・ドアンと名乗る男と子供たちと出会う。
失くしたガンダムを探しながらも、自分と同じ年くらいの少年少女が、もっと小さい子の面倒を見ながら暮らしている姿を見て、手助けをし始めるのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。
そうそう、こんな話だったよねぇ~って、にやにやしながら映画を観ていました。本当に懐かしいです。私は、このファーストガンダム”オタ”なので、本当に好きなんですよ。だから、今回の映画は、例え、どんなに出来が酷かったとしても、凄い!って言ってしまうんです。私の感想は、ほとんど、役に立たないと思ってください。だって、愛なんですもん。
と言いながらも書きますが、はっきり言って、シリーズを観ていなければ、内容は解りません。1年戦争が始まったという説明はありますが、ここまでのホワイトベースの歴史は全く語られないし、なんで15歳のアムロが最新鋭のガンダムに乗っているのかというのも語られません。この映画だけ観ても、はぁ?となるだけだと思います。ま、内容ではなく、アニメを観るというのでしたら、良いのかもしれません。
内容を知っている私ですが、うーん、今、こうやって、このエピソードが一つのアニメ映画に出来上がってみると、それほど盛り上がらなかったなという感想です。戦闘シーンは少ないし、地上戦なので、そんなにガンダムがカッコ良くないんです。やっぱり、このガンダムは、コロニーや宇宙空間での戦闘シーンが綺麗なんですよ。地上で、ドタバタして、相撲的な闘いされても、ちょっと・・・って感じなんです。でもね、このお話を取り上げて映画にしたのは、きっと、戦争は不幸な子供を沢山作ってしまうという事を描きたかったんじゃないかな。戦争はどんな理由があろうとも、やってはいけないんです。
茶色のザクはカッコ良かったですよ。高機動型ザク(地上用)で、ジオン軍のサザンクロス隊が乗っているのですが、このサザンクロス隊が、ククルス・ドアンが、以前にいた隊のようでした。確かに、サザンクロス隊は強いんだけど、ククルス・ドアンは、飛び抜けて強かったです。シャアほどではないかもしれないけど、もしかしたら地上戦のみだったら、シャアよりも強いかもしれません。重力があると、やっぱりモビルスーツは重そうに感じました。昔は、そんなに思わなかったけど、今回は、絵も描き直して、リアルに描いたから、そんな風に思ったのかもしれません。
昔、ガンダムを観た時は、自分も子供だったので気がつきませんでしたが、今、このお話を観ると、戦争の最前線で15歳の少年が戦っているというのは、ダメですよね。というか、絶対に大人たちはしてはいけない事だと思いました。まだ15歳ですよ。いくら戦闘能力が高いからと言って、モビルスーツに乗せて戦わせるなんて、酷いです。そんな子供の時から、人殺しをして、それが正しいと教えられてしまうなんて、そんな不幸なことは無いと思いました。タリバンと一緒じゃないですか。
突然に戦争が始まって、戦わなければ死ぬだけという状況の中を生き延びて、やっとホワイトベースという船に避難をして、地球まで来たのですから、戦うしかなかったのは確かなのですが、大人がやる事じゃないです。地球連邦軍は酷いです。ジオンでさえ、子供には戦わせてなかったのにね。まぁ、この次の戦争では、子供のクローンがモビルスーツに乗ってましたけどね。
今回、ククルス・ドアンの島に住む子供たちは、上が16歳くらいから、下は3歳くらしかしら。親を亡くしてしまった子供たちを集めて、その無人島に逃げてきたようでした。ドアンが、一応、面倒を見ていますが、世話をしているのは年長者たちです。アムロと同じ年齢くらいの子たちが、子供たちの父親母親代わりになっていて、まだまだ自分たちが甘えたい年頃なのに、可哀想でした。でも、戦争とはこういうものなんでしょう。ウクライナでも、こんな風に親を亡くした子供たちが、施設に沢山いるのかと思うと、悲しくなります。
アニメは、安彦良和さんが、絵コンテから描き直しているようで、とても美しかったです。満足しました。声は、やはり声優さんたちも年を取るし、声が変わったキャラクターもいますので、少し違和感があったかな。仕方ないですよね。新しい声で慣れれば良いんです。
本当に懐かしかったです。私は年を取ったのに、アムロは今も15歳で頑張っていました。こういうのって不思議ですよね。いつの間にか、自分の方が年を取っているって。でも、ガンダムを観ると、子供の頃に夢中になっていた自分を思い出すので、嬉しいです。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。といっても、今回ばかりは、参考にしない方が良いと思います。私の思い入れが強くて、標準的な観方が出来ていませんので、ご了承ください。
そうそう、不思議だったのは、公開日に、映画のBlu-rayを売り出すのよね。何で?ハサウェイの時もそうだったけど、映画を観て貰いたいなら、売らない方が良いのではと思うんだけど。でも、不思議と、映画のチケットを持っている人にのみ販売するんです。うーん、全く持って解りません。一度は必ず観てから購入しろって事なのかしら。その罠にハマり、以前のハサウェイも、今回のククルス・ドアンも、Blu-rayの豪華特別版らしきものを購入してしまいました。13,000円もするのよ!それにパンフレットも、特別限定版とかいうのが、4,400円もして、それも購入しちゃいました。グッズと合わせて23,000円くらい払っちゃって、映画館で何してんだろうって思っちゃった。映画館で払う金額じゃないなぁと驚いていた私です。
話を戻して、私はお薦めの映画ですので、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」