「ホリック xxxHOLiC」妖艶で不思議な世界を煌びやかに再現しています。私は好きな映画です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ホリック xxxHOLiC」を観てきました。

 

ストーリーは、

人の心の闇に寄り憑く“アヤカシ”が見えてしまう高校生・四月一日君尋。その能力のせいで孤独な人生を歩んできた彼は、能力を消し去って普通の生活を送りたいと願っていた。そんなある日、一匹の蝶に導かれて不思議な“ミセ”にたどり着いた彼は、妖しく美しい女主人・壱原侑子に出会う。侑子は四月一日のどんな願いでもかなえてくれると言い、その対価として彼の“一番大切なもの”を差し出すよう話す。侑子のもとで暮らしながらミセを手伝うことになった四月一日は、様々な悩みを抱えた人たちと出会ううちに、思わぬ大事件に巻き込まれていく。

というお話です。

 

 

人の心の闇に寄り着く”アヤカシ”が視える孤独な高校生・四月一日。その能力を捨て普通の生活を送りたいと願う四月一日は、ある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な「ミセ」に辿り着く。

妖しく美しい女主人・侑子は、彼の願いを叶えるかわりに、”いちばん大切なもの”を差し出すよう囁く。しかし四月一日には、自分の大切なものが解らない。侑子は、では解るまでここで家政婦でもをしながら住めばよいとミセに四月一日を住まわせることにする。



 

ミセから学校に通い始め、同級生の百目鬼とひまわりと日々を過ごし”大切なもの”を探す四月一日に、”アヤカシ”を操る女郎蜘蛛らの魔の手が伸びる。アカグモが百目鬼の家の寺に現れ、そこに封印してあるアヤカシを見つけて喜ぶ。それを使って、世界を闇に堕とせるからだ。そして女郎蜘蛛と共に、封印を守る百目鬼と四月一日を狙い始める。

世界を闇に堕とそうとする彼らとの戦いに、侑子や仲間たちと共に挑んだ四月一日の運命は・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

ホリック、懐かしいです。随分前に、コミックが人気で、購入はしなかったのですが読みました。それが、まさか実写映画化されるとは、ちょっと驚きです。アニメならまだしも、実写に出来るとは思っていなかったので、CG技術の向上に驚くばかりです。

 

内容ですが、ファンタジーなのであり得ない設定や、摩訶不思議な事が起こっていきます。主人公の四月一日は、子供の頃からアヤカシが見えてしまい、もう生きているのも辛くなっています。アヤカシというのは、人間のドロドロした欲望などの悪い部分に寄ってくる悪魔みたいな存在のようで、それが四月一日を襲ってくるんです。子供の頃、そのせいで母親を事故で亡くしてしまい、それがずーっと四月一日の心を暗く支配しているようでした。

 

 

そんな四月一日は、蝶に導かれ、侑子の営むミセに辿り着きます。そのミセは、どうも現実世界に存在するのではなく、異空間に存在するようで、強い願いがある人のみがたどり着けるらしいんです。侑子は、いつもの通り、四月一日にも願いがあるなら叶えてあげる、但し、対価は貰いますと話します。その対価が、四月一日の一番大切なものを貰うというのですが、四月一日は、自分の大切なものが何か解らず、願いを叶えてくれるなら何でもあげますというのですが、大切なものが解らないのであれば、解るまで侑子の傍で働けと言われてしまいます。

 

ファンタジーだから良いんだけど、じゃ、今まで四月一日は、何処で誰と暮らしていたのかなって思いますよね。高校生が、突然に住み込みでどこかの家に入ったら、家族は探すでしょ。警察に届けるかもしれないし、不思議なのですが、ま、それは気にしないって事なんです。

 

 

侑子の家で、住み込み家政婦的に働き始め、昼は学校に通っているのですが、そんな四月一日の前に、美しいけど恐ろしそうな女性が現れます。女郎蜘蛛という不思議な存在で、人間を悪い方へと導き、堕ちた人間を食べるようでした。四月一日は、そんな彼女の罠にハマってしまいますが、何とか生還します。どのように生還するかは、映画を観てくださいね。

 

一度、女郎蜘蛛にやられた後、とっても不思議な現象に陥っていくのですが、それが面白かったな。人って、色々な問題を抱えてしまうと、もう、前に進みたくなくなっちゃうでしょ。そのまま、閉じこもってしまいたいと思う事ってあるじゃないですか。そんな姿を表していて、人の心の中を表現する手段として、こういうのも面白いなと思いました。四月一日を演じている神木さんも上手いので、その気持ちが伝わってきて、うーんと唸ってしまいました。新しく一歩踏み出すって、勇気がいるわよね。うんうん。

 

 

そんなこんなで、どんな結末に辿り着くのかはお楽しみです。蜷川監督の作品なので色使いが本当に美しくて、この独特な感じ、私はとても好きなんです。これまでの作品も、この美しい色合いが良かったのですが、映画の数が増える度に、色の使い方が洗練されていくというか、最初の頃はちょっとグロいかなと感じたけど、今回は、そんな気持ちを抱きませんでした。その色が、スッとハマっていて、気にならないんです。美しいけど、そこにマッチしているようで、気持ち良かったです。「さくらん」、「ヘルタースケルター」ときて、「ダイナー」「人間失格」辺りからは、キツさが無くなってきて、今回は、気持ち良かったな。

 

神木さんは四月一日にピッタリでしたし、百目鬼はジャニーズの人だからどうかなぁと心配でしたが、あっていたと思います。侑子は、柴咲さんだからこそ出来たかな。この役は、普通の女優さんでは現実っぽくなっちゃって無理だったと思うのですが、柴咲さんだからこそ、異世界の住人のように見えて、良かったのだと思います。本当に美しいですね。好きです。

 

 

女郎蜘蛛を吉岡さんが演じていまして、いつもの可愛らしい感じを封印していて驚きました。こういう役も良いですね。最近は、舞台でも活躍されているので、演技の幅も広がってきたのかしら。そして私の好きな磯村さん。今回は悪の側についたアカグモという人間で怖そうでした。

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。但し、私は、ファンタジー系やオカルト系が好きなので、とっても楽しめましたが、この世界観に入り込めないと、なんか漫画みたいって言われちゃいそうです。ま、原作はマンガなんですけどね。(笑) なので、ファンタジー系オカルト系が好きな方か、または、キャストの皆さんのファンの方にとっては、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

P.S:なんか、TVドラマでホリックを実写化したことがあるようですね。この映画の調べ物をしていて、初めて知りました。杏さんが侑子で、一度、観てみたいな。

ちょっと、記事のアップ時間を変えてみようかと思っています。生活改善をしなくちゃ。(笑)

 

 

「ホリック xxxHOLiC」