「グッバイ、ドン・グリーズ!」アニメ版スタンドバイミーだけど鑑賞者任せの部分が多すぎると思う。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「グッバイ、ドン・グリーズ!」を観てきました。

 

ストーリーは、

東京から少し離れた田舎町。農家の1人息子ロウマは周囲と上手くなじむことができず、同じように浮いた存在のトトと2人だけのチーム「ドン・グリーズ」を結成する。やがてトトは東京の高校に進学。地元の高校でひとりぼっちになったロウマは、ある事情でアイスランドから日本にやって来た少年ドロップと意気投合し、ドロップもドン・グリーズの一員となる。夏休み、ひょんなことから山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、無実の罪であることを証明するため、その証拠となる空の彼方へ消えたドローンを探しに行くことになる。

というお話です。

 

 

東京から少し離れた田舎町に暮らす少年・ロウマ。
周囲と上手く馴染むことができないロウマは、同じように浮いた存在であったトトと二人だけのチーム"ドン・グリーズ"を結成する。その関係はトトが東京の高校に進学して、離れ離れになっても変わらないはずだった。

「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」



 

高校1年生の夏休み。それは新たに"ドン・グリーズ"に加わったドロップの何気ない一言から始まった。ドロップの言葉にのせられた結果、山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、無実の証拠を求めて、空の彼方へと消えていったドローンを探しに行く羽目に。


ひと夏の小さな冒険は、やがて少年たちの“LIFE”生き方を一変させる大冒険へと発展していく。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。

 

 

昨年の東京国際映画祭でも上映されたそうですが、話題だったので、どんなアニメかなと楽しみにしていました。初日に観に行ったのですが、うーん、申し訳ないけど、私には、そんなに感動はありませんでした。日本アニメ版、スタンド・バイ・ミー的な感じなのですが、疑問が残ってしまい、一体、どうなったの?という感じで終ってしまいました。

 

 

まず、最初にドロップはどうやってロウマと出会って仲良くなったの?突然に現れて、新しい仲間ですって言っていたけど、なんなんだろうなぁと思いました。まぁ、100歩譲って、きっと、海外から探してきたのだろうけど、どうやって探したのかも、よく解りません。ま、とりあえず仲間になったんですよね。

 

で、ある作戦を決行して、夏休みに花火を楽しんで、山でドローン撮影ってことなのですが、それに関しては、楽しそうだなって思いました。その後、ドローンを探しに行く旅も、広い世界を知らない彼らが、これから相手にして行く世界を知る準備なんですから、夢のある演出だなぁと感じました。この辺りは、良かったと思います。本当にスタンド・バイ・ミーって感じかしら。

 

 

SNSで、山火事の犯人に仕立て上げられたというか、噂になってしまったのは、まぁ、良くある話ですよね。その潔白を証明する為に、ドローンを探しに行くんです。でもね、この山火事の犯人の話、いつの間にか何もしなくても無くなっているらしいという事なんです。何がどうなったという説明もなく、ロウマのセリフだけで、何となく噂が無くなったと言うだけで、大騒ぎして、証拠を探すやら何やらしたけど、何の意味も無かったんですよね。まぁ、SNSなんて、そんなもんなんだけど、話が突然断ち切れる感じが、この映画には、いくつかありました。

 

ドロップがいなくなる部分も、あれ?いなくなったの?って感じで、別れた感じも無く、いまいち、もやもやとしたままですし、ドロップが病気らしい事も言っていたけど、それももやもやとスッキリしないまま。その後の彼の動向も、セリフだけで、しっかりどうなったという描き方はされないんです。これは、ワザとなの?映画を観て、察しろよということなの?いや、確かに察したから解ったけど、映画としてどうなんだろうと思いました。

 

 

もちろん、それまでに電話の謎とか、色々な事がありましたが、一応、これはこうなっていて、ここで繋がっていたとか、ドロップがどうしてロウマとトトの所に来ることになったのかの理由はどは、ちゃんと謎解きされます。なので、その部分はスッキリするのですが、何で、電話だけでロウマとトトだって解ったのかな?住所は言っていなかったと思うけど・・・という感じなんです。まぁ、ちょっと、おとぎ話と言う感じですかね。あまり現実的ではない決着でした。
 

うーん、ごめんなさい。私には、あまりシックリする映画ではありませんでした。皆さんは、感動したようだったのですが、私はどちらかと言うと、ダメだったかなぁ。確かに、声優さんたちが上手いので、感情移入がしやすいのは確かでした。共感出来るんです。でも、内容的に、説明が少なくて、そこら辺は感じてくれよという、鑑賞者任せの部分が多すぎて、ちょっとどうなの?って感じがしました。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めいたします。私のタイプではありませんでしたが、アニメ映画としては、映像も良かったし、声優さんの演技も素晴らしかったので、その辺りは褒めたいと思います。でも、ちょっと構成とか、内容が、私にはイマイチでした。これ、子供向けとは言えないんじゃないかな。子供に、この辺りは察してくださいと言っても、難しいですよね。可哀想です。なので、子供さんには、あまりお薦めは出来ないかな。大人には良いと思うので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「グッバイ、ドン・グリーズ!」