「でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード」を観てきました。
ストーリーは、
ニューヨーク、マンハッタンの公園で、忙しい母親を送り出し、一人で我慢している寂しがり屋の少女エミリーは、他の子よりも小さい赤い子犬クリフォードを拾う。あまりに小さかったので心配していると、愛情を与えれば大きくなるよというアドバイスを貰い、家に連れ帰ったエミリーは目一杯の愛情をクリフォードにそそぐ。クリフォードは、エミリーに愛情を受けた分だけ、ある日突然、驚くほど大きくなってしまう。
そんな大きな犬が噂にならない訳がない。騒ぎになり始めたクリフォードに目を付けた生物遺伝子研究の大企業の社長は、自分の犬だと警察に届け出て、エミリーからクリフォードを奪って、実験に使おうと考える。攫われそうになったクリフォードを守るため、エミリーや友達のオーウェン、エミリーのおじさんケイシー、さらに個性豊かな近所の人々も奔走する。
というお話です。
この映画、子供向けとは解っていたのですが、あまりにも現実離れしすぎていて、アホらしくなってしまい、感想を書くのを辞めようと思っていたのですが、先日のニュースで、犬を赤く染めた飼い主が、動物虐待だと責められて、今後は染めるのを辞めることにしたとの話を聞いて、ちょっと書いてみようかと思いました。
このお話、絵本が原作のようなので、子供向けで、夢のある話という事なのでしょうが、あまりにも現実とはかけ離れているんです。こんな映画を観て、子供にペットを飼いたいと言われて、つい買ってしまい、直ぐに保健所に連れて行くような事にならないと良いのですが、どうなのでしょう。
主人公のエミリーは、小さな赤い子犬を見つけて、飼いたいと言います。アパートでは動物の飼育禁止なのに、いう事を聞かずに強引に連れて行き、目一杯ぐりぐりして可愛がった次の日、その犬は、象くらいの大きさになっているんです。愛情をあげたから大きくなったという設定なのですが、いやぁ、大人の目線から言うと、子供がこの映画を観て、犬飼いたいと言い始めたら大変だなぁと思いました。だって、次の日になっても大きくならず、赤くもなく、直ぐに飽きて、要らないと言いそうですもんね。
まず、犬が赤いのはマズいでしょ。赤茶色とかならまだしも、真っ赤ですよ。真似して真っ赤に染めるバカな人がいる事を考えて欲しい。犬にとっては、とても不愉快だろうし、これ、虐待ですよ。まぁ、絵本に書いてあることを現実にやってしまう人間にも、問題があるんでしょうけどね。酷いはなしです。
で、結局は、大きな赤い子犬を飼うことになるのですが、小さなアパート住まいなのに、飼える訳が無いですよね。どう考えても、飼えないんです。大量に食事をするだろうし、排泄物の量もハンパないだろうから、産業廃棄物として処理しないとダメでしょ。それに、街中で飼っていたら、周りの方に迷惑だし、吠えたらうるさいし、散歩するのだって、危ないでしょ。もう、童話だから良いでしょっていう域を超えていたので、つい、文句を書いてしまいました。これ、絵本だけなら良かったのに、実写映画にしちゃったから、問題なんだと思いました。
なので、私は、この映画、お薦め出来ません。つまらなくて眠くなったしね。公開して直ぐに観に行ったんですけど、本当に失敗でした。もう、ほとんど上映している映画館は無いと思うけど、気になったら、観に行ってみてください。
楽しめないと思いますけど、楽しめたらラッキーかも。
「でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード」