「ポプラン」男性のソレが家出をするっていう発想に驚きました。ちょっとグロいよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ポプラン」を観てきました。

 

ストーリーは、

ある時、東京の上空を高速で横切る黒い影が目撃され、ワイドショーなどは「東京上空に未確認生物か」と騒ぎ立てる。一方、漫画配信で成功を収めた経営者の田上は、自分のイチモツがなくなっていることに驚く。自身のイチモツを捜す田上は、やがて同じようにイチモツを失った人々が集まる「ポプランの会」なる集会にたどり着く。

というお話です。

 

 

東京の上空を高速で横切る黒い影。ワイドショーでは「東京上空に未確認生物?」との特集が放送されている。一時、UMAなどと言って騒がれたスカイフィッシュ?ではないかと騒がれ始めていた。
 

田上は漫画配信で成功を収めた経営者。しかし、最初から上手く行った訳ではない。若い頃に、結婚した妻子を捨てて上京し、友人と会社を立ち上げるが意見が合わず友人を解雇し、いくつもの不義理を働いて、今の地位を勝ち取ったのだった。しかし、今までの自分の行動が心に引っかかって、晴れない気持ちを引きずっていた。

 

ある日、ある漫画家の誕生パーティーで知り合った女性と一夜を共にし、朝起きてトイレに行くと、大切なモノが無い!そこには、穴が開いているだけでイチモツが付いていないのだ。仰天した田上は、直ぐに病院に駆け込むが、不思議がられるばかりで、大きな病院に行くように勧められる。落胆した病院の帰り、公衆トイレである落書きを発見し、そこに連絡をすると、「ポプランの会」なる集会に行き着く。そこではイチモツを失った人々が集い、取り戻すための説明を受けていた。

 


 

「時速200キロで飛びまわる」「6日以内に捕まえねば元に戻らない」「居場所は自分自身が知っている」。と説明され、イチモツを捕まえる為のグッズの網と、失くしたイチモツの代わりに付けるモノを購入し、イチモツを探す旅に出る田上。


田上は、イチモツが無くなった夜に見た夢を思い返すと、自分が心に引っかかっていた過去の事が順番に現れていた事に気が付き、きっと、その場所にイチモツは飛んで行っていると考え、疎遠だった友人や家族の元を訪ね始め、家出したイチモツを探し始める。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、ちょっと下ネタだけど、私は楽しめました。ある朝、ソコが突然に無くなっていて、田上は凄く驚くんです。そりゃ、身体の一部が無くなるんですから、驚くのは当たり前なんだけど、トイレに行くまで気が付かないんですよ。寝ぼけていたからかもしれないけど、何となく、自分に付いているモノが無くなっていると、バランスが悪くなって、歩きにくそうに思うけど、そうでも無いのかな。トイレで無くなっていることに気が付いてから、バランスが悪そうに歩くんですよね。そんなもんなのかな。女性には、ちょっと、その感覚が解らないので、不思議でした。

 

そして、ポプランの会という会に参加して、何故か、イチモツが自我を持って飛んで行ってしまうという事例が続出している事を、田上は知るんです。自我を持って、イチモツ=ポプランが、ソコから分離して、飛んで行ってしまったという事らしいんです。えーっと、両側の部分を羽のようにはばたかせて、トンボのように飛んでいるというイメージかな。とっても不気味だし、キモいんだけど、そういうことで、空を飛んでいるという設定です。

 

 

コメディ映画だから我慢するけど、はっきり言って、男性のソレが、そこら辺を飛んでいて、時々、ぶつかってくるなんて、マジでキモいと思いませんか?なんて言うか、性器が自然に飛んでいて、人にぶつかるって、考えただけでもゾッとするなって思いました。まぁ、映画だからね。

 

ポプランは、身体から離れて1週間くらいで死んでしまうらしく、その1週間のうちに捕まえて、身体に戻さないとダメらしく、田上は、網を持って、自分の思い出の場所を探し回るんです。それまで、酷いことをしてきた自分の過去に向き合い、その人たちを訪ねながら、ポプランを探すんです。

 

 

でもね、これ、良く考えると、この田上は、迷惑をかけた人たちに対して、悪いと思ってはいたけど、謝りに行く気持ちは一切無かったんですよね。ポプランが家出をしちゃったから、仕方なく、探すために、彼らのところを周ることになったってだけなんです。嫌な奴でしょ。はっきり言って、好かれる人間じゃないのよね。そんな宿主が嫌で、ポプランも家出をしたのかなって思うと、自業自得だし、いい気味だって思っちゃいました。
 

だから、このポプランが家出する現象は、きっと、自分の宿主が嫌な奴で、耐えられなくなって家出をしたのかなって思いました。ポプランが、自分だけでも謝りに行こうと思ったのかもしれませんね。でも、ポプランに謝られても、喋れないし、そのポプランが誰のものかは、見ただけじゃ判らないから、来られてもイヤかもしれないなぁ。いやぁ、色々考えてみても、やっぱりキモい話だわ。

 

 

映画の中では、明るく、網を持って、ポプランを追い回す田上が笑えるんです。だから、映画を観ている時は、キモいとか、そんなことを考える暇はありませんでした。捕まえられるのか、それとも失敗するのか、ドキドキしちゃって、ポプランが、あのビジュアルということは忘れていて、楽しめたんですけどね。観終わって、こうやって感想を書き始めると、凄くグロテスクに思えてきて、良い感想があんまり書けないわ。

 

主演の皆川さんは、「メランコリック」でとても良かったので、期待していました。今回も、面白かったですよ。恥ずかしい恰好や、裸でも、頑張っていて、笑ってしまいました。やっぱり上手いですよね。嫌な男役でしたが、彼が演じていたから、何となく許せたという感じでした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと特殊な感じの映画ですが、私は楽しめました。でも、下ネタ系の話なので、嫌な方もいらっしゃるかな。苦手な方もいるかなとは思います。内容をある程度分かった上で、観に行かれることをお勧めします。でないと、途中で嫌になる方もいらっしゃるかもしれません。私は大笑い出来ましたけどね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ポプラン」