「映画 文豪ストレイドッグス BEAST」
を観てきました。もう1ヶ月前くらいなんですけど、思い出して書いてみます。
ストーリーは、
貧民街の路地に生きる孤児・芥川龍之介は、妹の銀や仲間たちと明日をも知れぬ日々を送っていた。感情を持たず「心なき狗」と呼ばれる彼の瞳に憎悪が宿った日、運命が動き出す。4年後、川岸で餓死寸前に陥っていたところを拾われた芥川は、武装探偵社で働き始める。そんな彼の前に現れたのは、組織に敵対する者を無慈悲に打ち倒す「ポートマフィアの白い死神」中島敦だった。。
というお話です。
異能者ひしめく混沌都市、ヨコハマ。貧民街で生きる孤児の芥川龍之介は、ならず者たちの襲撃によって仲間の命を奪われた。それは「心なき狗」と呼ばれた少年が、瞳に初めての〝憎悪〟を宿した日。そこへあらわれた黒衣の男は、復讐へと駆り立てられる芥川を嘲り、実の妹・銀を連れ去ってしまう。「やはり部下には、もう一人の彼を選ぼう」という言葉を残して。
4年後。餓死寸前で川べりをさまよっていたところを「武装探偵社」の織田作之助に拾われた芥川。織田の推薦のもと、探偵社の入社試験を経て、働きはじめる。
ある雨の日、喫茶店のカウンターで偶然にも肩を並べた少年は、武装探偵社への遣いだと話す。その者こそ、表情一つ変えることなく敵を屠り「ポートマフィアの白い死神」の異名で恐れられる、中島敦。
敦は、自分を地獄から救い出してくれた首領を信奉し、命じられるがままに動くことを誓っていた。そうとは知らず、芥川が受け取った封筒の中に入っていたのは、行方を探し続けた銀の写真。
「ついに来た、第四段階」。すべては、闇に染まる黒衣を纏うポートマフィアの首領・太宰治の企てる計画の中にあった。国家に匹敵する武力を持つに至った組織の長が、真に求めるものとは? 少年たちの邂逅の先に何が待つのか?(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。
この映画、「文豪ストレイドッグス」の反転世界のようになっていて、本当だと、中島が探偵社側で、芥川がポートマフィア側なんです。そして、ポートマフィアのトップにいるのが太宰であり、設定としては、もしも、中島と芥川のいる組織が反対だったらというお話みたいです。あ、えっと、この映画、アニメではなく、実写版です。映画と言いながら、ちょっと舞台っぽい演出がされていました。
もちろん、この映画は、「文豪ストレイドッグス」を知っている方でないと、難しいのではと思いました。だって、反対って言っても、元々を知らないとなにが変わっているのか解からないでしょ。
主人公は芥川のようで、その昔、孤児として妹と暮らしていた芥川は、何者かに襲撃を受けて、仲間を殺され、自身も重症を負います。そして妹はどこかに連れていかれてしまいます。その時から、芥川は復讐の鬼のようになり、元々少なかった感情がもっと無くなったようでした。
そんな芥川が探偵社に拾われ、人間的に成長していく姿が描かれていました。でも、芥川が子どもの世話をしているとか、ちょっと私のイメージとは違っていて、やっぱり本編の方のストーリーの方が好きだなぁって思いました。この芥川が悪いという訳ではないのですが、私の好みではないかなという感じです。
中島敦も、ちょっと嫌な感じでした。もっと可愛い感じが好きなんだけど、ちょっと憎たらしい感じになっていて、生意気かなって思いました。虎ちゃん、本当は可愛くあって欲しいんだけど、カッコつけてて、可愛さが見えないのよ。なんたって、ぬいぐるみを手にハメてアクションしたりする訳だから、仮面ライダーとか、そういう特撮モノっぽい感じなので、少し可愛いとか、面白いとか、ゆるい部分を付けてくれないと、つい、笑ってしまうんです。
皆さん、頑張ってキャラクターを演じてくださっているのですが、やっぱり、この映画は、ちょっと中途半端さが目に見えてしまって、舞台のライブビューイングにするか、アニメにするか、どちらかにした方が良かったのではないかと思いました。あの文豪たちの髪型とか、異能とかを、実写で描こうと思うと、どうしても特撮になってしまうと思うので、内容にのめり込み難いんです。観ていて、つい、我に返ってしまうんですよ。
内容は、悪い訳ではないと思うのですが、やっぱり描き方かなぁ。中途半端な映像は辞めて、舞台のライブビューイングにするか、アニメにするか、少し考えて欲しいと思いました。
私は、この映画、一応、お薦めしておきます。悪いお話ではないです。面白いのですが、どうしても特撮の映像から抜けきれないので、ちょっと残念なんですよ。アニメや舞台は、成功しているのだから、そちらをもっと広げて行ったらどうなのかしらと思いました。もうすぐ、この映画、配信や、セル販売されると思いますので、ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
「映画 文豪ストレイドッグス BEAST」