「ボストン市庁舎」素晴らしいドキュメンタリー映画です。私の2021年ドキュメンタリー映画の1番! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ボストン市庁舎」を観てきました。

 

ドキュメンタリー映画なので、内容は、

 

多様な人種・文化が共存する大都市ボストンを率いるのは、アイルランド移民のルーツを持つ労働者階級出身のマーティン・ウォルシュ市長(2021年3月23日よりアメリカ合衆国労働長官に就任)。

2018~19年当時のアメリカを覆う分断化の中、「ここではアメリカ合衆国の問題を解決できません。しかし、一つの都市が変われば、その衝撃が国を変えてゆくのです。」と語る市長と市職員たちの挑戦を通して「市民のための市役所」の可能性が見えてくる。



 

それはコロナ禍で激変する日本社会に暮らす私たちにもますます切実な問題だ。私たちが知る<お役所仕事>という言葉からは想像もできない、一つ一つが驚きとユーモアと問題提起に満ちた場面の数々。

ボストン市庁舎を通して「人々がともに幸せに暮らしていくために、なぜ行政が必要なのか」を紐解きながら、いつの間にかアメリカ民主主義の根幹が見えてくるドキュメンタリー。

 

というお話です。

 

 

この映画、凄かった。上映時間が274分、4時間34分あるんです。最初は、ちょっと観るの大変だから辞めようかなと思ったのですが、観た友人が面白い映画だったと教えてくださったので、観に行くことに決めました。サービスデーなどの割引が無いので、一般2,800円でしたが、これは観て良かったと思いました。

 

ボストン市で行われている行政を2年ほど追ったドキュメンタリー映画です。市の行政というと、縦割り行政と言われて、横の連携が全く取れていないことが日本では多いと思いますが、このボストン市では、市の職員の誰もが、自分の住んでいる地域の事を考えていて、市長や上司に意見をするんです。

 

 

市の職員も市の警察も、あらゆる行政関係者が、市を良くするために意見を交わして、行動を始めるんです。市長さんが、よく職員たちの言葉を聞いていて、驚きました。そして、この市長さん、国が出来ないことを市から始めて、全国に広げていけばよいと考えているんです。確かに、国は大きすぎて、動きが遅いことは確かですし、広い地域だと意見をする人も多いので、上手くいきませんよね。でも、小さな行政から始めて、良いということが判ったなら、広い地域に広がっていくと考えたのだと思います。素晴らしい考え方だなぁと思いました。

 

市長さんが、どの職員の言葉もよく聞いてくれるので、職員の方々も、色々なことをそれぞれが考えるようになり、市の行政のまとまりが強くなっていったように見えました。警察も、市の行政の一つとなっていて、協力体制が強いんです。日本の警察って、警察庁と警視庁、地方警察があるのかな?市の行政が警察に意見出来るのか、私は良く判らないのですが、ボストン市は、市長が、市の警察の仕組みなどにも口を出せるみたいで、警察に新しい部署を作ったり、市の一端を担うことも出来るようにしていたようでした。日本って、色々な行政がバラバラしていて、誰が口を出せるのか、誰が決めるのかが、良く判らないんですよね。

 

 

このボストン市を見本にすれば、日本の市の行政も良くなるのではないかと思うけど、市がどこまで手を出せるのかを、もっときっちり線引きするべきなのかなと思いました。子供の虐待に関しても、もし、それぞれの地方行政の児童相談所が横に繋がっていれば、どこに引っ越しをしてもチェックすることが出来るし、それを厚生労働省がデータ処理をしていれば、日本中をカバー出来るはずなのに、バラバラしているから出来ないんでしょ。

 

虐待だけじゃなく、コロナに関しても、もう2年もやっているのに、まだ一括データ処理が出来ていないでしょ。元旦に”朝までTV”をやっていて観ていたけど、日本はデジタル化が全然進んでなくてという話をしていて、本当にそうだよなと思いました。まだまだ、デジタルに移行出来ない頭の固い中年管理職が多いということです。私も中年ですが、中年だってデジタルに強い人間はいるんですけどね。

 

 

ごめんなさい、映画の内容から離れましたが、この映画を観ると、自分の国、自分の住んでいる地域の無能さが判ってしまい、悲しくなるんです。この映画を、行政の人に観て貰って、もっとこんな風に市庁舎の中を変えて行って欲しいなぁと思いました。この映画は、行政に関係する人、すべてに観て欲しい。もちろん、ボストン市だって、出来てない部分は沢山あるだろうし、ドキュメンタリー映画を撮影していたから、カッコつけて部下の話を沢山聞いていたのかもしれませんが、その地域の人々の暮らしが良くなっているのだから、ある程度は良かったんだと思います。それなら、やっぱり、映画を観て、見本にして欲しいですよね。

 

なんか、ごめんなさい。あまり上手い感想が書けませんでした。凄く良い映画だったんだけど、日本の現状と比べてしまって、ちょっと何を書いて良いのか、解らなくなってしまいました。(笑)

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。こんな面白いドキュメンタリー映画、そんなにないですよ。自分の現在の生活の事を考えるヒントをくれるんですから。良い映画でした。時間が長すぎるので、シネコンなどでは上映してくれないと思いますが、その内、どこかで配信してくれるんじゃないかな。これは、観るべき作品だと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ボストン市庁舎」