「キングスマン ファースト・エージェント」を観てきました。
ストーリーは、
1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッドが立ち向かう。人類破滅へのカウントダウンが迫るなか、彼らは仲間たちとともに闇の組織を打倒し、戦争を止めるために奔走する。
というお話です。
1900初頭、オーランド・オックスフォード公爵は赤十字の特使として戦地に物資を運んでくる。友人のキッチナー将軍に会い、話しをしていると、敵の襲撃があり、同行していたオーランドの妻が撃たれて亡くなってしまう。息子コンラッドと二人になったオーランドは、必ずコンラッドを守ると誓い、戦いには加担しないと考えるのだった。
1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織が動き出す。ドイツの皇帝はイギリスを攻めようと考えており、イギリスは戦いたくない。ロシア皇帝は裏組織に操られ、ドイツの侵攻に対しては黙認することにしてしまう。
このロシア皇帝とドイツ皇帝とイギリス国王は、元々兄弟であるが、とても仲が悪かったのだ。イギリスの国力ではドイツに侵攻されたら倒されてしまう。アメリカに参戦して貰おうとするが、何故かアメリカは参戦の意欲が無い。
実は、裏の組織がどの国の政府にも入っており、全てをコントロールしていたのだ。それに気が付いたオックスフォード公は、息子のコンラッドとメイドのポリー、執事のショーラを使い、戦争を止めようと動き出す。
まず、ロシアを操っているラス・プーチンという僧侶を始末するべく、彼が来るというパーティへ潜入する。ラス・プーチンと顔を合わせると、不気味な男だが、何か力を持っているようだ。そしてオーランドはラス・プーチンと対峙することに。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画は、「キングスマン」がどのように設立したのかってお話でした。最初は、別に組織にするつもりは無いようで、ただ、オックスフォード公が戦争を止めるために活躍するというだけなのですが、さすがに戦争を一人で止めるというのは、結構、難しいようで、悪の組織も人数が多かったために、最終的に、組織にしようと考えたのかなと思います。
オックスフォード公は、第一次世界大戦前に戦争に手を貸すのを嫌がって、赤十字として手助けをしていたのですが、妻が亡くなり、自分も負傷するという事件があり、マジで戦争を止めるために動かなければいけないと考え始めたようでした。そして、ドイツとイギリスとロシアの兄弟喧嘩から戦争が起きることを知り、止めようと動き出すんです。
この映画を観て、キングスマンの情報網が使用人たちの口コミだったんだということを知りました。凄いでしょ。どの場所にも、使用人を置いていた時代で、使用人の調査は、それほど厳しくなかったんだろうなって思います。だから、なんとかなったんでしょうね。カメラやマイクを仕掛けるということが出来なかった時代には、最強だったのでしょう。よく考えていたんだなぁと思いました。
彼はコンラッドを大切に思い、息子だけは戦いに参加させるのを拒んでいましたが、息子がどうしても戦いたいというので、仕方なく参加させます。そして、なんとか敵を倒せたりするのですが、その後、コンラッドは父・オーランドの元を離れて、戦争に参加することにします。この時代、国のために戦争へ行くというのが、若者たちの中でのステイタスであり、何もしない訳に行かなかったのでしょう。コンラッドの戦争参加の事があり、オーランドはどうしても戦争を止めようという気持ちになったのかなと思いました。
そう簡単には戦争を止めることは出来ず、戦いは続き、敵の組織の思い通りに進んでいきます。まぁ、現実にも第一次世界大戦は起こっていたのですから、仕方ありませんよね。でも、あの戦争の裏にキングスマンがいたとは、誰も思いませんけどね。
それにしても、敵の組織の人物に、歴史上の人物が多数含まれていたというのが、面白かったです。最後の最後にも、第二次世界大戦につながるようなシチュエーションが描かれているのですが、それは、エンディングの後におまけ的に上映されるので、エンディング途中で席を立たないでくださいね。
この映画を観ると、本筋のキングスマンの続きもあるけど、このファーストの続きもありそうな感じでした。この内容の後に、第二次世界大戦があり、ヒトラーが登場してくるとなると、もう一本作れるんだろうと思います。そこで、きっと、本編で描かれているエージェントたちへ続く内容も出てくるのかなと思いました。この映画では、アーサーの他に、ランスロット、ガラハット、パーシヴァル、あと一人、の4人がエージェントとして描かれていました。1人、名前を忘れてしまいました。
内容も濃くて、よく出来ていたと思います。でも、オーランドが一人で頑張っている部分が多いので、もう少し、周りに任せればよいのになぁと思いました。でも、オックスフォード公という名前で動くから出来ているのかなというような行動が多かったので、この時代にエグジーのような階級の人間は、キングスマンにはなれなかったかもしれません。オックスフォード公だからこそ、出来たことなのだと思いました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。内容としては、よく出来ていたと思うし、これなら現代のキングスマンに続くだろうと思えました。でも、映画としては、若者よりも年配のオーランドが活躍する部分が多いので、エグジーのような若いイケメンがスムーズにアクションを演じるというような映像が無く、キングスマンと思って期待していくと、ちょっとイケおじよりの方に喜ばれる映画かなと思います。でも、面白いので、ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「キングスマン ファースト・エージェント」