「燃えよ剣」新選組の最初から最後までを土方の語りにより描いて行きます。面白かったですよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「燃えよ剣」を観てきました。

 

ストーリーは、

江戸時代末期。黒船の来航により、外国から日本を守るため幕府の権力を回復させようとする佐幕派と、天皇を中心にした新政権を目指す討幕派の対立が深まりつつあった。武州多摩の農家に生まれた土方歳三は「武士になりたい」という思いで、近藤勇、沖田総司ら同志とともに京都へ向かう。芹沢鴨を局長に、徳川幕府の後ろ盾で新選組を結成し、土方は「鬼の副長」と恐れられながら、討幕派の制圧のため京都の町で活躍を見せるが・・・。

というお話です。

 

 

洋装の土方が誰かに自分の過去について話をしている。広い建物の中、外国人の男性が土方に、どのように武士になったのか、新選組はどうなり立ったのか、攘夷を目指していた彼らが倒幕派に敗れ、その後はどうなったのかという事を、事細かく聞き、書面にしていた。

武州多摩の”バラガキ”土方歳三は、「武士になる」という熱い夢を胸に、近藤勇、沖田総司ら同士と共に京都へ向かった。京都では道場を開き、意志を同じくする人を集め、徳川幕府の後ろ盾のもと、芹沢鴨を局長に擁し、市中警護の仕事を命じられる。

芹沢のやり方は強引で、店から金を巻き上げ、女と遊ぶことを繰り返しており、土方は酷く怒っていた。新選組という名前を打ち立て、法度を作った土方は、近藤に進言し芹沢を始末して、近藤さんを局長とし、新しい新選組となる。



 

土方は腹腔として類まれな手腕と厳しい法度で組織を統率。新選組は倒幕派勢力制圧に八面六臂の活躍を見せる。しかし、時流は倒幕へと傾きつつあった。

ある事件の時、怪我をした土方をたまたまお雪という女性が助けてくれる。彼女は絵師をしており、未亡人だった。亡き夫が長州関係だった為、近藤に注意をされるが、惹かれ合う気持ちは止められない。お互いに危険と知りながら、離れられなかった。

とうとう徳川幕府は調停に政権を返す大政奉還が行われ、突然に新選組は朝敵となってしまう。追い込まれた新選組は・・・。土方は・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

新選組の土方歳三を主役に据え、新選組の成り立ちから、土方の最後の時までを描いた作品です。私、歴史がとっても苦手で、新選組の歴史って、何となくは聞いて知っていても、イマイチだったんですよ。そんな私が、この映画を観て解るんだろうかと思っていたのですが、実は、この映画を観る前に、NHKのショートドラマ「土方のスマホ」を見まして、ある程度、新選組の歴史をリピートしてもらったので、この映画も問題無く観れました。面白かったです。

 

始まると同時に、いきなり、土方さんが洋装で、インタビューを受けているので、なんぞや!と思ったら、既に北海道まで逃げていて、五稜郭かなにかで話をしていたようなシチュエーションでした。そして、土方が新選組の歴史を語りながら、お話は進んで行きます。

 

武州多摩の”バラガキ”だった、近藤、土方、沖田は、天然理心流にて武術を学び、京都へ向かいました。そこで新選組を立ち上げたんです。でも、最初は芹沢が局長だったんですね。近藤さんは、真面目過ぎて口が上手く無かったのかなと思いました。そして、芹沢の悪行にとうとう土方が我慢出来なくなって、殺したようでした。結構、残酷だったなぁ。

 

 

そんな風に、新選組の歴史を土方の目線で描いて行きます。面白かったけど、これ、歴史を良く知っている方は、どう見るんだろう。随分と現代風に変えてあるような気がして、歴史好きな方は、ちょっと違和感があるんじゃないかなというような感じがしました。土方とお雪の恋愛ですが、結構、お雪さんが積極的で、この時代に、北海道まで付いて行く女っていたのかなって思いました。

 

私は、現代っぽく描いてくれた方が解りやすいし、歴史を良く知らないので、全体を流して教えてくれるような進め方だと、理解がしやすかったです。歴史を駆け足で語ってくれたというような感じで、良かったのですが、その場面場面の詳しい内容については、流しているので、全く分かりませんでした。桂さんが出てきたけど、突然に消えちゃうし、坂本龍馬も、名前は出て来るけど姿は見えなかったし。実は、土方が北海道まで行った理由も、何で?追われちゃったから?どうして近藤さんは帰ったの?という感じで、北海道に追われたことは解ったけど、それ以外は、何となく、ぼんやりした感じで、それでいいかなぁ~って適当に観てしまいました。

 

うーん、これ、本当に良く歴史を知っている方に感想を聞いてみたいなぁと思います。私だと、土方さんが、こうなって、こうなって、北海道まで行って殺されたということで満足してしまい、何故、そうなったのかという理由までは突き詰めて知ろうとしないので、アクション歴史映画としては楽しくても、本当の歴史映画としてはどうなのかという事は解らないんです。

 

 

もちろん、岡田さんの土方はカッコ良かったし、近藤の鈴木さん、沖田の山田さん、それぞれにピッタリだなぁとは思いました。顔が似ているとか似ていないとかは別にして、3人は、こんな関係だったのだろうなぁとは思って、ちょっと感動でした。土方は、いつも近藤を押し上げるために、汚いことを引き受けていたという感じで、憎まれ役だったんですね。

 

それにしても、芹沢鴨って、こんな極悪人だったんですか?色々なドラマで名前は出て来るけど、芹沢を暗殺すると言う場面は、描かれていなかったような気がするので、ちょっと驚きました。こいつ、悪い奴だなぁって思いました。あと、山南が、こんな風に脱走したのだという事を、今回知りました。新選組は、結構、内部での争いがあったんですね。

 

なんたって、私のイメージは、”銀魂”の新選組のイメージが強いので、どーも、バズーカ担ぐ沖田とか、ゴリラの近藤さん、タバコを加えて人を切る土方という、実際とは全く違う人物が頭に浮かんでしまい、ダメダメなんです。でも、この映画を観た後だと、土方はカッコいい岡田さんが記憶に残っていくかもしれません。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。私のような、歴史に弱い人には、とっても解りやすくて、楽しめる作品だと思いました。でも、本当に歴史を知っている方はどう思ったのかな。ぜひ、聞いてみたいです。ま、でも、カッコイイ新選組を観て欲しいかな。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「燃えよ剣」