「ドント・ブリーズ2」を観てきました。
ストーリーは、
あれから8年。盲目の老人は、惨劇の起こった屋敷でひとりの少女を大切に育てていた。少女と2人だけの生活を誰にも邪魔されないよう、静かに暮らしている老人だったが、少女に向ける表情には言いようのない不気味さが漂っていた。そんな2人の前にある時、謎の武装集団が現れる。彼らが少女を狙って屋敷に踏み入ってきたことから、老人の狂気が再び目を覚ます。
というお話です。
人気のない郊外の古びた屋敷に住む、ある盲目の老人。彼はその屋敷で一人の少女・フェニックスを大切に育て、二人だけで静かに暮らしていた。その男こそ、8年前、強盗に押し入られた被害者として生きているが、実は強盗団を惨殺した過去をもつ、あの盲目の老人・ノーマンだった。男は、フェニックスを学校に通わせず家で教育をし、出来るだけ外にも出さないようにしていた。世間では、臓器密売組織による誘拐が相次いでいるというニュースが流れていて、危険だと思っていたからだった。
ある日、謎の武装集団が老人の屋敷に静かに忍び込む。その目的はフェニックス。可愛がっていた番犬は殺され、危険な集団はフェニックスイを探し回る。暗闇の中、全てを知り尽くした屋敷内で全員の抹殺を試みるも、訓練されていた集団は老人を襲い、火を放つ。そしてフェニックスは連れ去られてしまう。
命からがら炎の中から逃げ出したが、そこに少女の姿はない。目覚める狂気の怒り。敵が連れていた犬を手懐けた老人は、己の手で大切に育てたフェニックスを取り戻すため、犬の帰巣本能を使って武装集団の後を追う。その集団はなぜ少女を狙うのか、少女はいったい何者なのか。犬の誘導により、彼らの隠れ家を探し当てた男は、自分の勝手がわからない場所で、見えない目でどうやって戦おうというのか。(公式HPより) 後は、映画を観てくださいね。
あの目の見えない狂暴な老人の映画が帰ってきました。この老人、悪い人じゃないんですよね。だって、自分の家に強盗に入ってきた犯人を攻撃しているだけなんですから。当たり前なんですけど、何故か、オッサンが悪いような気持ちになっちゃうところが、この映画の面白い所でした。
そして、パート2となって帰ってきました。今度は、娘と一緒に暮らしています。前作で、自分の娘を失くして無茶な事をしていた彼が、今度は、普通に娘を育てています。普通と言ったら語弊があるかな。とても娘を大事にしていて、学校に行かせず自宅で教育をしていて、遊びに行きたいというのに、あまり外にも出さないという、ちょっと過保護な感じでした。でも、もちろん虐待をしたりという事はありませんよ。父親としての接し方です。
平穏な日々を過ごしているように見えているのですが、突然に、武装集団に家を襲われます。娘のフェニックスを狙っているようで、可愛いから、変態に目を付けられたのかと思ったら、これは違うんです。ネタバレ出来ないんだけど、敵も、確かに、襲ってくる理由はあるんです。そして、もちろん男は反撃するのですが、数がハンパじゃないし、敵も軍関係にいた人間じゃないかと思うのですが、とっても強いんです。以前とは、全く違う状況でした。
そして、男は娘を誘拐されてしまい、敵を追うという内容です。謎が大きすぎて、ネタバレが出来ないとなると、感想も限られてくるのですが、うーん、以前は、狭い家の中で戦っていて、それも、自分のテリトリーの中なので、自由が利くと言うか、敵と対等になれるような状態だったので、ドキドキハラハラしたのですが、今回は、全く、以前とはシチュエーションが違って、敵は既に完全武装しているし、完璧にプロなので、歯が立たないんです。
以前は、目が見えない弱そうな老人が、嫌に強くて怖いっていうから面白かったのに、今回は、本当に弱い老人になっちゃっていて、ちょっと残念でした。そして、根性を出して戦うという、根性モノのようなストーリーになっちゃっていて、たまたま、運が良かったりとかして戦えるみたいな、そんな感じだと、普通のアクション映画と一緒ですよね。娘を助ける為にっていう、リーアム父さんの”96時間”とか、ダイハードみたいな感じになっちゃっているんです。
私は、あの狭い家の中で、隠れていて、音がすると近寄ってくるというような、ちょっとホラー的な感じが好きだったのに、只のアクション映画になっちゃっていたのが哀しかったな。あ、でも、男が悪い事をしていない訳じゃないんですよ。一応、男も悪い事をしているんだけど、襲ってきた武装集団が、もっと極悪なので、敵が悪いよねって事なんです。なので、悪い事をしているけど、ヒーローになっているんです。
でね、エンディングロールの後に、またも映像があって、続編を作りたそうな感じでした。もし作るのであれば、今度こそ、もっとホラー的にして欲しいです。今回みたいな娘を助けるヒーローアクション映画は腐る程あるので、辞めて欲しい。
でも、これだけ文句を言っていてなんだけど、面白い事は面白いんですよ。ヒーローアクションになっているけど、とっても残酷な殺し方をするし、何処からオッサンが出て来るか判らないドキドキハラハラはあるから、楽しめる事は楽しめるんです。ただ、内容が、以前とは違うよって事で、そこは残念かなってことです。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。内容は残念でしたが、まぁ、アクションヒーロー映画でも、これだけ気持ち良く悪者を倒してくれて、一応、カッコ良く娘を救うという目的があるので楽しめます。今、同じような映画は公開されていないので、観て、スッキリして、忘れるっていう映画としては、良いと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ドント・ブリーズ2」