「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」を観てきました。
ストーリーは、
裏社会で誰もが恐れる伝説の殺し屋ファブル。1年間誰も殺さず普通に暮らすようボスから命じられた彼は、素性を隠して佐藤アキラという偽名を使い、相棒ヨウコと兄妹を装って一般人として暮らしている。平和に見えるこの街で、表向きはNPO団体「子供たちを危険から守る会」代表だが裏では緻密な計画で若者から金を巻き上げ殺害する危険な男・宇津帆が暗躍していた。かつてファブルに弟を殺された宇津帆は、殺し屋・鈴木とともに、復讐を果たすべく動き出す。一方アキラは、過去にファブルが救えなかった車椅子の少女ヒナコと再会するが・・・。
というお話です。
どんな相手も6秒以内に仕留める、伝説の殺し屋ファブル。ある日、ボスから「1年間、誰も殺すな。一般人として”普通”に生きろ。」と命じられ、佐藤アキラという偽名で、相棒・ヨウコと共に一般人のフリをして暮らし始める。
猫舌で変わり者のアキラは、今日もバイト先の社長と同僚のミサキと関わりながら、プロの普通を極めるために奮闘中。
一方、この街では、表向きは子供を守るNPO法人代表だが、裏では緻密な計画で、金持ちのドラ息子が行っていた悪事をネタに親を脅し、大金を巻き上げた末に、息子を殺して埋めてしまうという最狂の男・宇津帆が暗躍していた。彼は、殺し屋・鈴木と、足の不自由なヒナコと共に、この仕事をしていた。
実は、宇津帆は以前にファブルの標的となったが、何故か殺す前に中止命令が出て、殺されなかった男だ。しかし、彼の弟は殺され、宇津帆はファブルへの復讐に燃えていた。
アキラは配達中に公園でヒナコと出会い、彼女が4年前のある事件で自分が救えなかった少女だと気が付き、気になり始める。そっと見守っていれば良いのに、あまりにも凝視するのでヒナコに見つかってしまい、ストーカー呼ばわりまでされてしまう。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
あの”ファブル”が帰ってきました。これは、もう、アクションを楽しむ方が大きいので、とっても楽しめる映画でした。前作から間も空けずだと思うのですが、また、事件が起きます。ファブルが潜んでいる地域で、ある男が活動を始めます。宇津帆という男なのですが、こいつは、その昔、ファブルのターゲットになっていたにも関わらず、ギリギリのところで仕事が止められて、殺されずに済んだらしいんです。
で、こいつ、また悪い事をしているようなのですが、ファブルには関係無いし、今はお休み中なので殺せないっつーことで、関わらないんです。でも、足の悪いヒナコという女性が宇津帆の餌食になっていて、その女性、以前の宇津帆の事件の時に被害者の一人だった子で、その時にファブルが、上手く助けられなかった為に、足が動かなくなってしまったんです。
ファブルは、ヒナコが気になって、段々と宇津帆と関わっていってしまうというのが、今回の事件の始まりでした。関わっちゃダメってヨウコに言われているのに、どうしても手を出しちゃうのよねぇ。で、大事になってしまうんです。
今回、宇津帆側の仲間で鈴木という殺し屋が出てくるのですが、安藤さんが演じていて、カッコイイんですよ。彼は、やたらめったら殺すという殺し屋ではなく、一応、美学のようなものを持っているので、もしかしたら、続編が出来るようなら出てくれるかなぁ~なんて期待をしてしまいました。
ファブルがバイトをしている印刷屋さんも、ちょっと巻き込まれます。ミサキが危険な目に遭うのではないのですが、怖いなぁ~って思うような展開で、変態男は自分で気が付かない内に狙われているんだねって感じでした。だから、この宇津帆は、悪い事をしているんだけど、でも、害虫を駆除していると言えない事も無いので、根本的には悪くないかもしれないなぁ~なんて思い始めてしまった私でした。
それにしても、今回のアクションは凄かったです。建築の足場ってあるでしょ。あれを使ってのアクションがあって、上手かったなぁ。誰も怪我しなかったかしら。セットで上手く組んであるのだろうけど、普段、建築現場で使っているのが、あんな風に崩れたら、絶対に誰か怪我してますからね。本当に危ないんです。それを、あんなにもカッコ良くアクションに使ってくださって、素晴らしいと思いました。建築屋はドキドキしますよ。
ファブル役の岡田さん、今回も、とんでもなくボケてくれていて、超猫舌だし、大笑いさせてくれました。岡田さんって、真面目な役も上手いけど、コメディのセンスもありますよね。本当に面白いです。宇津帆役の堤さんも、良い人も悪い人も出来るから凄いです。”砕け散るところを見せてあげる”でも、狂気を演じていて怖かったけど、今回はまた違った悪を見せてくれて楽しかったです。
それにしても、何故、ファブルは宇津帆を殺す指令を受けていたのに、それが止められたのか、ちょっと知りたかったけど、そういうところは全く描かれませんでした。ま、このお話は、殺し屋がお休み中のお話だから、組織の事とかは描かれないのかな。このままで、十分に面白いので、蛇足になるのかもしれないから、イイんですけど、ちょっと気になりました。
いやぁ、マジで面白かったです。私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。笑える映画としては、今のところ、一番かもしれません。何も考えずに、笑って楽しめば良い映画なので、万人の方にお薦めしたいと思います。楽しいし、カッコいいし、良かったですよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」