「映画大好きポンポさん」映画好きなら観るべきです。内容が素晴らしいので映画作るなら参考にして! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「映画大好きポンポさん」のオンライン試写会に参加しました。Fan's Voiceさん(@fansvoicejp)の試写会でした。

 

ストーリーは、

大物映画プロデューサーの孫でその才能を受け継いだポンポさんのもとで、製作アシスタントを務める映画通の青年ジーン。映画を撮ることに憧れながらも自分には無理だと諦めかけていたが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりの楽しさを知る。ある日、ジーンはポンポさんから新作映画「MEISTER」の脚本を渡される。伝説の俳優マーティンの復帰作でもあるその映画に監督として指名されたのは、なんとジーンだった。

というお話です。

 

 

敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで修業をしているジーン。ポンポさんは、大物プロデューサーである祖父ペーターゼンの引退を機に、その強力なコネクションを全て受け継ぎ、もちろん才能も受け継いでいた。そんなポンポさんを尊敬しつつアシスタントを務めていた。

映画に心を奪われたジーンは、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに新作映画の15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。 

ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優・マーティン・ブラドックの復帰作にして、脚本を読んだだけで頭がしびれるほど興奮する内容だった。大ヒットを確信するのだが、なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった。



 

プロデューサーであり脚本のポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。はたしてジーンは、ポンポさんの目に適う映画を作れるのだろうか。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、原作の事を全く知らずに、映画好きという部分だけで観ようと思って、試写会に応募しました。絵が可愛い系だし、どうかなぁ~と思いながら観たのですが、これが、とんでもなく凄い作品でした。面白かったです。本当に面白かった。映画が好きなら、この映画を観ていると、自分が一緒に映画を作っているような気分になって、凄く楽しく感じると思います。それくらい、映画作りの事を良く描いているし、今、映画を作っている人に、何かを気付かせてくれるかもしれないようなフレーズが幾つもありました。観ていて、うんうんと頷いてしまいましたよ。

 

 

ポンポさんは、B級だろうと言われるような作品でも、積極的に取り組んで、誰もが楽しくて面白いと感じる映画に創り変えて、ちゃんと感動や芸術的なものを生み出すんです。それは、まぁ、才能と言ってしまえばそうなんだろうけど、やっぱり努力だと思うんです。ちゃんと努力しているんですよ。あまり描かれていないけど、いつも先へ先へと考えていて、一歩先に動けるようにスケジュールを組み、任せるところは人に任せる。本当に凄いプロデューサーだと思いました。

 

ジーンは、ちょっと暗くて引き籠り気味なんだけど、ポンポさんは、そういう人間こそ、光を求めて良いものを作ることが出来るはずと考えていて、彼を監督に抜擢するんです。確かに、既に幸せだったら、ほんわかした映画は出来るかもしれないけど、どこか光を求めるような、そういう渇望がある映画は作れませんよね。このセリフで唸ってしまいました。

 

 

ポンポさんの言葉って、映画好きを唸らせるような一言が多くて、ジーンが「ニューシネマパラダイス」を観ていると、最後の方に入ってきて、名作だろうけど3時間もあるから嫌いだというんです。観客に2時間以上の集中力を持たせるのは酷だと言い、90分がベストだというようなことを言うんです。確かに90分で訴えたいことを詰め込めればよいけど、難しいよなぁと思いながらも、的確な答えだなと思いました。

 

このセリフは痺れたなぁ。その通りなんだもん。私は、たまたま長時間の集中にも対応出来るけど、普通の人に2時間以上は大変ですよね。子供はせめて90分です。老人だって、90分以上の映画は半分くらい寝てるんじゃないのかな?映画館でもいびきが聞こえますもん。でも、2時間以上になると駄作かというと、そうではないですよね。私は、2時間以上の作品でも、良い映画は良い映画だと思います。但し、映画ファンが良く言う”小津”がとか、”黒沢”がとか、そういう系の良さは全く解りません。昔のわざとらしい雰囲気がダメなんです。30分も観ていられないかな。ポンポさんと一緒です。

 

 

ジーンが映画監督を任されて、初めての映画撮影を始めるのですが、解らない事だらけなのに、周りの人の協力で撮影は進んで行きます。この辺りで、映画は一人で作っているんじゃないんだよねぇ~って事が解ってきます。みんなで意見を出し合って、それを監督は頭に入れて、選別をして、自分の映画にしていくんです。そして、最終的な編集かな。どの場面も、良いを思って撮影したものなんだから、カットなんてしなくないんですよ。全部使いたいけど、2時間以内でないと映画としてダメと言われてしまっているから、どうしようもなく悩むんです。きっと、映画監督の良し悪しって、このどこをカットして、時間内に収めるかというところが、腕の見せ所なんでしょうね。大変だなぁと思いました。でも、監督によって、編集は人任せという人もいるみたいですね。そんな事も映画の中で描かれていました。

 

 

いやぁ、マジで面白かったです。こんな漫画、全く知りませんでした、というか、きっと漫画ランキングとかで見ていたんだろうけど、目に入れていなかったのかなぁ。で、映画を観た後に、ウェブで無料で読める部分があったので、読んでみました。結構、映画は原作通りに作られていることが解りましたが、やっぱりアニメになると、凄く面白いんだなぁと思いました。止まった絵で表現されているモノを、映像で表すから、ジーンの頭の中のイメージとか、映画の中で作られる「映画」の描き方も上手く再現されていて、自分も、ポンポやジーンと一緒に映画を作っていき、感動作に仕上がって目の前の現れるというのが、マジで感動なんです。描き方が上手いなぁと思いました。

 

 

私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。この映画は、映画好きなら、絶対に楽しめる作品だと思います。アニメなので、敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんが、これはいつもアニメを観ない方も観るべきです。映画を作る楽しみが体感出来るんですから。こんな楽しい事はありません。ぜひ、観に行ってみてください。6/4公開です。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「映画大好きポンポさん」